見出し画像

ニンジャスレイヤーTRPG:シナリオ案『ラオモト・チバ護衛任務』

1.始めに

 このシナリオは「ニンジャスレイヤーTRPG」第2版のプラグイン環境に対応したシナリオである。超えた『成長の壁』の数が1~2個程度のPC3人での挑戦を想定している。想定される所要時間は2時間半~3時間半程度。

NM向け記号解説
:「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」
のような「:」から太字の文章が続く形になっている文は、シナリオの進行に合わせてNMが読み上げる文であることを意味する。「:」の前に発言者の名前や、読み上げるにあたっての条件が書かれていることもある。通常の太さの説明文の中に、太字の「セリフ」が挿入されることもあり、その場合は前後の文章を見てその「セリフ」を、いつ、だれが発するべきなのか判断すること。

「イヤーッ!」(命中判定)「グワーッ!」
のように、内部に判定や条件が書かれた()で文章が区切られている場合、判定が成功するか、シチュエーションが条件に合致していないと、それに続く文章は読み上げられない。

<DKKが最も高いキャラクター>の前に、赤黒い影が現れた。
といった「条件」が<>で囲まれている箇所が出現した場合は、そこにその条件に適合するキャラクターの名前を入れる。

※NMの情報:この部屋にはニンジャスレイヤーが潜んでいる。
のように『※NMの情報』から始まる文が枠に覆われている場合その枠内の情報はPLに開示することが想定されていない情報であることを意味する。

 これらの文にはNMの判断により、自由に修正を加えて構わないが、重要な情報が失われないように注意すること。

2.募集用テンプレート

第2版セッション:ラオモト・チバ護衛任務
シナリオの方向性:『PC次第』
日時:
想定時間:2時間半~3時間半程度。
募集人数:3人
募集条件:『成長の壁』を超えた能力値の数が1~2個程度のソウカイヤに協力的なPC。
危険度:★★(キャラロスト可能性あり)
開催場所:
その他:マップとキャラシートにGoogleスプレッドシートの使用を想定。
参加表明:
備考:『カルマロンダリング可能』
概要:その日PC達はラオモト・チバの社会科見学に付き添い、彼の護衛を行う任務に充てられた。
今回の行き先はネコソギ・ファンド傘下ドンブリ・ポンの本社であり、視察も兼ねてラオモト・カン
その人も同伴する。かくしてラオモト親子、そして同じく社会科見学に向かうネコソギ・ファンド
重役の子供達と共に防弾バスへと乗り込むことになったPC達。はたしてPC達は次々と
襲い来る敵を前にラオモト・カンの機嫌を損ねることなく護衛任務を完遂することができるのか?

3.導入

:あなたたちはトコロザワ・ピラー内部の豪華な内装に彩られた一室へと集合していた。

:今回の任務はラオモト・カンの息子『ラオモト・チバ』の社会科見学に付き添い彼を護衛することである。

:護衛対象であるチバはまだ来ていない。今のうちにアイサツや自己紹介を済ませておくべきだろう。

※NMの情報:ここでNMはアイサツや自己紹介を行うための時間を設けること。メンバー固定のキャンペイグンでプレイしている場合など自己紹介が必要ない場合は既にその場にチバがいる状態で始めアイサツが終わり次第ミッション解説に移ってもよい。

:ではその時。上等なスーツを身に纏った美少年が王者の風格を感じさせる立ち振る舞いで入室してきます。

ラオモト・チバ:「お前たちが今回の僕の護衛だな?ドーモ、ラオモト・チバです」

◆ラオモト・チバ (種別:モータル)アイコン:千
カラテ    1  体力   1
ニューロン  6  精神力  7
ワザマエ   4  脚力   2
ジツ     0  万札   20

