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ニンジャスレイヤーTRPG:シナリオ案『ガーディアンズ・オブ・シュライン』

1.始めに

 このシナリオは「ニンジャスレイヤーTRPG」第2版のプラグイン環境に対応したシナリオである。成長上限もしくはそれに近い能力値を持ったPC4人での挑戦を想定している。想定される所要時間は3時間~4時間半程度。

NM向け記号解説
:「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」
のような「:」から太字の文章が続く形になっている文は、シナリオの進行に合わせてNMが読み上げる文であることを意味する。「:」の前に発言者の名前や、読み上げるにあたっての条件が書かれていることもある。通常の太さの説明文の中に、太字の「セリフ」が挿入されることもあり、その場合は前後の文章を見てその「セリフ」を、いつ、だれが発するべきなのか判断すること。

「イヤーッ!」(命中判定)「グワーッ!」
のように、内部に判定や条件が書かれた()で文章が区切られている場合、判定が成功するか、シチュエーションが条件に合致していないと、それに続く文章は読み上げられない。

<DKKが最も高いキャラクター>の前に、赤黒い影が現れた。
といった「条件」が<>で囲まれている箇所が出現した場合は、そこにその条件に適合するキャラクターの名前を入れる。

※NMの情報:この部屋にはニンジャスレイヤーが潜んでいる。
のように『※NMの情報』から始まる文が枠に覆われている場合その枠内の情報はPLに開示することが想定されていない情報であることを意味する。

 これらの文にはNMの判断により、自由に修正を加えて構わないが、重要な情報が失われないように注意すること。

※当シナリオは投稿者『古矢沢』がPLとして参加したキャンペイグン『チーム・サキガケ』のwest_117=サンをNMとしたセッション『ドラゴン・フォレスト・シュライン』で用いられた設定、文章、ギミック等を本人の許可の元で利用、改変しています。

2.募集用テンプレート

第2版セッション:ガーディアンズ・オブ・シュライン
シナリオの方向性:『善良』
日時:
想定時間:3時間~4時間半程度。
募集人数:4人
募集条件:ドラゴン・ドージョーに協力的な成長上限もしくはそれに近い能力値を持ったPC。
危険度:★★★(分の悪いイクサを楽しみたい人向け)
開催場所:
その他:マップとキャラシートにGoogleスプレッドシートの使用を想定。
参加表明:
概要:山奥の新ドラゴン・ドージョーで眠るユカノの夢を1人のニンジャが訪れた。
そのニンジャの名はオガイ・ニンジャ。ドラゴン・ニンジャクランと同盟関係にある
アワビ・ニンジャクランのアーチニンジャである。そこで彼がユカノに伝えたことは、
ソウカイヤがアワビ・ニンジャクランの『癒しの力』を求め彼のシュラインに目を付けた
という事実。オガイ・ニンジャはこの事態を打開するためユカノに協力を求め、
それに応じたユカノはPC達と共にアワビ・ニンジャクランのシュラインへと向かう。
※NMの情報:このシナリオでユカノはヤマ山地に新たなドラゴン・ドージョーを作りそこに住んでいるものとする。これは岡山県と比べてネオサイタマとの行き来が容易でありユカノやドラゴン・ドージョーに所属するPCが気軽に活動しやすいためである。建物としてのドージョーはそこまで大きくない方が自然だろう。

ユカノの夢

※NMの情報:以下の一幕はセッション開始前に貼ることで「雰囲気づくり」に役立てられるオープニング用のものである。

:ヤマ山地奥地、新ドラゴン・ドージョー。ユカノは『ドラゴン』と書かれた安らぎフートンで睡眠を取っていた。

:その時。深き眠りに落ちた彼女のニューロンに声が響く。

オガイ・ニンジャ:((ドラゴン・ニンジャ=サン......ドラゴン・ニンジャ=サン......))

ユカノ:((この声は......))

