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ニンジャスレイヤーTRPG:シナリオ案『セーブ・ザ・ロブスター』

1.始めに

 このシナリオは「ニンジャスレイヤーTRPG」第2版のプラグイン環境に対応したシナリオである。超えた『成長の壁』の数が1~2個程度のPC3人での挑戦を想定している。想定される所要時間は2時間半~3時間半程度。

NM向け記号解説
:「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」
のような「:」から太字の文章が続く形になっている文は、シナリオの進行に合わせてNMが読み上げる文であることを意味する。「:」の前に発言者の名前や、読み上げるにあたっての条件が書かれていることもある。通常の太さの説明文の中に、太字の「セリフ」が挿入されることもあり、その場合は前後の文章を見てその「セリフ」を、いつ、だれが発するべきなのか判断すること。

「イヤーッ!」(命中判定)「グワーッ!」
のように、内部に判定や条件が書かれた()で文章が区切られている場合、判定が成功するか、シチュエーションが条件に合致していないと、それに続く文章は読み上げられない。

<DKKが最も高いキャラクター>の前に、赤黒い影が現れた。
といった「条件」が<>で囲まれている箇所が出現した場合は、そこにその条件に適合するキャラクターの名前を入れる。

※NMの情報:この部屋にはニンジャスレイヤーが潜んでいる。
のように『※NMの情報』から始まる文が枠に覆われている場合その枠内の情報はPLに開示することが想定されていない情報であることを意味する。

 これらの文にはNMの判断により、自由に修正を加えて構わないが、重要な情報が失われないように注意すること。

2.募集用テンプレート

第2版セッション:セーブ・ザ・ロブスター
シナリオの方向性:『PC次第』
日時:
想定時間:2時間半~3時間半程度。
募集人数:3人
募集条件:『概要』に書かれているような依頼をナカタ研究員から受けられる立場かつ超えた『成長の壁』の数が1~2個程度のPC。
危険度:★★(キャラロスト可能性あり)
開催場所:
その他:マップとキャラシートにGoogleスプレッドシートの使用を想定。
参加表明:

概要:このシナリオはPC達がヨロシサン製薬の研究員『ナカタ』から依頼を受け彼の指定したビルに集合したところから始まる。彼の依頼はかいつまんで言えば、彼の開発したバイオニンジャ『ロブスター』の身柄が同じくヨロシサン製薬の研究員である『ソトヤマ』に不当な手段で奪われてしまったため、不正の証拠を集めロブスターの身柄を取り戻すための手助けをして欲しいというものだ。

 ナカタがソトヤマの不正を知ったのはソトヤマと同じ研究施設で働く研究員『イセ・ブルーオーシャン』が危険を冒して行ったリークがきっかけであった。彼女のリークによるとソトヤマはヨロシサン内部でじわじわと影響力を強めている秘密結社『アマクダリ・セクト』の一員であり、自らの権力を駆使して強引にロブスターの身柄を確保した挙句、自らのラボでロブスターを非道な実験に晒しているのだという。

 ロブスターと離れ離れになった事に苦悩しつつも海老の可能性が認められた結果であるとして受け入れようとしていたナカタはこのリークを受け激しく怒った。彼はヨロシサン上層部にこのことを訴えたが上層部の腰は重く早急な解決は望めそうもない。これを受け『ヨロシサン上層部の動きを待っていてはロブスターやイセの身が危ない』と判断したナカタはPC達と共に自らソトヤマとロブスターがいる研究施設へ向かうつもりでいる。

 PC達の立場としては単なる仕事として来た傭兵、アマクダリ案件の調査を兼ねて来たソウカイニンジャ、内部トラブルを調査し解決するために来たヨロシサン所属ニンジャなどが考えられる。PLはNMと相談した上でこれら以外の立場でPCを参戦させてもよい。

3.背景

※NMの情報:事件の概要

 
このシナリオで扱われる事件はヨロシサン製薬の研究員『ナカタ』がヨロシサン製薬内部で発表したバイオニンジャ『ロブスター』についての研究成果に彼と同じヨロシサンの研究員であり、ホワイトスモーカーの名を持つアマクダリニンジャでもある『ソトヤマ』が目を付けたことから始まった。彼はロブスターの持つ再生能力や高い拡張性に兵器としての適性を見出し、ロブスターを分析し新たなバイオニンジャの開発に応用することでアマクダリの戦力を高めることができると考えたのである。