攻撃/射撃/機先/電脳  1/4/7/7
回避/精密/側転/発動  6/4/-/-
			
◇装備や特記事項
 チャカガン、伝統的礼装(アルマーニのスーツ)
 コマンド・グンバイ(レリック枠装備、イニシアチブ値+1、ハッキング判定ダイス+1個)
 『◉交渉:鼓舞』『◉交渉:駆け引き』『◉交渉:理路整然』『◉◉采配能力』

 ※モータルのため、ラオモト・チバの行う『回避判定』は難易度が+2される。
※NMの情報:『◉◉采配能力』のデータは以下記事を参照。

ラオモト・チバ:「すでに聞いていると思うが、今日は僕の社会科見学だ。これから僕たちは防弾バスでドンブリ・ポンの本社へと向かい、このトコロザワ・ピラーへと帰還することになる」

ラオモト・チバ:「社会科見学には僕以外の連中も来ているが、それぞれネコソギ・ファンドの重役を親に持っておりニンジャの実在についても聞かされている。故にお前たちに正体を隠す必要はない」

ラオモト・チバ:「加えて今回は父上も同伴する。ドンブリ・ポンの視察も兼ねているのだそうだ。お前たちはくれぐれも父上の機嫌を損ねることがないよう気を付けろ

ラオモト・チバ:「僕からはこのくらいだ。さあ、何か質問があればいまのうちに言っておけ」 

ラオモト・チバ/これ以上の質問がないことを確認した場合:「なら話はこのあたりで切り上げて行くとするか。タイム・イズ・マネーだ」

NMの情報:ダンゴウの段階でPCがチバに直接的な危害を加えようとした場合は天井裏から出現したダークニンジャが直ちにチバを『運搬』しそのまま『グリッドマップを使用しない戦闘』が始まる。この際、それぞれのキャラは『離れた状態』からのスタートとなりアトモスフィアはハードモードから始まる。ダークニンジャは基本的にチバに危害を加えようとしたPCを爆発四散するまで攻撃する。他のPCがチバに危害を加えたPCに味方するようであればそのPCも攻撃対象に加わる。ダークニンジャのデータは『ボス級エネミーリスト』のものを使用できる。これは多くの場合キャラロストに繋がるため、冗談半分でチバに危害を加えようとするPCがいた場合NMはその行為が実行されダークニンジャが出現する前にそれがソウカイヤそのものを敵に回す極めて危険な行為であることを警告しておくとよいだろう。

4.出発

:防弾バスの前ではラオモト・カンがカチグミの子供達の前で支配者の心得を説いている。当然その中にはチバの姿もあった。

:ラオモト・カンの話を聞き終えた子供たちがバスに乗り込む。

:それを確認したラオモト・カンがあなたたちの方へ振り向いた。

ラオモト・カン:「ムッハハハハ!ドーモ、ラオモト・カンです」

◆ラオモト・カン (種別:ニンジャ)アイコン:老
カラテ    17  体力   25
ニューロン  12  精神力  25
ワザマエ   14  脚力    9/N
ジツ      7  万札   200

攻撃/射撃/機先/電脳 17/14/12/12
回避/精密/側転/発動 17/14/14/19
     緊急回避ダイス 8
       即応ダイス 8

◇装備や特記事項
  **黄金メンポ(体力+1/精神力+3)**、伝統的礼装(アルマーニのスーツ)
  『●連続攻撃3』『●連射3』『●時間差』『●マルチターゲット』
  『◉鉄拳』『◉不屈の精神』『◉暗殺者の眼』『◉即死耐性』『◉◉グレーター級ソウルの力』
  『◉◉アーチ級ソウルの力』『★★★◉◉7つのニンジャソウル』『★★★アーチ級ニンジャ第六感』

 『★★★アーチ級ニンジャ第六感』:自身の『●アドレナリン・ブースト』の使用回数が
 無制限となる。加えて手番「攻撃フェイズ」に『集中』して『近接攻撃』や『射撃』を
 行った場合、全ての敵を『拘束状態』とみなして攻撃できる。これは種別が合っていれば
 ジツによる攻撃にも適用される。

