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ニンジャスレイヤーTRPG:IF設定案『ゲキリン:ローシ・ニンジャを宿したマスラダ・カイ』

◇自作記事総合インデックス

始めに

 この記事は「ニンジャスレイヤーTRPG」第2版にローシ・ニンジャのソウルを宿したマスラダ・カイを登場させる際に使用可能なIF設定やデータをまとめたアイデア集である。NM(ニンジャマスター)はこの記事に含まれるルールを自由にセッションへ導入することが出来る。爆発四散報酬として手に入れたユニークアイテムを使用したい場合や、続きものの卓でPLとしてこの記事の親密度データを使用したい場合はNMに使用してよいか確認を取ること。

スペシャルサンクス:ゲキリンの名称はアンテラフ=サンのアイデアです。この場を借りて感謝します。

ゲキリン/Gekirin(無所属)

「知らん」/// 「どうでもいい」///「サツガイという男を知っているか」///「だいたいわかった。殺すぞ」
◆ゲキリン(種別:ニンジャ)初期装備:素手&スリケン アイコン:逆
カラテ    13  体力   22
ニューロン  10  精神力  19
ワザマエ    7  脚力    7/N
ジツ      5  万札   12

近接/射撃/機先/電脳  13/7/10/10
回避/精密/側転/発動  13/-/7/15
   緊急回避ダイス  8
     即応ダイス  8

◇装備や特記事項
  アーチ級生成装束×4
 『●連続攻撃3』『●連射2』『●時間差』『●マルチターゲット』
 『◉◉憎悪:ニンジャソウルの闇』『◉◉憎悪:サンズ・オブ・ケオス』
 『◉◉戦闘系ソウルの力』『◉◉グレーター級ソウルの力』『◉◉アーチ級ソウルの力』
 『◉◉タツジン:アイキドー(メイン)』『◉◉タツジン:スリケン(サブ)』
 『◉チャドー呼吸』『◉直感的理解』『◉ヒサツ・ワザ:ポン・パンチ』
 『◉ヒサツ・ワザ:サマーソルト・キック』『◉ランスキック』『◉叩き伏せ』
 『◉ニンジャアドレナリン強化』『◉突撃』『◉一瞬の勝機』『◉即死耐性』
 『★★★◉アーチ級装束生成』『★★★◉古龍の力』

 『◉直感的理解』:自身が『回避判定』を行う際、アトモスフィアを
   1段階低いものとみなす。つまりハードモードであれば通常時、
   ウルトラハードモードであればハードモードの難易度で回避ができる。

 『★★★◉古龍の力』:前提を無視して『◉◉戦闘系ソウルの力』を使用できる。
  またこのニンジャは手番『移動フェイズ』に1行動を消費する形でも
  『◉チャドー呼吸』を使用でき、『◉チャドー呼吸』を使用した戦闘で自身が行う
  『素手』または『スリケン』での攻撃にエンハンス扱いの
  『無属性ダメージボーナス1』『装甲貫通1』を追加できる。
※『◉◉タツジン:スリケン』は記事執筆時点でβテスト中のスキルであり、正式に実装されるまでは『ニンジャスレイヤーTRPG:プラグイン環境ルールプレビュー(2021年11月号)』の最新データを用いる。『◉チャドー呼吸』のルールはドラゴン・ユカノの公式データを参照。

これはマルノウチ・スゴイタカイビルにサツガイが降臨した日にナラク・ニンジャではなくローシ・ニンジャのソウルを宿した、もしもの世界のマスラダ・カイのデータだ。

本編次元におけるサツガイ降臨とアユミの死は月破砕後の出来事だが、ゲキリンの存在する次元ではフジキド・ケンジがニンジャスレイヤーとしてソウカイヤと戦っている最中に発生しており、ニンジャスレイヤー、フジキド・ケンジとローシ・ニンジャ憑依者、ゲキリンが同時に存在している。

そして憑依したソウルが変わろうともマスラダ・カイの目的や行動指針は原作と殆ど変わらない。つまり、サツガイ接触者を狩り、サツガイや他のサツガイ接触者についての情報を吐かせることで、サツガイに近づき殺そうとするのである。

しかし、ゲキリンとしての彼はジゴクの炎で自我を焼き対象から情報を引き出す際の助けとすることができないため、サツガイについての情報収集はそのままでは原作より難しくなるだろう。PCたちの選択次第では、このような背景からサツガイの情報を掴めずにいる彼の助力を行うことも可能である。

彼はイクサの際、黒橙の装束と『古』『龍』と彫られたメンポを身に纏い荒々しき龍のごときカラテを振るう。ナラク・ニンジャほどの再生能力は持たないものの、ある程度のダメージであればチャドー呼吸により再生が可能であるため、原作での彼がたびたび行うような肉を切らせて骨を断つ戦い方も十分可能である。ただし、切断された手足を戦闘中に接合するようなことはできないため『★★★◉欠損部位再生』は持たない。