 そして彼はアマクダリ構成員としてのコネクションを利用した工作を行い自身の研究施設へロブスターの身柄を移すことに成功した。このシナリオにおけるアマクダリ・セクトは未だヨロシサン内部の完全掌握には至っておらず、キュアやトランスペアレントクィリンなどのメンバーを通してヨロシサン内部の政治的掌握を進めている段階であるが、それでもアマクダリの力は強大でありナカタはこれに抗うことができなかった。

 ナカタは苦悩しつつも海老の可能性が認められた結果としてこの事態を受け入れようとしたが、その時、ソトヤマと同じ研究所で勤務していた研究員の『イセ』から彼の元へリークが届く。そのリークは施設内部から送信されたもので、ソトヤマが行った不正や、ロブスターが受けた非道実験の内容などについて書かれていた。

 これを受けたナカタは、度々プレゼンの場などで意見を交わした同志であるイセの身を案じつつ、すぐさま自身の持つ知識や人脈を最大限利用してソトヤマの不正を暴きロブスターを救い出すための戦力を集めた。その戦力というのがPC達である。

 尚、アマクダリやヨロシサン上層部はソトヤマからの報告を受けつつ様子を見ている段階であり、ロブスターのことを特別重要視しているわけではない。故にソトヤマとナカタが争いナカタが勝利したとしても、それはヨロシサン内部で淘汰が行われ優秀な側が残っただけであるとして問題視はしないだろう。

4.導入

:あなた達が指定された部屋に入ると、そこでは白衣の中年男性があなた達を待っていた。その立ち振る舞いからは彼がどうにか平静を保とうと努力していることが見て取れるだろう。

ナカタ研究員:「ドーモ、ナカタです。一刻を争う事態故、このまま依頼の話に移らせてもらう」

◆ナカタ研究員(種別:モータル)初期装備:ショットガン アイコン:ナ
カラテ     3  体力    3
ニューロン   7  精神力   9
ワザマエ    3  脚力    2
ジツ      0  万札   12

近接/射撃/機先/電脳  3/3/7/7
回避/精密/側転/発動  7/-/-/-
   緊急回避ダイス  0
     即応ダイス  3

 ※モータルであるためナカタの行う『回避判定』の難易度は+2される。

◇装備や特記事項
  ショットガン+ライオット弾
 『●時間差』『●マルチターゲット』『◉忠誠心:ヨロシサン×2

ナカタ研究員:「では、状況と依頼内容の確認から行おう」

ナカタ研究員:「まず、今回の事態の発端は、私の開発したバイオニンジャであるロブスター=サンの身柄が、私と同じ研究員であるソトヤマ=サンの元へ移されたことだ。私は当初、これを研究のためと聞かされていた」

ナカタ研究員:「しかし昨晩、同研究所で同じく研究員をしているイセ=サンから私の元へ届いたリークにより状況は一変した。施設内部から送信されたそのリークによれば今回の事態はソトヤマ=サンが行った不当な根回しを背景とするものであり、その根回しには件のアマクダリが関わっていたそうだ。加えて、同時に送信されてきたロブスター=サンに対する実験の内容も目を覆うようなものだった」

ナカタ研究員:「この件についてはヨロシサン上層部にも伝えたが、上層部はソトヤマを処罰するにはより明確な証拠が必要との判断を下した。しかし、上層部の調査を待っていては、その間にロブスター=サンの身になにがあるか……イセ=サンとも連絡が取れておらず心配だ。故に私は君達を頼ることにした」

:この話を事前にどこまで聞かされていたかはPCの立場による。必要があればこの場で相談して決めてもよい。

※NMの情報:イセ研究員の端末はナカタへのリーク送信が露見した直後に施設内で勤務するハッカーからハッキングを受けネットワークへの接続を絶たれている。

ナカタ:「件の研究施設はこのビルのすぐ近くにある。今回の依頼で私が君達に求めることは、ソトヤマの不正に関連した証拠集め、イセ研究員の安否確認と安全確保、そしてロブスター=サンの救出への協力だ。必要なデータは私に用意できるものであれば可能な限り提供する」