■■■ 7つのニンジャソウル ■■■

 ラオモトは以下の各能力を、1回の戦闘につき最大1回まで使用できる。発動判定が
 必要なものは、判定に失敗した場合、この戦闘中にまだ使用していないものとみなされる。

『★★★デモリション・カラテミサイル』:『★★カラテミサイル溜め打ち』の『●貫通直進』と
 同様だが1発1発が『ダメージ2』となり『装甲貫通3』を得る。3ターン目以降のみ使用可能。

『★★★ビッグカラテ開放』:『★★★巨大化』の効果が適用された
 『★★グレーター・ヘンゲヨーカイ・ジツ』と同様。効果の延長は不可。

『★★イビルアイ』:カナシバリ系統参照。

『★カラテバリア』(キネシスジツの一種とみなす):カラテミサイル系統参照。

『★◉グレーター・サソリ・キック』:『◉ヒサツ・ワザ:サマーソルトキック』と同様。

『★◉移動スタイル:グレーター・モズ・ダイブキック』:【精神力】を1消費し『難易度:HARD』の
 ジツ発動判定を行う。成功した場合、マップ内で視線が通っている20マス以内の好きな場所へと、
 直ちに使用者を移動させること(これを着地点と呼ぶ)。着地点と隣接する敵全員は
 この移動終了時に『ダメージ2』を受ける(回避:U-HARD)。

『★◉イタミ吸収の構え』:基本は『☆ムテキ・アティチュードLv3』と同様だが軽減に成功した
 敵からの『近接攻撃』ダメージと同数だけ【体力】を回復できる。『サツバツ!』の
 出目6ダメージは吸収できない。軽減できないダメージが発生した場合は、まず回復分による
 相殺を行ってから、最後に【体力】を減らすこと。

ラオモト・カン:「貴様らの働きには期待しておるぞ。くれぐれもワシを失望させることがないようにな!」

ラオモト・カン:「ムッハハハハハ!」

5.護衛ルール解説

忠誠心ボーナス:トコロザワ・ピラーから出発した時点でPCは自身が持つ『◉忠誠心:ソウカイヤ』やそれを前提とするスキルの合計数に等しい個数『即応ダイス』『緊急回避ダイス』を得られる。

アトモスフィア上昇指針:このシナリオの戦闘でアトモスフィアは3ターン目にハードに、4ターン目にウルトラハードになるものとする。

タイムイズマネー!判定:ラオモト・カンが戦闘に参加していない場合、3ターン目以降のターン終了時にラオモト・カンはPCたちの戦闘に介入するべきかの判断を行う。この場合NMはマップ上に残っている敵NPCの合計【体力】で『難易度:U-HARD』の判定を行うこと。
これに成功した場合ラオモトは自身が介入した方がよいと判断しマップ上の初期配置マスに出現する。ただし、なるべくラオモトの力を借りずにクリアした方がシナリオ評価は上がる。

救護:このシナリオ中にPCが気絶した場合は戦闘終了時に防弾スクールバス内部で待機しているラオモト家お抱えの医者による応急手当を受け【体力】1の状態まで回復する。

ラオモト親子からのボーナス:このシナリオで『サツバツ!』の出目1~5または攻撃判定時に出目【6,6】や【6,6,5】を必要とする『ワザ』を敵に命中させた場合は【万札:D3】を得られる。『サツバツ!』の出目6や『ヒサツ・ワザ』を命中させた場合は
【万札:D6】を得られる。ただし『カイシャク』や『サツバツ出目Xの効果をもたらす』能力では『サツバツ!』によるボーナスは得られない。【万札】0の敵からもボーナスは得られない。