オガイ・ニンジャ:『ドーモ、オガイ・ニンジャです』ユカノのローカルコトダマ空間にソクシンブツめいたニンジャが姿を現す。

ドラゴン・ニンジャ:『ドーモ、ドラゴン・ニンジャです』

:オガイ・ニンジャはドラゴン・ニンジャクランと同盟関係にあるアワビ・ニンジャクランのアーチニンジャだ。ユカノは古き友の来訪に喜びつつも、今この瞬間に彼が自身の夢を訪れたことに胸騒ぎを感じてもいた。

ユカノ:『お久しぶりですね』

ユカノ:『私にこうして話をしに来たということは......何かままならぬ事態が起きているのでしょうか』

オガイ・ニンジャ:『うむ、積もる話もあろうが、そうも言っていられない状況でな』

オガイ・ニンジャ:『本題から言おう。先日、ソウカイ・シンジケートが我がシュラインに目を付け調査を始めた』

ユカノ:『なんと!』

オガイ・ニンジャ:『奴らについては貴女の方が詳しかろう。そして、貴女であれば奴らが我がシュラインに目を付けることの意味も分かるはずだ』

オガイ・ニンジャ:『今は我がクランが持つ癒しの力のみを狙っているようだが、万が一にも奴らがサンコン・リチュアルの秘儀について知れば取り返しがつかないことになる』

オガイ・ニンジャ:『頼む、ドラゴン・ニンジャ=サン。力を貸してくれ』

:【ガーディアンズ・オブ・シュライン】

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3.導入

:初めに
当シナリオはキャンペイグン『チーム・サキガケ』のwest_117=サンをNMとしたセッション『ドラゴン・フォレスト・シュライン』で用いられた設定、文章、ギミック等を本人の許可の元で利用、改変しています。この場を借りて感謝します。

:あなたたちは旧ドラゴン・ドージョーが存在した自然公園の跡地へと集まっていた。周囲はソウカイヤが落としたバンザイ・ニュークの影響で今尚荒涼としている。

:背中にバックパックを背負ったユカノは目を閉じ黙祷を行った後、君たちに呼びかける。

◆ドラゴン・ユカノ:未熟なるドラゴン・ニンジャ(種別:ニンジャ/リアルニンジャ)アイコン:龍
カラテ    10  体力   20
ニューロン  10  精神力  20
ワザマエ   13  脚力   7/N
ジツ     6   万札   20

攻撃/射撃/機先/電脳 10/13/10/5
回避/精密/側転/発動 13/13/12/16
   緊急回避ダイス 8
     即応ダイス 8

◇装備や特記事項
 ナガユミ、アーチ級生成装束×4
 『●連続攻撃2』『●連射3』『●マルチターゲット』『●時間差』『●浮世離れ』
 『◉◉グレーター級ソウルの力』『◉◉アーチ級ソウルの力』『◉◉タツジン:アイキドー』
 『◉トライアングル・リープ』『◉ランスキック』『◉常人の三倍の脚力』
 『◉チャドー呼吸』『◉グレーター・ツジギリ』『◉ヒサツ・ワザ:ポン・パンチ』
 『◉ヒサツ・ワザ:サマーソルト・キック』
 『★★★◉アーチ級装束生成』

ユカノ:「では、改めて今回の目的について確認しておきますね」

ユカノ:「今回の目的地は我らドラゴン・ニンジャクランと同盟関係にあるアワビ・ニンジャクランのシュラインです。何しろニュークの爆発があったので彼らのシュラインも地上部分は焼け落ちているはずですが、その本質的な部分は地下の鍾乳洞にあります」

ユカノ:「そして今回やるべきことは、その奥でソクシンブツと化しザゼンを続けるオガイ・ニンジャ=サンと合流を果たし、アワビ・ニンジャクランに伝わる癒しの力がソウカイヤの手に渡らないよう助力することです」

ユカノ:「今回向かうシュラインには癒しの力を持つアワビライフパールなどアワビ・ニンジャクランに由来するレリックが複数収められています、当然これらも渡すわけにはいきませんが、特に渡してはならないものはそれとは別にあります」

