事故原因が徐々に 当初の記者会見必要だったの? No4378
昨日 日経に出ていた羽田空港衝突事故に関するこの記事
PCで見ると非常に見やすい。
マップに重ねたフライト情報と3Dビジュアルな画像説明 事故の概要を説明するのにうまくできているように思えた。是非一度 ご覧いただければ。。。
さて どうやらぼつぼつ事故の原因が明らかになりつつある。
管制官と海保機とのやり取りにどうやら齟齬があり 海保機は本来侵入してはいけなかったはずのC滑走路に衝突40秒以上前に侵入していたという事実。そしてそのことに管制塔にいる複数の管制官が気が付いていなかったということ。そこまでは事実であるようだ。
JAL機側からは滑走路に停止している海保機を視認することが出来なかった?? 気が付かなかった??という点はいまだ不明である。(エアバス機特有の ヘッドアップディスプレイが小さな海保機の視認の妨げになったのでは??という説があるようだが)
結局これらのことが複数重なり合って事故は起こったようで 高度にシステム化された今の空港周辺の運用基準から言えば、単純な一つのミスではあのような事故は起こらないはずなのだが。
冒頭の「管制官と海保機とのやり取りの齟齬」という点ですでに国交省は対策を打ち出したと報道されている
急いでいる(海保機は地震対策支援のためかなり急いでいたとの報道も)機体の機長に対して離陸あるいは着陸の順序を告げていた管制官の単語
「No1 No2」
という順位を示す単語の使用を停止したとのことである。記事を引用すると
直前のやりとりで、管制官は離陸順の1番目を意味する「ナンバーワン」という
単語を使って海保機に地上走行を指示しており、海保機が誤進入した理由の
ひとつとする見方があった。
とのこと、すぐに是正しようとするのは良いことのように思えるが それが別の混乱を生じさせないか??という疑問が小生にはある。各航空会社・パイロットとの調整が必要かも。
また、羽田空港には
管制官が見るモニターには着陸機が接近する滑走路に別の機体が進入すれば
点灯などで注意喚起する機能があり、正常に作動していた。
とも指摘している、どうやら補助的に使用していたようで常時チェックする運用ではなかったことで管制官が気づかなかったとしているが その運用も再検討必要であろう。
あくまでも犯人捜しするのではなく 二度とあのような事故が起こらないようにするのには?という観点から取り組んでいただきたい。
さて、ここまで書いて思い出されるのは 事故当日JAL及び国交省がそれぞれ行った記者会見の際の記者たちとのやり取りである。その段階で上記の事柄が判明しているはずもなく正確な答えを出せる状況でなかったことは明らかである、にもかかわらず記者たちは
事故原因そして「犯人」は誰か??
の言質を取ろうと躍起になっていた。しかも多くの記者たちは航空管制や飛行機の運用等に関してほぼ素人さんたちである。それ故か ちんぷんかんぷんな質問が飛び出し それにこたえる側の国交省の役人さんやJALの社員さんが苦笑いしている部分があったが これまたその苦笑い部分を切り出しあれだけの事故を起こしているのに笑うとは何事! とのSNSへの投稿も多く見受けられた。
一体あの記者会見は何のために行ったのか???
小生甚だ疑問である。
何もわからない状態で記者会見を行わせ 何もわからないと答えることを罵る
それに何の意味があるのか??
あの記者会見で質問していた人たちに対して記者会見を行うべきだと思えるのだが。。。。
記者会見を無理やり開かせ記者たちの自己満足を見せられる視聴者としては憤懣やるかたないと考えるこやじである。
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