6.ストリート:マサクリスト・マサクレンド

:では、あなたたちは今チバの近くの席に座って襲撃に備えています。

※NMの情報:ここでNMはバス内部でのロールを行う時間を設けること。

:バスが突如として急停車する。バスの前に双子のニンジャが立ち塞がったのだ。

マサクリスト&マサクレンド:「ヘヒッ、ヘヒヒ」「ヘヒヒィ......!」

マサクレンド:「兄さん、可愛い子たちがたくさんいるよ」

マサクリスト:「素敵だ......!」

:ラオモト・チバは窓の外の彼らを一瞥し、冷たくこう告げた。

ラオモト・チバ:「やれ」

マサクレンド:「見て、兄さん、ニンジャだヨ」

マサクリスト:「護衛かな?俺達の腕の見せどころだね」

マサクリスト&マサクレンド:「ドーモ、マサクリストです」「ドーモ、マサクレンドです」

画像3

◆マサクリスト(種別:ニンジャ)初期装備:アサシンダガー アイコン:M1
カラテ     2  体力    6
ニューロン   3  精神力   4
ワザマエ    5  脚力    3/N
ジツ      1  万札    6

近接/射撃/機先/電脳 5/8/3/3
回避/精密/側転/発動 5/8/5/-

◇装備や特記事項
 アサシンダガー
 『◉ニンジャソウルの闇×3』『☆◉ダークカラテ・エンハンスメント』『◉邪悪なサディスト』

◆マサクレンド(種別:ニンジャ)初期装備:カタナ×2 アイコン:M2
カラテ     3  体力    7
ニューロン   2  精神力   3
ワザマエ    5  脚力    3/N
ジツ      1  万札    6

近接/射撃/機先/電脳 6/8/2/2
回避/精密/側転/発動 5/8/4/-

◇装備や特記事項
 カタナ×2
 『◉ニンジャソウルの闇×3』『☆◉ダークカラテ・エンハンスメント』『◉邪悪なサディスト』
:ここでPCたちはそれぞれマサクリスト&マサクレンドに対しての『知識判定:U-HARD』を試みられる。成功したPCは以下のボーナスを得る。

成功:戦闘終了まで『近接攻撃ダイス+1』『射撃ダイス+1』『ジツ発動判定ダイス+1』を得る。
【6,6】成功:上記ボーナスの量
が+1から+2になる。
有効な知識スキルと増加ダイス:NMはこれに囚われず柔軟に状況判断してもよい。

最も適した知識スキル(+2):『犯罪』『公僕の流儀』『ストリートの流儀』
次に適した知識スキル(+1):『IRCネットワーク』『セキュリティ』

※備考:該当するスキルを複数持つ場合これらの補正は重複する。

:成功したPCは彼らが悪名高い変態双生異常切裂殺人ニンジャであることが分かる。

ラオモト・カン:「ムッハハハ!いい機会だ。チバよ。よく見ておけ。ソウカイニンジャのイクサをな」

戦闘終了

ラオモト・チバ:「ムッハハハハ!いい余興だったぞ!」

:チバ以外の子供たちはニンジャのイクサに大なり小なり怯えている。

:しかし全員ネコソギ・ファンド重役の子息であるだけあり、最低限の落ち着きは保っている。社会科見学は問題なく続行可能だろう。

7.ドンブリ・ポン本社:ドリアード​

:あなたたちは無事ドンブリ・ポンの本社へとたどり着いた。

:チバを含む子供達はラオモト・カンとドンブリ・ポンの重役が話をするのをじっと聞いている。

:そんな中、チバが訝しげに物陰に視線を向けた。

:その視線の先では顔を奇怪な木彫りメンポで覆った中性的なニンジャがチバへとハンドカメラを向けていた。その胸にはクロスカタナのエンブレム。

ドリアード:(ヒーッ!チバ様が!チバ様がこっちを見た!)