ユカノ:「かつて3つに分割された、古代の儀式『サンコン・リチュアル』に関するマキモノの1本です」

ユカノ:「単刀直入に言うと、不老不死になるための儀式について書かれたマキモノですね」

ユカノ:「アワビ、カチグリ、コンブ、3つのクランにそれぞれ分けて保持されているため単独では儀式は行えませんが、そのような儀式が存在することがソウカイヤに知れては大変なことです」

ユカノ:「ラオモト・カンが不老不死となり、どのような傷をもたちどころに治してしまうようになったら?この世界の未来そのものが脅かされることは間違いないでしょう」

ユカノ:「さて、何か質問はありますか?」

:現地に到着するまでの間に代表者1人はソウカイヤの動きについて【ニューロン】での『調査判定:U-HARD』を行ってもよい。出目【6,6】と【6,6,6】で追加ボーナス。

有効な交渉/知識スキルと増加ダイス:NMはこれに囚われず柔軟に状況判断してもよい。
最も適した知識スキル(+2):『ソウカイヤ』『IRCネットワーク』『ハッカーの流儀』
次に適した知識スキル(+1):『セキュリティ』『電子ウイルス』『犯罪』
【6】:ジツで固形化させた硫酸を剣として用いるニンジャ『ヴィトリオール』と掴んだ相手を超振動で塵に変えるジツを使うニンジャ『オブリヴィオン』を含むニンジャ部隊がアワビ・ニンジャクランのシュラインに向かっていることが分かる。規模や指揮官については分からない。全員の『即応ダイス』が+2個される。

【6,6】:古代ローマカラテを用いる2人組のニンジャ『ティリアン』『メルカルト』が部隊に参加していることが分かる。得られる『即応ダイス』が2個ではなく3個になる。

【6,6
,6】:今回の部隊はソウカイ・シックスゲイツの1人にして暗殺部門筆頭である『ビホルダー』が率いていることが分かる。得られる『即応ダイス』が2個ではなく4個になる。

:しばらく歩くと君たちは焼け落ちたシュラインへとたどり着いた。

:シュラインの内部に入ったものはそこに地下へと繋がる巨大な穴を確認できるだろう。

:「鍾乳洞はこの穴の奥です。行きますよ」そう言うとユカノはあなたたちにバックパックから取り出した頭にハチマキめいて巻き付けられるライトを配ると、自身もそれを身に着けた上で穴に縄梯子を設置して鍾乳洞へと降りて行った。

4.オガイ・ニンジャの元へ

:縄梯子をしばらく下ると見事な鍾乳洞に降り立った。天然記念物級に恐ろしく広く、不用意に入り込むと永遠に迷ってしまいそうなほどだ。

ドラゴン・ユカノ:「少々入り組んでいますが私に任せてください!進むべき道はこちらです!」

滝登り

:道を進むと10m近い高さの滝があなたたちの行く手を阻んだ。多少デコボコしてはいるものの石で出来た長い直線の橋が滝に向かって伸びているが、滝から数メートルの所でわざと途切れているように備え付けられているようだ。

ユカノ:「皆さん、行きますよ!」

:『飛行移動』や『瞬間移動』を持つキャラはそのためのコストや判定を行うことで『滝登り』をスキップできる。そうでないキャラはユカノを含めて全員が判定を行うこと。

1.助走:『脚力:HARD』で判定を行う。
2.跳躍:『連続側転判定』を行う。
3.ダメージ算出:『体力ダメージ5-X』『精神力ダメージ4-X』を受ける。Xの値は『助走』と『跳躍』の成功数を足した数に等しい。

大穴

:しばらく進むと、とてつもない大穴が行く手を阻んだ。
穴の底はいかなニンジャ視覚でも見通す事に出来ない暗闇が広がっており、
更にいかなニンジャ脚力をもってしてもこの穴を飛び越える事は不可能な様に見える。
しかし、ニンジャ視覚をよくよく凝らすと、天井部分にほのかに明滅する複数の何かが遠くで見える。

