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2021年12月 全体の暦と季節柄

こんにちは、暦鑑定師のひさとみゆりかです。
いつもInstagramや暦レター、ラジオなどでご覧いただきありがとうございます。こちらでは公式LINEにご登録いただいたみなさまに毎月、その月1ヶ月の暦と季節柄をお伝えしていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
※配信は毎月1日10時頃です

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12月全体の暦よみ
終わりに始まる

12月といえば1年間の終わり、最後の月にあたるので【始まり】という言葉がなかなか似合わないときかもしれません。ですが2021年においては後半の後半に、スタートに適した【一粒万倍日】がどっと押し寄せてくる、そんな面白いときです。

通常であれば12月中旬までにやりたいことを終わらせ、あとは整えるくらいかもしれませんがぜひ今年は暦に合わせた過ごし方をしてみませんか。

詳しく暦を詠んでいきましょう。

12月2日〜12月11日 十方暮れ(じっぽうぐれ)

今月は2日から陰の暦の10日間がスタートします。十方暮れは約2カ月に一度巡る優しい暦。この期間は、ありとあらゆる気がふさがり物事があまりスムーズにいかないときのため、これまでのことを見直したり、お休みするとき。12月の初旬で休めない、休んで大丈夫?と思うかたも当然いらっしゃるかと思うのですが、実際に動くことがお休みできないかたもぜひこの期間は【気】を休めて。

私たちは四六時中、頭が動いている状態が常になってしまっているかと思います。物事を考えたり、SNSやメディアを見たり・・それはこの時代に生きていれば自然に入ってくることや避けられないことも多いですし、それがあるから楽に生きられることだってあります。

ただ、だからこそ目に見えない【気】を自分自身のスイッチでオフにすることが必要だと感じています。華やかで忙しくなる12月だからこそ、【気】が乱れやすいのであらかじめそれを予定しておいて調整をしてください。

そしてこの期間、おすすめなことがあります。それは【没入】すること。気がふさがっているときだからこそ、好きな世界やことに集中しのめり込み、仕事をしたり生活するには適したときです。

お稽古や学び、読書などもよいでしょう。2021年の最後の【没入】のとき。なにをして過ごしますか?

のめり込む

12月13日~12月28日 正月始め

さてその十方暮れを通り抜けると、13日からは正月始め。「え、もう?」というお声が聞こえてきそうですが、暦上では8日もしくは13日がお正月の準備をし始めるのです。

これは江戸時代からの慣習で、旧暦に記載される暦注のひとつである二十八宿が【鬼】になりこの日から来年の歳神様をお迎えする準備をすることが縁起がいいとされました。

昔の人々はお正月の準備といっても、いまのように簡単に掃除機でささっとお掃除したり、お花屋さんで飾りを買ったりするのではなく、まず山に門松ようの竹や松を調達するところから始まったのです。

そのため少しずつ早めに準備するようになったのですね。そしてお正月の準備は29日までに行うことがよいとされています。というのも、来年の歳神様が福を持ってお家にきてくださるのに、ギリギリで準備をしては失礼にあたる(29日はにじゅうく、という語呂合わせから避けられていることも)ので大掃除もできればそれまでに終わらせておくのがベストです。

とはいえ、生活していれば片づけても乱れてしまいますが、今年は暦に合わせ来年の歳神様をお迎えする準備を13日から少しずつ始めてみましょう。

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12月17日 一粒万倍日

また12月は下旬に一粒万倍日が駆け込むように4日あります。この一粒万倍日とはまいた一粒の種が万倍にも実を結ぶ事始めの吉日。

12月17日、18日、29日、30日がそれにあたります。年末の終わりに、事始めと聞くといまさら何をしたらいいかと迷うかもしれません。ぜひここは2021年の最初に思っていたり、考えていたことを思い出し、やりたかったことを始めてみて。