:ここでPCたちはそれぞれこのニンジャに対しての『知識判定:U-HARD』を試みられる。成功したPCは以下のボーナスを得る。

成功:戦闘終了まで『近接攻撃ダイス+1』『射撃ダイス+1』『ジツ発動判定ダイス+1』を得る。
【6,6】成功:上記ボーナスの量
が+1から+2になる。
有効な知識スキルと増加ダイス:NMはこれに囚われず柔軟に状況判断してもよい。

最も適した知識スキル(+2):『ソウカイヤ』『セキュリティ』
次に適した知識スキル(+1):『IRCネットワーク』『ヤクザの流儀』

※備考:該当するスキルを複数持つ場合これらの補正は重複する。

:成功したPCはこのニンジャ『ドリアードチバへ崇拝に近い感情を向けるソウカイニンジャであることが分かる。

:とはいってもこの状況で勝手にチバにカメラを向けることは命知らずという他ないだろう。

ラオモト・チバ:「......」

ラオモト・チバ:「不愉快だ。シメてこい」

ドリアード:「ア、アイエエエ!ゴメンナサイ!」ドゲザ!

:その時!

ドリアード:「MHHHHYAAAAA!」ドゲザ姿勢を取ったドリアードの背中を突き破り生える肉の大樹!

ドリアード:「アババババゴゴゴメンナサイ、ドドドーモドリアードです」チバに拒絶されたショックでジツが暴走する!

画像3

◆ドリアード(種別:ニンジャ)アイコン:樹
カラテ     3  体力    0
ニューロン   7  精神力  14
ワザマエ    8  脚力    4/N
ジツ      4  万札   12

近接/射撃/機先/電脳 3/8/7/7
回避/精密/側転/発動 8/8/8/9

◇装備や特記事項
  『●連射2』『●時間差』『●マルチターゲット』『●脆弱性:火炎(D3)』
 『◉◉タツジン:ムチ・ドー』『◉◉グレーター級ソウルの力』
 『◉忠誠心:ソウカイヤ×2』『◉マーク・オブ・ソウカイヤ』『★◉暴走』
 『☆ツタ・ウィップ』『★肉の樹』

  『☆ツタ・ウィップ』:『内蔵型』の『ムチ』を使用可能となる。

 『★肉の樹』:『気絶状態』になった際に発動を宣言できる。発動を宣言した場合
   術者は戦闘終了まで『●大型(2×2)』『●移動不可』を獲得し
   『ムチ』に『リーチ+8』と『痛打+2』が追加される。
   このジツを発動した場合戦闘終了時に術者は『死亡状態』となる。

 『★◉暴走』:ターン開始時に『瞬時行動』として使用可能。自身の【体力】を
  直ちに自身の【体力】最大値と同数だけ減少させる(使用済)。

備考:ドリアードとの戦闘では『タイムイズマネー!判定』の際に
【体力】ではなく【精神力】を参照する。

ラオモト・カン:「ムッハハハハハ!チバはワシに似て気品ある顔立ちをしておるからな。このようなことが起きるのも無理はない!」

ラオモト・カン:「だがドリアード=サンがシツレイをしたことは変わらぬ、ケジメを付けさせい!」

戦闘終了

:チバ以外の子供の中には流石に失禁しているものもいるが、チバは平然としている。

8.襲撃:ドラゴンベイン

:無事にドンブリ・ポンでの社会科見学も終わり、あなたたちを乗せたバスはトコロザワ・ピラーへの帰路を進んでいた。

:ここでPC全員が『ニューロン判定:U-HARD』を行うこと。これはフレーバー的な判定であり『即応ダイス』を使用する必要は基本的にない。

成功時:強大なニンジャの気配が接近していることに気付ける。気づいたPCはチバを守ってもよいだろう。

※NMの情報:誰もチバを守らなかった場合はラオモト・カンが自らチバを守る。

:次の瞬間!

:ZOOOOOM!

:電柱が倒壊し行く手を遮る!防弾スクールバスは激突寸前で停止!