ユカノ:「あそこにスリケンを投げるのです」

ユカノ:「一定時間内に十分な数を命中させねば毒が降ってきますのでお気をつけて」

:この場面ではユカノを含む全員が任意の武器による『遠隔攻撃判定』または『精神攻撃』種別を持たず『射撃』種別を持つジツの『発動判定』を行える。『集中』は行えない。これにより13個以上の『累加成功を達成すれば道が開ける。全員の判定を終えても成功数が不足していた場合は天井からドクが降り注ぎ回避不能の『毒属性ダメージD3』を受けた後、再度全員に判定の機会が回ってくる。それでも達成できなかった場合は毒ダメージと判定を道が開けるか全員が諦めるまで繰り返す。1ターンで16以上の成功数を出した場合はボーナスルートが解放される。

成功:ゴゴゴゴゴゴゴ、と鍾乳洞が鳴動し、穴の底の暗闇から石橋がせり上がってきた!

ボーナスルート:さらにまっすぐのルートとは別に右に曲がるルートの石橋もせり上がってきた!ワザマエ!

ボーナスルート

:そこは小部屋のような場所で、壁などが人為的に削り整えられている。中央部にはこれまた綺麗に整えられた人工的な池のような物が作られており、その中には電子戦争以前の全く汚染されていない大型のオーガニックアワビが自由気ままに暮らしていた。

ユカノ:「アワビ・ニンジャクランの養殖した特殊なアワビは傷ついた体を癒す力があります」

ユカノ:「このアワビはかつて私が取りつけた契約の元、我らドラゴン・ニンジャクランにも提供されていました。平安時代より前の話ですが契約は今でも有効なはずですので、もしもの時のため少し頂いても構わないかと」

:そう言うとユカノは何匹かのアワビを海水と共に袋に詰めた。

:PCは回復アイテム『オーガニック・アワビ(オーガニック・マグロスシ読み替え)』を入手できる。『オーガニック・マグロスシ』については『マップ配置用使い切りアイテムデータの例』を参照。シナリオ終了まで持っていた場合は自動的に【万札:12】に変換される。

ピラニア

:今度は天井も横幅もあまり余裕のない横道だ。地下水が流れており、水深は君たちの腰ほどの深さまである。凍えるような冷たさの水を掻き分けながら何度も曲がり入り組んだ道を進んでいく。一本道であることが救いか。

:……やがて、突如天井、横幅の広い部屋のような場所に到着した。

ユカノ:「今のうちに話しておくことがあります」

ユカノ:「私の記憶が正しければこういった部屋にはカラテピラニアが放たれているはずです。備えて下さい」

:無数の魚影があなた達を取り囲むように現れる......!

:ユカノを含む全員で『カラテ:NORMAL』での判定を行う。成功数が18以上なら攻撃される前に撃破できる。失敗した場合は全員が回避不能の『ダメージD3』を受ける。このダメージには『装甲貫通2』が適用される。

トロッコ

:君たちがピラニア部屋から脱出すると、古びた線路を見つけた。

:通常の理屈ではすでに老朽化し使えるものではないはずだ。しかしこの線路は古ぼけてはいるが未だ実用に耐えうるように見える。

:数瞬後、天井がパカリと開きトロッコが線路に着陸した!

ドラゴン・ユカノ:「あと少しですよ!このトロッコに乗り、真っすぐ線路上を進めばオガイ・ニンジャ=サンのところに着きます!」

ドラゴン・ユカノ:「速さを優先し安全性は利用するニンジャの技量に委ねられる形となっていますので注意してくださいね!」

:殺人的速度の出るトロッコは一瞬の判断で正しく重心移動しないと線路から振り落とされ大怪我をしてしまうだろう。

:この場面ではユカノを含む全員が任意の武器による『ニューロン:NORMAL』で判定を行える。これにより12個以上の『累加成功を達成すれば無傷で到着できる。全員の判定を終えても成功数が不足していた場合は到着と共にトロッコから投げ出され回避不能の『ダメージD6』を受ける。