ナカタ研究員:「私からは以上だ。何か質問があれば言ってほしい」

5.潜入調査

:問題の施設は荒野めいた開けたエリアに存在した。その入口では複数体のクローンヤクザが厳重な警備を行っている。

ナカタ研究員:「確固たる証拠を手にするまでは可能な限り直接的な衝突は避けるべきだろう。こちらが正しいという証拠がなければ、ヨロシサンの他の部署まで敵に回しかねないからな」

警備の突破

身を隠す:この選択肢を選ぶ場合はPC全員が『調査判定:NORMAL』を行うこと。『☆ステルス・ジツ』を持つ場合は【精神力】を1支払うことでこの判定を『ジツ+ニューロン:NORMAL』に置き換えられる。

1人でも失敗した:『強行する』の処理に移る。

全員が成功した:気付かれることなく施設内部に侵入できる。

有効なスキルと増加ダイス:NMはこれに囚われず柔軟に状況判断してもよい。
最も適した知識スキル(+2):『ハッカーの流儀』『バイオ系メガコーポ』『セキュリティ』
次に適した知識スキル(+1):『電子ウイルス』『犯罪』『サラリマンの流儀』

交渉する:この選択肢を選ぶ場合は代表者1人がクローンヤクザ相手に『交渉判定:HARD』を行うこと。能力値から得られるダイスの最大値は6である。『バイオ武器』あるいは『◉バイオニンジャ化』を持つ場合は『交渉判定難易度-1』となる。両方持っていても重複はしない。尚、バイオサイバネによるペナルティは通常通り有効であるため『△催眠性バイオフェロモン』等を持たない限りこの効果の影響は難易度上昇の相殺に留まる。

失敗:『強行する』の処理に移る。

成功:疑われることなく施設内部に侵入できる。

有効なスキルと増加ダイス:NMはこれに囚われず柔軟に状況判断してもよい。
最も適した交渉スキル(+2):『欺き』『理路整然』
最も適した知識スキル(+2):『バイオ系メガコーポ』『サラリマンの流儀』『アマクダリ』
次に適した知識スキル(+1):『セキュリティ』『ハッカーの流儀』『ファッション』

強行する:施設内部への潜入は成功するが当シナリオに登場する敵ボスに『即応ダイス』が5個ずつ配布されてしまう。PC達は任意の武器を用い近接攻撃判定:U-HARD(固定)』または『射撃判定:U-HARD(固定)』で判定を行いこれに成功することで成功した人数分だけボスに配布される『即応ダイス』を減らせる。攻撃可能なジツを持つ場合はそのコストを支払えば『ジツ発動判定:U-HARD(固定)』で代用可能。失敗したPCは『銃器』による『ダメージ1』を受ける(回避:U-HARD)。アドレナリン・ブースト不可。

施設内部の探索

:この場で各PCは『調査判定:HARD』を行うこと。

1人以上成功:『情報A』獲得。全員『即応ダイス』を2個獲得。

2人以上成功:『情報B』獲得。得る『即応ダイス』が2個から3個に。

3人以上成功:『情報C』獲得。得る『即応ダイス』が3個から4個に。

有効なスキルと増加ダイス:NMはこれに囚われず柔軟に状況判断してもよい。
最も適した知識スキル(+2):『公僕の流儀』『サラリマンの流儀』『バイオ系メガコーポ』
次に適した知識スキル(+1):『ハッカーの流儀』『アマクダリ』『セキュリティ』『犯罪』

情報A:アマクダリやオナタカミとの取引痕跡を確認できる。

情報B:施設内部で多くのクローンヤクザ達が失踪したイセ研究員を探していることが分かる。

情報C:ソトヤマは既にロブスターのデータを元に開発されたバイオニンジャ『シュリンプボーグ』を開発していることが分かる。

※NMの情報:この『調査判定』の処理を行った後、基本的にNMは誰がどの情報を得たか決めた上で情報共有ロールを行うよう促す。情報共有ロールが十分行われたと判断したら『6.イセ研究員』へと話を進めること。

