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小林賢太郎さん パリ公演インタビュー翻訳その2

【作品をどのように表現しますか?】

僕の作品は漫画の側面を持っていると思う。
絵を描くことが大好きです。

舞台を準備する段階で
いくつかのアイデアを
よりシンプルに表現するために
細心の注意を払います。

例えば高級レストランと考えてください。
入口で執事に上品に迎えられて
クラシック音楽が流れる中
美しい食器で運ばれて出てくるのは
単純な"ゆで卵"。みたいな感じです。

一見したところでは
僕の舞台って本当に面白いのかなと思います。
大ウケするようなギャグもありませんし。
シリアスな表情を与えることになります。

僕の舞台は詩的な雰囲気を醸し出してるので
爆笑を誘ってるわけではないのです。

僕の考える笑いというのは立場的にも
日本国民全てに受け入れられるものではないです。

僕が個人的に面白いと思うものを
舞台で表現している状況です。
それは普遍的でありえます。

日本のファンで僕のことを
新しい笑いの形だ!と言ってくれる人もいますが、
今度はフランスの皆さんが
日本の新しい笑いの形を発見することを期待してます。


【あなたは芸術作品を生み出しました。
 あなたの舞台は繊細に組み立てられていると感じます。】

僕はリトグラフィを専攻していました。
制限されている中で、いかに表現するかを学びました。

舞台上で特定の制約を課すことを開発しました。
暗闇の中、文字だけの静けさ等。

観客は見ている間は僕が方向を変えたことに気づきません。
リトグラフィは今日の僕の体に置き換えることができます。