ドラゴン・ユカノ:「途中で進路変更すれば宝物庫ですが今回はオガイ・ニンジャ=サンとの合流を優先して直進しますね」

トロッコは狭い空間の中を進んでいく。両脇が岩場となった道があれば水路となった道があり、時には滝を潜り抜けることさえあった。

湧き水

:トロッコが止まったのは巨大な石扉の前だった。

:扉の脇にはチョロチョロと蒼く澄んだ水が貯められている場所があり、美しい蓮の花が一輪浮かんでいる。かなり年季が入っているはずなのに青々と生命を感じる木製のヒシャクが脇に置かれている。

:この水は重金属に一切汚染されていないオーガニックな湧き水のようだ。一人につき一度だけだが【体力】【精神力】を1ずつ回復できる。

5.オガイ・ニンジャ

:扉を開けると相当広い部屋が広がっており、壁には太い祭壇めいた石柱がいくつか立ち、先端ではクレーン鉄球並の大きさを誇るパールが光り輝いている。

:更に辺りを見渡すと夥しい程のアワビが部屋中に張り付いており、小さく蠢いている。

:そして、正面の壁際にはニンジャ……のソクシンブツがザゼンしている。

ドラゴン・ユカノ:「改めて、お久しぶりですね」ユカノはそう言うとソクシンブツに微笑み、アイサツした。

ドラゴン・ユカノ:「ドーモ、オガイ・ニンジャ=サン。ドラゴン・ニンジャです」

:ソクシンブツは妖しく輝きあなたたち全員にテレパスによるアイサツを行う。

オガイ・ニンジャ:『ドーモ、ドラゴン・ニンジャ=サン。オガイ・ニンジャです

◆オガイ・ニンジャ(種別:ニンジャ/リアルニンジャ)初期装備:素手 アイコン:オ
カラテ     1  体力    1
ニューロン  18  精神力  31
ワザマエ    9  脚力    0
ジツ      9  万札    0

近接/射撃/機先/電脳 -/6/24/12
回避/精密/側転/発動 18/-/-/27

◇装備や特記事項
 『●連射2』『●時間差』『●マルチターゲット』『●回避予知』『●浮世離れ』
 『◉◉タツジン:ジツ ver0.11』『◉◉グレーター級ソウルの力』『◉◉アーチ級ソウルの力』 
 『★◉ソクシンブツ』『★◉トッツキ・ジツ』
 『☆アワビバリア』『☆アワビヒーリング』『☆アワビミサイル』
 『★アワビ・カナシバリ・ジツ』『★グレーター・ザゼン』
 『★★グレーター・アワビミサイル』『★★アワビ・イビルアイ』
 『★★アワビ・ゲン・ジツ』『★★★アーチ級装束生成』『★★★デッドリー・ノロイ・ジツ』
 『★★★アーチ級ソクシンブツ』『【ジツ】値9の代償:没入』

 『★★★アーチ級ソクシンブツ』:【ニューロン】判定ダイス+6、イニシアチブ値+6。
   加えて『◉◉タツジン:ジツ』の『発動スタイル』が持つ1手番中に最大でいずれか1つを
   1回までしか使用できない制限と『●発動スタイル:危険な賭け』の
   『戦闘中1回限りの使用』を無視できる。

 『【ジツ】値9の代償:没入』:【脚力】が0となり回避、移動、近接攻撃が不可となる。
   コストとしての『回避ダイス』消費は可能。

 アワビ・ニンジャクラン:https://note.com/koyazawa_ninja/n/n24bb8d92e045

ソウカイヤ襲撃

:オガイ・ニンジャから放たれるアトモスフィアが剣呑なものに変化した。ソウル感知能力に長けたものであればその理由に気付くことができるだろう。

オガイ・ニンジャ:『どうやら、来おったようだぞ』

オガイ・ニンジャ:『我らの元へ向かっている気配が2つ、宝物庫へと向かっている気配が3つか』

オガイ・ニンジャ:『あの宝物庫には我がクランのジツが込められたレリックが複数存在する。1つたりとも奴らの手に渡すわけにはいかん』

オガイ・ニンジャ:『今の世のニンジャたちよ。お前たちは宝物庫へ繋がる線路を駆け昇り宝物庫の守護に当たってくれ』

オガイ・ニンジャ:『私はここでドラゴン・ニンジャ=サンと共にここを守る』

6-1.ソウカイヤ迎撃(リアルニンジャ組)