6.イセ研究員

:その時。

:あなた達が持つニンジャとしての感覚が物陰に人の気配を感じ取る。

:そちらへ向かうと、そこには知的な青いセルフレームメガネをかけた白衣の女研究員が座り込んでいた。消耗してはいるが、その瞳の奥には燃え盛るような狂熱が宿っており、加えて懐にはショットガンを抱えている。その外見特徴は事前に伝えられたイセ研究員のそれと一致していた。

◆イセ研究員(種別:モータル)初期装備:ショットガン アイコン:イ
カラテ     2  体力    0 ※最大値2
ニューロン   7  精神力   0 ※最大値9
ワザマエ    4  脚力    2
ジツ      0  万札   12

近接/射撃/機先/電脳  2/4/7/7
回避/精密/側転/発動  7/-/-/-
   緊急回避ダイス  0
     即応ダイス  3

 ※モータルであるためイセの行う『回避判定』の難易度は+2される。

◇装備や特記事項
  ショットガン+ライオット弾
 『●時間差』『●マルチターゲット』『◉忠誠心:ヨロシサン×2

ナカタ研究員:「イセ研究員……!無事だったか……!」声を抑えつつナカタがイセへと駆け寄る。

イセ研究員:「ナカタ研究員……!?それに……ニンジャ?」

ナカタ研究員:「そうだ。個人的にニンジャを雇い潜入させてもらった」

イセ研究員:「……互いに、ロブスター=サンのため無茶をしたということね」

ナカタ研究員:「ああ、そうなるな。私達の甲殻類に賭ける想いは同じだ」

:イセは起き上がろうとしたが、消耗が激しく立つことができないようだ。ここでPCは応急処置を行いイセを回復させることを試みられる。

応急処置:イセを回復させたい場合は代表者1人が『知識判定:HARD』を行うこと。『ZBRアドレナリン注射器』を消費すれば自動成功。

失敗:応急手当に失敗しシナリオ中『気絶状態』から復帰できなくなる。

成功:イセの【体力】が1まで回復し行動可能となる。

有効なスキルと増加ダイス:NMはこれに囚われず柔軟に状況判断してもよい。
最も適した知識スキル(+2):『バイオ系メガコーポ』『ドラッグ』
次に適した知識スキル(+1):『ストリートの流儀』『公僕の流儀』

※NMの情報:ここで回復させられなかった場合も以下の情報をイセから得ることは可能。

ナカタ研究員:「イセ研究員。ロブスター=サンの囚われている部屋についての情報を頼みたい」

:イセは静かに頷く。

:ここであなた達はイセから提供された情報を元にロブスターがいる部屋の監視カメラに映る映像を確認することができる。映像は特に指定がなければナカタの端末に映し出される。

7.囚われのロブスター

※NMの情報:以下の描写はPC達が『5.潜入調査』で『強行する』の処理を行っていないことを前提としたものである。『強行する』の処理を行っていた場合はPC達の侵入を把握し警戒を行っている描写にするとよい。

:ロブスターは十字架めいた装置に拘束されており、その四肢には無数のコードが接続されていた。加えて、彼の周囲には2人のニンジャと、4人のクローンヤクザ研究員の姿。

:ニンジャのうち1人は金属光沢を放つ灰色の装甲と機械化されたハサミを有した甲殻類めいたバイオニンジャだ。

シュリンプボーグ:『ムワハハハハ!ブザマな姿だなロブスター=サン!安心しろ。貴様のデータは俺が最大限活用してやる!』

:もう1人のニンジャは金属光沢を放つフルメンポと黒いゴム手袋を身に着けた白衣の男である。男はロブスターを嘲るバイオニンジャを窘めつつ、ロブスターに顔を近づける。

ホワイトスモーカー:『案ずるなロブスター=サン。君から得られたデータは現段階でも素晴らしいものだ。来たるべきヨロシ社会の礎として重要な役割を果たすほどに。この実験の果てに君の個体としての生命が尽きたとしても、君のデータは歴史の中で生き続けることだろう』

ナカタ研究員:「あれはソトヤマ=サン……!?ニンジャソウル憑依者だったというのか……!?」

イセ研究員:「そんな重要な情報を秘匿していたとは……!」

作戦会議

:PC達はこのままロブスターの囚われているエリアに突入できる。基本的にイセとナカタは戦闘には直接参加せず、代わりにヨロシサン研究員の知識を活かして施設内部のクローンヤクザが合流してくることを防ごうとする。イセの回復に失敗している場合、イセがこの場でクローンヤクザを止めるために動くことはできない。