この記事のデータを採用した次元におけるサンズ・オブ・ケオスの扱いについては様々な選択肢が考えられる。原作AoMの初期と同様にIRCネットワーク上で繋がっている緩いグループとしてもよいし、既にカルト化が進みオモイ・ニンジャが大導師となっていることにしてもよい。後者の設定を採用した場合は『スペルバウンド』などとも絡ませやすくなるだろう。緩いグループからカルトへ移行している最中ということにして、前者と後者の性質を併せ持つ形にすることもできる。

タキやコトブキとの関係についても様々な選択肢がある。既に原作のように協力関係を築いていることにしてもよいし、ストーリーテリングを通して原作とは大きく異なる形での関係構築を行わせてもよいし、2人とは全く関わらずに行動していることにしてもよい。タキのデータが必要な場合は公式の【トレジャーボックス・オブ・ニンジャ】AoS-038「タキ」を、コトブキのデータが欲しい場合は自作の『ツクモ・ニンジャクラン』に収録されているデータを利用できる。

親密度データ:ゲキリン(無所属)

親密度データ:ゲキリン

最重視するパラメータ:【ニューロン】

親密度1:「おれに関わるな。後悔するぞ」
  報酬:『◉不屈の精神』/『◉交渉:超然』

親密度2:「サツガイに連なるニンジャについて調べろ」
  報酬:『◉憎悪:サンズ・オブ・ケオス』/『◉交渉:威圧』

親密度3:「いないのか?まあいい、邪魔するぞ」
  報酬:『◉憎悪:ニンジャソウルの闇』/『◉知識:ストリートの流儀』

親密度4:「借りができたな」
  報酬:『◉超越者の眼』/『◉知識:伝統的アート』

爆発四散:「サツガイ……!サツガイーッ!サヨナラ!」
  報酬:『**メンポ・オブ・ゲキリン**』

【万札:UR】:『**メンポ・オブ・ゲキリン**』
 ゲキリンの力が残留する「古」「龍」と書かれた黒橙のメンポ。

 『頭部防具』とみなす。『近接攻撃ダイス+1』『射撃ダイス+1』。
  装備者は『●チャドー呼吸』を自動獲得し、シナリオ中1回のみ
  『●チャドー呼吸』を手番『移動フェイズ』に1行動を消費して使用可能となる。

オプションルール.古龍の記憶

NMは望むならゲキリンのデータに以下の『代償』を加えてもよい。

『代償:古龍の記憶』:ゲキリンが『カルマ:善』の『ドラゴン・ニンジャ』と戦闘になった場合、彼女に対して行う『近接攻撃判定』と『射撃判定』の難易度が+1されてしまう。既にゲキリンがドラゴン・ニンジャと友好的な状態にあり、模擬戦などで相手を害する意思なく戦闘を行っている場合は無効。

さらなる強化

『ゲキリン』のデータをさらに強化したい場合、能力値を『16/12/10/7』程度まで底上げした上で以下の自作ルールセットなども参考に『★★★ヒサツ・ワザ:ソウル・ブロウナウト』などの能力を追加するとよい。以下の記事で定義されている☆としての『☆チャド―』を参照する効果は『◉チャド―呼吸』を参照する効果にするのがシンプルだろう。『★★★ヒサツ・ワザ:ソウル・ブロウナウト』はニンジャ化の直後に使用できればアユミを救うことができた可能性も存在する奥義であるため、それを意識したロールプレイやストーリーテリングを行うのもよい。

データの改訂について

 この記事のデータは試験的なものであり、予告なく改訂される場合がある。変更、追加が行われた箇所がルールに影響を及ぼす場合は改訂履歴としてこの項に明記される。NMは最新のデータに拘らず、好きな版のデータを用いて構わない。

2021/11/29:『オプションルール.古龍の記憶』を追加の後、微調整。
2021/11/30:『即死耐性』を『★★★◉古龍の力』に内包する形から公式のニンジャスレイヤーと同様に◉で獲得する形にし『★★★◉古龍の力』のデータを軽量化した上で『★★★◉古龍の力』の『無属性ダメージボーナス』がエンハンス扱いであることを明記。ゲキリンのデータに『◉一瞬の勝機』を追加。『★★★◉古龍の力』によるエンハンスに『装甲貫通1』を追加。

利用規約

 このアイデア集のデータが含まれるリプレイなどを公開する場合、公式ルールとの混同を避けるため可能な限りこの記事を引用元として明記すること。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は法的に認められた例外を除いて原則不可。

参考資料:「ソウルワイヤード」ダイハードテイルズ
     「ニンジャスレイヤープラス」ダイハードテイルズ

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