ただしどちらかというと大きなスタートや大ぴらにすること、そして勢いにまかせて動くよりも小さく始める、土台を固める、計画をたてることがおススメです。

おそらく気持ちは1月からのほうがスッキリ気持ちがいいかもしれませんがせっかくこの暦なので2021年は最後まで味わう感覚で過ごしていただければと思います。

12月の朔/望

朔とは暦で新月のことを表します。そして望は満月です。暦はお月様ありきでできています。というのも暦でみる1ヶ月は朔から次の朔までの区切りでみており、暦のことを別名、太陽太陰暦といい太陰はお月様を表します。

そのため毎月の朔と望はとても大切でそれぞれの暦の重なりでテーマが見えてきます。ここでは毎月の朔/望のテーマについてもお伝えしていきます。

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朔 12月4日 16時43分

12月の朔は、ちょうど陰の暦の十方暮れのなかにあります。そして実はここにも一粒万倍日が重なっています。戌の日にあるので、家族、仲間、内輪での小さなスタート、約束がおススメです。

モヤモヤした感情や疲れが出やすいときなので、悩みを深く考えすぎないように。自分の気持ちが上がる、世界に入り込むように心がけてください。

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望 12月19日 13時36分

2021年最後の望は【辛丑(かのとうし)】でむかえます。辛丑はちょうど2021年一年間を表す干支です。そしてそこに【のぞく】という手放しに適した暦が重なります。ぜひこの日は2021年を振り返り、不安、怖れ、後悔、悲しみ、怒り、手放したいことや想いを手放しましょう。そして翌20日が【壬寅(みずのえとら)】の日。2022年気持ちを新たにフレッシュで軽いエネルギーを手に入れて。

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12月の季節柄

そして最後に今月の季節柄についてもお伝えさせていただきます。

暦では季節のことも外せない話題で、日本、そして日本人としてこの細やかな季節と感情の移ろいを大切にしてきた文化をぜひ体感してみていただきたいと思います。

<二十四節気>

二十四節気(にじゅうしせっき)とは1年を24個の季節にわけた古くは中国からきた考えかたのひとつです。ひとつずつの季節が約18日間で表現され、日本の季節の移ろいの細やかさ、またこの季節に合わせたお仕事を行うことでよい丁寧な暮らしがすごせると感じています。二十四節気は毎年少しずつ日付がうつり異なります。この11月では2つの季節がめぐります。

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大雪(たいせつ) 11月7日 6時57分〜

大雪(たいせつ)という季節が7日から21日まで続きます。その前の小雪の季節から一段と冬が深まるとき。凛とした空気を味わい、季節の移り変わりを感じましょう。星もきれいに見えるときです。ぜひ空を見上げてみる時間も作ってください。

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冬至(とうじ) 12月22日 0時59分〜

冬至(とうじ)が22日から12月4日まで続きます。二十四節季のなかでも聞いたことがあるかたが多い季節かもしれません。冬至は一陽来復、太陽復活祭とも表されます。この日が1年間の中で一番日照時間が短く、ということはここから徐々に、今度は夏至に向けだんだん日照時間が長くなるので太陽が復活してくる、陽に向かうときとされています。

そして陰の時間が長く続くときなので邪気払いとしてゆずをお風呂に入れて湯治(冬至にかけて)、ゆっくりおふろに入る習慣があります。邪気を払うため昔の人々は香り、を味方につけていました。

また太陽の明るさを彷彿させるかぼちゃを食べることも文化として残っています。かぼちゃの煮物、お味噌汁に入れたり、スープやスイーツにしても。ぜひ冬至は明るい黄色のイメージを取り込みそのときを楽しんで感じてみてくださいね。

私はいつも無農薬国産の柚子を準備するようにしています。そしてせっかくならばと皮の一部は切り取り冷凍して、お正月のお雑煮に浮かべたり。皮を全部むいてしまうと入浴の際、ピリピリ刺激が強くなるのでご注意を。

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2021年最後の配信となりました。最後の最後にちょっと体裁をかえて書き出してみましたがいかがでしたでしょうか?(よかった、以前のほうがいいなどぜひInstagramのDMなどでお教えいただけたら嬉しいです)

そして少し早いですが2021年もお世話になりました。来年も暦をたよりにみなさまが少し楽に、楽しくお過ごしいただけるように配信できればと思っています。

ではよい年末年始をお過ごしくださいね。

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