※リアルニンジャ組の描写は下記のような形で済ませる。

:あなたたちが去ってからしばらくして、ユカノらのもとに2人のソウカイニンジャが現れる。

ティリアン&メルカルト:「貴様らがこの遺跡の守護者か?ドーモ、ティリアンです」「ドーモ、メルカルトです」

ドラゴン・ニンジャ&オガイ・ニンジャ:「ドーモ、ドラゴン・ニンジャです」『ドーモ、オガイ・ニンジャです』

ティリアン&メルカルト:「ほう、名付きのリアルニンジャが2人!」「しかしその名、かつてソウカイヤが焼き払ったドラゴン・ドージョーの開祖か!メソメソと隠居しておればよいものを!」

ティリアン:「まあよい!リアルニンジャとはいえ所詮は己のドージョー1つロクに守れぬ者とカラテの欠片も感じられぬソクシンブツ!我らが古代ローマカラテの前に屈するがいい!」

◆ティリアン(種別:ニンジャ)初期装備:素手 アイコン:テ
カラテ     9  体力   14
ニューロン   4  精神力   6
ワザマエ    8  脚力    5/N
ジツ      2  万札    -

近接/射撃/機先/電脳 12/11/4/4
回避/精密/側転/発動 9/11/8/6

◇装備や特記事項
 『◉◉タツジン:コッポドー』『◉ヒサツ・ワザ:ポン・パンチ』『◉スリケン乱射』
  『◉ニンジャソウルの闇×3』『☆◉ダークカラテ・エンハンスメント』

◆メルカルト(種別:ニンジャ)初期装備:素手 アイコン:メ
カラテ     8  体力   10
ニューロン   5  精神力   5
ワザマエ   12  脚力    6/N
ジツ      0  万札    -

近接/射撃/機先/電脳 8/12/5/5
回避/精密/側転/発動 12/12/12/5

◇装備や特記事項
 『◉◉戦闘系ソウルの力』『◉◉タツジン:ボックスカラテ』『◉◉タツジン:ジュージツ』
 『◉頑強なる肉体』『◉特殊近接ステップ』

6-2.ソウカイヤ迎撃(PC組)

:線路の上にカーテンめいてかかった滝を抜けるとその先に立ちふさがる影あり!

オブリヴィオン&ヴィトリオール:「ドーモ、オブリヴィオンです」「ドーモ、ヴィトリオールです」

オブリヴィオン:「俺たちが来ることを知っていたというわけか。だが邪魔はさせん」

オブリヴィオン:「生憎だが俺たちここに来た目的の一つは既に達成されようとしている。貴様らがそれを止められる可能性は万に一つもない」

オブリヴィオン:「そしてそれが成就した時、貴様らの勝ち目は失われる。貴様らを葬り去った暁には、リアルニンジャ共の遺産は我らソウカイヤが余すところなく利用してくれよう」

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◆オブリヴィオン(種別:ニンジャ)初期装備:素手 アイコン:オ
カラテ     8  体力   13
ニューロン   5  精神力  13
ワザマエ    5  脚力    4/N
ジツ      5  万札   12

近接/射撃/機先/電脳 9/5/5/5
回避/精密/側転/発動 9/5/5/13
   緊急回避ダイス 4
     即応ダイス 4

◇装備や特記事項
  ▶テッコLv1、▷ジツ支援サイバネ
 『●連続攻撃2』『◉忠誠心:ソウカイヤ×2』『◉マーク・オブ・ソウカイヤ』
 『★◉◉戦闘スタイル:ディスインテグレイト・ツカミ』