:倒れた電柱が巻き起こした煙が視界を遮る。

:煙が晴れた後そこにいたのは甲冑に身を包み『ツラナイテタオス』と書かれた大槍を構えたニンジャ!

ドラゴンベイン:「ドーモ、ドラゴンベインです」

画像3

◆ドラゴンベイン (種別:ニンジャ)初期装備:**ツラナイテタオス** アイコン:屠
カラテ    15  体力   27
ニューロン  7  精神力  13
ワザマエ   8  脚力   5/E
ジツ     5  万札   30

攻撃/射撃/機先/電脳  19/8/7/7
回避/精密/側転/発動  15/12/8/12

◇装備や特記事項
 **ツラナイテタオス** (所持ペナルティ【脚力】-2、反映済み)
 **業物の西洋鎧甲冑一式** (【体力】+12、【脚力】-2、反映済み)

 『●連続攻撃3』『●連射2』『●時間差』『●マルチターゲット』『●離脱』
 『◉常人の3倍の脚力』『◉回転斬撃強化』『◉回転弾き飛ばし』『◉叩き伏せ』『◉不屈の精神』
 『◉ニンジャアドレナリン強化』『◉忠誠心:アマクダリ×3』『◉マーク・オブ・アマクダリ』
 『◉ヒサツ・ワザ:ヘルムブレイカー』『◉鷲のニンジャ』『★★強襲降下』

  **ツラナイテタオス**: 以下のルールを持つ特殊な「超大型武器」とみなす
  『攻撃難易度:U-HARD』『ダメージ3』『無属性ダメージボーナス1』
  『連続側転難易度:U-HARD』『●戦闘スタイル:回転斬撃』『●戦闘スタイル:串刺し』

 『●戦闘スタイル:串刺し』:このスタイル選択時は、敵1体のみしか攻撃できない。
  『リーチ+1』『装甲貫通1』『拘束攻撃(脱出:U-HARD)』を得る。隣接している敵を
  『拘束』することに成功した場合、その敵を強制的に1マス後退させてもよい。

 『◉ヒサツ・ワザ:ヘルムブレイカー』:『超大型近接武器』で使用できること
  以外は『◉◉タツジン:ヤリ・ドー』を前提とする同名スキルと同様。
 
 『◉鷲のニンジャ』:『◉忠誠心:アマクダリ』やそれを前提とする
  スキルの個数だけ『近接攻撃ダイス』が増加する。

 『★★強襲降下』:移動フェイズに1行動を消費して使用。2ターン続けての使用不可。
 【精神力】を1消費して『ジツ発動判定』を難易度HARDで行う。これに成功した場合
 マップ内で視線が通っている20マス以内の好きな場所へと、直ちにドラゴンベインを
 移動させること(これを着地点と呼ぶ)。着地点と隣接する敵1体は、
 『装甲貫通2』付きの『ダメージD3』を受ける(回避:HARD)。

 『●離脱』:『ドラゴンベイン』が『気絶状態』になった場合そのフェイズの終了時、
 『スワッシュバックラー』が現れ彼を救出する。これにより『ドラゴンベイン』と
 『スワッシュバックラー』はマップから離脱する。1フェイズで『死亡状態』まで
  追い込まれた場合はそのまま爆発四散する。
:ここでPCたちはそれぞれドラゴンベインに対しての『知識判定:U-HARD』を試みられる。成功したPCは以下のボーナスを得る。

成功:戦闘終了まで『近接攻撃ダイス+1』『射撃ダイス+1』『ジツ発動判定ダイス+1』を得る。
【6,6】成功:上記ボーナスの量
が+1から+2になる。
有効な知識スキルと増加ダイス:NMはこれに囚われず柔軟に状況判断してもよい。