戦闘

◆ホワイトスモーカー(種別:ニンジャ)初期装備:素手&スリケン アイコン:ホ
カラテ     3  体力    6
ニューロン   8  精神力   8
ワザマエ    6  脚力    4/N
ジツ      4  万札   12

近接/射撃/機先/電脳  3/6/8/8
回避/精密/側転/発動  8/-/6/12
   緊急回避ダイス  2
     即応ダイス  2

◇装備や特記事項
  ▲▲戦闘用バイオトルソーLv1、△毒ガス噴霧
 『●時間差』『●マルチターゲット』
 『◉翻弄』『◉一瞬の勝機』『★◉遅効毒』
 『☆ポイズンブレス・ジツ』『★ドク・エンハンスメント』

◆シュリンプボーグ(種別:ニンジャ/バイオニンジャ/重サイバネ)初期装備:ハサミ(ツルギ) アイコン:シ
カラテ     5  体力   12
ニューロン   5  精神力   4
ワザマエ    5  脚力    4/N
ジツ      0  万札   12

近接/射撃/機先/電脳  7/5/6/7
回避/精密/側転/発動  7/-/4/-
   緊急回避ダイス  2
     即応ダイス  2

◇装備や特記事項
 ハサミ(ツルギ)、ハサミからの銃撃(カスタム・チャカガン+フルバースト・ユニット)
 ▶生体LAN端子Lv1、▶▶テッコLv2、▲▲戦闘用バイオトルソーLv1、△毒ガス噴霧
 『〇純正バイオニンジャ』『◉バイオニンジャ化』『◉重サイバネ化』
 『◉特殊近接ステップ』『◉一瞬の勝機』『◉kill-9(キルナイン)』

◆クローンヤクザY-14型(種別:モータル/バイオ生物/クローンヤクザ)初期装備:ショットガン アイコン:YX ※Xには現在の体力が入る。
カラテ     2  体力    2
ニューロン   1  精神力   1
ワザマエ    4  脚力    2
ジツ      0  万札    0

近接/射撃/機先/電脳  2/4/1/1

◇装備や特記事項
 ショットガン
 『●弾幕発生』

【参照データ】『●弾幕発生』
:https://diehardtales.com/n/naa5fff65ceab#534fa6a3-15c6-46d8-946d-a28c042c06a1

◆ロブスター(種別:ニンジャ/バイオニンジャ)初期装備:バイオ武器Lv1 アイコン:ロ
カラテ     6  体力    8
ニューロン   4  精神力   6
ワザマエ    6  脚力    3/N
ジツ      0  万札   12

近接/射撃/機先/電脳  6/6/4/4
回避/精密/側転/発動  6/-/6/-
   緊急回避ダイス  0
     即応ダイス  4

◇装備や特記事項
 ▲▲戦闘用バイオサイバネLv1、△△ロブスターアーム
 『〇純正バイオニンジャ』『◉バイオニンジャ化』『◉忠誠心:ヨロシサン×2』

 『研究設備への拘束』:ロブスターは戦闘開始時点で自力での『脱出判定』が行えない
 特殊な『拘束状態』にありこの『拘束状態』が解除されるまであらゆる行動が行えない。
 この『拘束状態』の解除には基本的に『救出』のルールを用いる(脱出:HARD)。

クローンヤクザの集結:この戦闘ではナカタとイセが共同してクローンヤクザの集結を阻止しようと動いていない限り各ターンの終了時に可能な限り階段マスの近くにある廊下内の空きマスに『クローンヤクザY-14型』が配置される。出現するクローンヤクザの人数はナカタとイセのどちらかが集結阻止のため動いているなら1体、両者とも動けていないなら2体である。

戦闘描写案

※NMの情報:PC達に侵入された際、基本的にホワイトスモーカーは冷静さを崩さずPC達の立場を確認しようとする。シュリンプボーグは最初は混乱するもののそれ以降は好戦的に振る舞う。また、ホワイトスモーカーとシュリンプボーグは強い絆で結ばれている。どちらかが爆発四散すれば残された側は激しい怒りを見せるだろう。ロブスターはPC達が自身を助けに来たと知れば自身はまだ戦えると主張しPC達に自身を解放するよう促す。解放された場合、彼は歓喜し拘束されていた間の鬱憤を思う存分ホワイトスモーカーとシュリンプボーグにぶつけようとするはずだ。

ホワイトスモーカー/回避:「イヤーッ!」ホワイトスモーカーは腕で攻撃を受け止める!白衣が破れそこから覗いたのは……金属のバイオスケイル!