 『★◉◉戦闘スタイル:ディスインテグレイト・ツカミ』:連続攻撃上限1。『素手』前提。
 使用の際は【精神力】を3消費し『ニューロン+ジツ:HARD』での発動判定に成功する
 必要がある。判定に失敗した場合は攻撃フェイズが終了する。判定に成功した場合この攻撃は
 『無属性ダメージボーナスX』『回避:HARD』『装甲貫通10』を得る。Xの値は
 【ジツ】値に等しい。命中した場合は対象に出目を+1した『サツバツ!』の効果を与える。
  通常の『サツバツ!』や『ナムアミダブツ!』は発生しない。
 
◆ヴィトリオール(種別:ニンジャ)初期装備:素手 アイコン:ヴ
カラテ     3  体力    9
ニューロン   7  精神力  12
ワザマエ    9  脚力    5/N
ジツ      5  万札   12

近接/射撃/機先/電脳 4/10/9/7
回避/精密/側転/発動 9/10/9/13
   緊急回避ダイス 4
     即応ダイス 4

◇装備や特記事項
 光学迷彩ローブ
 『●連射2』『●時間差』『●マルチターゲット』
 『◉暗殺者の眼』『◉ニンジャソウルの闇』『★◉◉戦闘スタイル:リキッド・ソード』

 『★◉◉戦闘スタイル:リキッド・ソード』:連続攻撃上限2。『素手』前提。使用の際は
 【精神力】を3消費し『ニューロン+ジツ:HARD』での発動判定に成功する必要がある。
 判定に失敗した場合は攻撃フェイズが終了する。判定に成功した場合は【ワザマエ】で
 『近接攻撃判定』を行う。この『近接攻撃』はイニシアチブが自身より低い敵を
 『崩れ状態』とみなして攻撃でき『崩れ状態』以上の状態異常の敵に対しては
 『回避難易度:HARD』となる。加えて命中した場合は『攻撃フェイズ』終了時に
 ターゲットへ自動的に『装甲貫通2』を持つ回避不能の『毒ダメージ2D3』が与えられる。
 この追加効果はダメージが0になった場合も発生する。

ビホルダー

※NMの情報:ビホルダーは1ターン目の終了時に『***アワビライフパール***』を装備した状態で登場する。

:特徴的なサイバーサングラスを身に着けたニンジャが、線路の奥から歩いてくる。その手には淡く輝く真珠。

ソウカイヤに所属していたものはその光景の意味することが理解できるだろう。

ビホルダー:「マーベラス。期待を遥かに上回る成果、期待を遥かに上回る力」

ビホルダー:「やはり自らの足で歩くというのは良いものですね、そうは思いませんか?」

ビホルダー:「ドーモ、ソウカイ・シックスゲイツ」

ビホルダー:「ビホルダーです」

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◆ビホルダー(種別:ニンジャ)初期装備:素手 アイコン:睨
カラテ    10  体力   24
ニューロン  14  精神力  24
ワザマエ   10  脚力    5/N
ジツ      6  万札   24

近接/射撃/機先/電脳 14/14/14/14
回避/精密/側転/発動 14/14/10/24
   緊急回避ダイス 8
     即応ダイス 8

◇装備や特記事項
  ***アワビライフパール***
  『●連続攻撃2』『●連射2』『●時間差』『●マルチターゲット』『●回避予知』
 『◉◉タツジン:ジツ ver0.11』『◉◉グレーター級ソウルの力』『◉超越者の眼』『◉暗殺者の眼』
 『◉疾駆』『◉タクティカル移動射撃』『◉頭上からの死』『◉魅了』『◉ニンジャアドレナリン強化』
 『◉頑強なる肉体』『◉忠誠心:ソウカイヤ×3』『◉マーク・オブ・ソウカイヤ』
 『◉ニンジャソウルの闇×4』『☆◉ダークカラテ・エンハンスメント』『☆◉操り人形』
 『☆◉カウンター・イビルアイ』『★◉痛覚遮断』『★◉移動スタイル:蛇の道』
 『☆カナシバリ・ジツ』『★レッサー・イビルアイ』『★★イビルアイ』
 『★★グレーター・マインドブラスト・ジツ』