最も適した知識スキル(+2):『アマクダリ』『カチグミエリア』『貴族の流儀』
次に適した知識スキル(+1):『伝統的アート』『高級嗜好品』『重工系メガコーポ』

※備考:該当するスキルを複数持つ場合これらの補正は重複する。

:成功したPCはドラゴンベインが『アマクダリ・セクトの精鋭ニンジャでありこれまでも数々のソウカイニンジャを下してきた存在であることが分かる。

ラオモト・カン:「ドーモ、ラオモト・カンです」ラオモトは静かに、だが怒気を孕んだ声でアイサツする。

ドラゴンベイン:「こちらの要求は1つだ。チバ様の身柄を渡せ」

ラオモト・カン:「ムッハハハハハハ!」

ラオモト・カン:「良い度胸だ、貴様はこのワシが直々に相手をしてくれよう。お前たちはワシを支援せよ!」

:3戦目では最初からラオモト・カンと共闘できる。ドラゴンベインは単体を対象とした『近接攻撃』はカウンターを除き全て『ラオモト・カン』に振り向けるが『回転斬撃』でラオモトを攻撃する際は可能な限りPCたちを巻き込もうとする。

※NMの情報:ドラゴンベイン戦におけるラオモト・カンの行動例
1ターン目:『★カラテバリア』→『★◉移動スタイル:グレーター・モズ・ダイブキック』→『連続攻撃3』
2ターン目:『★★★ビッグカラテ開放』→『轢殺攻撃』→『連続攻撃4』
3ターン目:『★★★デモリション・カラテミサイル』※位置関係的に使用できない場合やそのまま撃つとPCを巻き込んでしまう場合は『●アドレナリン・ブースト』を使用。

※あくまで例でありNMは臨機応変に行動を決定してよい。

戦闘描写案

ラオモト・カン/カラテバリア:ラオモトの全身から強烈なサイコキネシスが放たれ電柱の倒壊で砕けたコンクリートが宙に浮く。

ラオモト・カン:「始めに言っておこう、ワシは強い。この世で最も強い」

ラオモト・カン:「ワシに勝てるものはいない。それを、身をもって分からせてやろう」

ラオモト・カン/モズ・ダイブキック:「イヤーッ!」ラオモトは天高く跳躍!スパイク付きの足裏をドラゴンベインへと向け恐るべき急降下キックを繰り出す!

ラオモト・カン/ビッグカラテ開放:「イイイヤァーーーッ!」ラオモトのカラテが膨れ上がりその肉体を何倍にも巨大に見せる!

ラオモト・カン/デモリション・カラテミサイル:「スゥーッ!ハァーッ!」ラオモトが中腰姿勢を取り彼の背後に数十個の光球が浮かぶ。

ラオモト・カン:「ヒサツ・ワザ!」無数のカラテ光球が流星群めいてドラゴンベインへと降り注ぐ!

ドラゴンベイン/強襲降下:ドラゴンベインは猛攻から身を引くように跳躍!そのまま壁を蹴り宙からラオモトにツラナイテタオスを突き立てんとする!

:「イヤーッ!」

ドラゴンベイン/回転斬撃:「イイイヤァーーーーッ!」ドラゴンベインは恐るべきニンジャ腕力でツラナイテタオスを振るい周囲を薙ぎ払う!

離脱

ドラゴンベイン:「ヌゥッ......!」ドラゴンベインの巨体がぐらつく。

ラオモト・カン:「ムッハハハハ!どうした?もう限界か?」

ドラゴンベイン:「......!」

:その時!