 『★◉痛覚遮断』:体力+3、急所破壊による【精神力】ダメージ1軽減。

 『★◉移動スタイル:蛇の道』:この移動フェイズでは『通常移動』を行い使用しなかった
  残り移動マス数を数えておく。使用しなかった残り移動マス数は『◉タクティカル移動射撃』と
  同様に次以降のフェイズに持ち越せる。続く「攻撃フェイズ」の直後にこのキャラは第2の
 「攻撃フェイズ」を得る。最初の「攻撃フェイズ」では『精神攻撃』種別を持つジツのみ使用可。
   第2の「攻撃フェイズ」では『●戦闘スタイル:蛇の牙』を用いた近接攻撃のみ使用可。

 『●戦闘スタイル:蛇の牙』:連続攻撃上限2。『素手』装備時のみ使用可能。
 【ワザマエ】で『近接攻撃判定』を行う。ターゲット敵1体固定。
  イニシアチブが自身より低い敵を『崩れ状態』とみなして攻撃できる。加えてこの手番中に
 『精神攻撃』で『精神力ダメージ』を与えた敵を『麻痺状態』とみなして攻撃できる。

 :***アワビライフパール***:『レリック』とみなす。このレリックを装備しているキャラは
 『★★★●欠損部位再生(『●即死耐性』を内包する)』【体力】+5を得る。
※NMの情報:◉◉タツジン:ジツは記事執筆時点でテスト中のデータであり、正式に実装されるまでは『ニンジャスレイヤーTRPG:プラグイン環境ルールプレビュー(2021年9月号)』の最新データを用いる。
※NMの情報:『◉マーク・オブ・ソウカイヤ』が発動した状態でビホルダーの手番が回って来た場合、ビホルダーは逃走を優先する。​

戦闘描写案

ヴィトリオール/リキッド・ソード発動:ヴィトリオールは小手から流れ出した液体を凝固させ鋭い刃を作り出す!

オブリヴィオン/ディスインテグレイト・ツカミ:「イイイヤァーーーッ!」オブリヴィオンはサイバネ化された腕で<対象>に掴みかかる!つかんだ生体を振動で分解しカツオブシめいた塵に変える必殺のジツ、ディスインテグレイト・ツカミの予備動作である!

ビホルダー/イビルアイ:サイバーサングラスの奥でビホルダーのヒトダマめいた瞳が光った。

ビホルダー/連続攻撃:「イヤッ、イヤーッ!」這い寄るコブラのようなカラテが襲い来る!

7.財宝

:ソウカイヤのニンジャたちを退けたあなたたちがオガイ・ニンジャの元へ戻るとそちらも既に決着がついていた。

ユカノ:「油断ならぬ相手でした。皆さんもご無事でなによりです」

オガイ・ニンジャ:「助力の礼としてささやかだが我らの宝物をあなたたちに託そう」

オガイ・ニンジャ:「宝物庫にある千両箱を持っていくがよい」

8.結末と報酬

 アワビ・ニンジャクランのシュラインから帰還した時点でこのシナリオは終了である。成功度の基準と得られる報酬は以下の通り。

A+:ビホルダーを倒した:【万札】プール+112
  全員の【名声】が+3される。

A:ビホルダーを撤退させた:【万札】プール+96
  全員の【名声】が+2される。

B:オブリヴィオンとヴィトリオールを倒した:【万札】プール+72
  全員の【名声】が+1される。

C:オブリヴィオンかヴィトリオールのどちらかを倒した:【万札】プール+60
  【名声】は変動なし。

D:ソウカイニンジャを1人も倒せず帰還した:【万札】プール+0
  全員の【名声】が-1される。

余暇日数:4日

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資料.ニンジャ名鑑

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参考資料:「ソウルワイヤード」ダイハードテイルズ

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