:「イヤーッ!」鼻から上を覆面で覆ったニンジャがあなたたちとドラゴンベインの間に割り込むように立ち、ラオモトにレイピアを向ける。

スワッシュバックラー:「ドーモ、スワッシュバックラーです」

※NMの情報:スワッシュバックラーのデータが必要になった場合は『ボス級エネミーリスト』のものを使用できる。

:ドラゴンベインへの知識判定に成功したPCはスワッシュバックラーがドラゴンベインと同格のアマクダリニンジャであることを知っていてよい。

ラオモト・カン:「ドーモ、ラオモト・カンです」

スワッシュバックラー:「ドラゴンベイン=サン、潮時だ。ここは一旦引くとしよう」

ドラゴンベイン:「......分かった」

ラオモト・カン:「ムッハハハハ!ネズミめいて逃げるか!」

ラオモト・カン:「ワシとしても貴様らと鬼ごっこをするほど暇ではない。チバを置いていくわけにもいかぬ。貴様らへの追撃はフジオにでも任せるとしよう」

スラッシュバックラー:「それはそれは!なら我々は早急に帰還するとしましょう。負傷者と共にソード・オブ・ソウカイヤとやりあうのは避けたいですからな」

スワッシュバックラー:「では皆さん、ごきげんよう!チバ様もお元気で!」

:そう言うと2人のアマクダリニンジャは色付きの風めいて去っていった。

戦闘終了

ラオモト・カン:「貴様ら、よい支援であったぞ」

ラオモト・チバ:「見事なイクサでした父上」

ラオモト・チバ:「お前たちにもいいものを見せてもらった。誉めてやるぞ」

ラオモト・カン:「ムッハハハ!では行くか!イヤーッ!」ラオモトのカラテパンチが道を塞ぐ電柱を吹き飛ばす!

:ラオモトは高笑いしながらバスへと乗り込んだ。

9.結末と報酬

 ドラゴンベインとの戦闘とその後のロールプレイを終えた時点でこのシナリオは終了である。成功度の基準と得られる報酬は以下の通り。

A:1度も『タイムイズマネー!判定』に成功せずクリア:【万札】プール+72
  全員の【名声】が+3される。

B:『タイムイズマネー!判定』を1回成功させてクリア:【万札】プール+48
  全員の【名声】が+2される。

C:『タイムイズマネー!判定』を2回成功させてクリア:【万札】プール+36
  全員の【名声】が+1される。

D:何らかの原因でチバが死亡した。または誘拐された:【万札】プール+0
  全員の【名声】が-1される。

余暇日数:4日

セッション用Googleスプレッドシート

おまけ.ニンジャ名鑑などの資料

 ニンジャスレイヤーは反射的にスリケンを投擲しかける。だが、この少年からニンジャソウルは感じられない。「僕の部屋に勝手に入ってくるとは、いい度胸だな。フジオを呼ぶぞ!」細身の少年は、驚くほど朗々とした声で言い放つ。若くして王者の風格と、線の細いヒステリックな危うさを併せ持っていた。-【ネオサイタマ・イン・フレイム2:ダークニンジャ・リターンズ】より『ラオモト・チバ』登場シーン
「ダメだよ……こんなところに独りで」「そうだよ……俺達みたいな変態双生異常切裂殺人ニンジャの餌食に……なっちゃうんだからネ?」-【マスター・オブ・パペッツ】より『マサクリスト&マサクレンド』登場シーン
その時である。「アババババゴメンナサイアババババゴメンナサイ」ドゲザ姿勢のドリアードの背中が突如膨らみ、そして、割れた。中から肉色の植物が隆起し、天井さして育ち始める。植物は枝を伸ばし、バルコニーを狙いに行く。ラオモト・チバを!何たるおぞましきジツであろう!-【ゼア・イズ・ア・ライト】より『ドリアード』登場シーン

利用規約

 この記事に含まれる自作データは非商用の場合に限り、セッション中に利用したり、自作シナリオ、自作記事へ流用することができる。ただし当シナリオのデータを流用して作成したものを公開する場合、可能な限りこの記事を引用元として明記することが望ましい。加えて『ラオモト・チバ』『ラオモト・カン』『ドラゴンベイン』のデータは公式データをベースにシナリオに合わせ調整したものであるため公式データそのままの部分は公式の引用ルールに従い扱うこと。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は一部の例外を除いて原則不可。

参考資料:「ソウルワイヤード」ダイハードテイルズ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?