ホワイトスモーカー:「ウロコフネタマガイを知っているかね?深海に生息する硫化鉄の鱗を持っ巻貝だよ。私はこの貝の装甲に生命の可能性を見た」

ホワイトスモーカー:「金属のパーツを適切に取り入れれば生命はさらなる高みへと至る。君達はそれを身をもって知るだろう」

ホワイトスモーカー/ポイズンブレス・ジツ:「イヤーッ!」ホワイトスモーカーのゴム手袋が裂けそこから白い毒煙が噴き出す!

ホワイトスモーカー/ドク・エンハンスメント:ホワイトスモーカーは自身の掌から噴出した毒ガスを両腕に纏う。

シュリンプボーグ/切断攻撃:「イヤーッ!」シュリンプボーグのサイバネ化されたハサミが<対象>に迫る!

シュリンプボーグ/銃弾の雨:BLATATATA!シュリンプボーグの右鋏に仕込まれた火器が火を噴く!

シュリンプボーグ/毒ガス噴霧:「イヤーッ!」シュリンプボーグの左鋏から白い毒煙が放たれる!

ロブスター/切断攻撃:「イヤーッ!」ロブスターのハサミが<対象>に迫る!

8.合流と報告

※NMの情報:以下の展開はナカタ、イセ、ロブスターの全員が健在のままPC達が勝利したことを前提としたものである。それ以外のシチュエーションの場合は適切に変更を加えること。

:戦闘が終了してしばらくすると、ナカタとイセもあなた達のいる部屋へと入ってくる。

ナカタ研究員&ロブスター:「ロブスター=サン!」「ナカタ研究員!」ロブスターとナカタが抱擁を交わす。

イセ研究員:「よかった……」

※NMの情報:ナカタとイセは事態が解決した後、その場でヨロシサン上層部にメールで報告を行おうとする。状況が状況であるため可能な限り早く事件の顛末を伝える必要があるためだ。基本的にはこの場で簡単な概要を送り、帰還後に改めて報告書をまとめるような形となるだろう。

ヨロシサン上層部に報告メールを送信した場合:しばらくすると、ヨロシ・バイオサイバネティカCEOでありヨロシサン本社の役員でもあるヤイミ・コナギバから短い返信メッセージが届く。

:その中にはこのような文が含まれていた。

ヤイミ・コナギバ:『ヨロシサン内部での淘汰が正しく行われていることを誇りに思います。明日もヨロシサン』

:その文を見たナカタとイセは、ほっと息をつく。

9.結末と報酬

 以上の処理と〆のロールプレイを終えた時点でこのシナリオは終了である。成功度の基準と得られる報酬は以下の通り。

A:ロブスター、ナカタ、イセの全員が生存した状態でボス2人を撃破:【万札】プール+57
  全員の【名声】が+2される。

B:ロブスター、ナカタ、イセのうち1人以上死亡した状態でボス2人を撃破:【万札】プール+48
  全員の【名声】が+1される。

C:ボスを1人撃破して撤退。あるいはボスを撃破せずロブスターを救出:【万札】プール+36
  全員の【名声】が+1される。

D:ボスを1人も撃破できず、ロブスター救出にも失敗:報酬無し
  全員の【名声】が-1される。

余暇日数:4日

追加のユウジョウ判定対象:ロブスター

親密度データ:ロブスター

親密度データ:ロブスター

最重視するパラメータ:『◉忠誠心:ヨロシサン』やそれに基づくスキルの合計個数。
           (ゼロの場合、難易度を+1してダイス1個で判定)

親密度1:「海老の可能性について興味があるのか?よい着眼点だ」
  報酬:『◉知識:バイオ系メガコーポ』/『◉知識:危険生物』

親密度2:「ムワハハハ!貴様は海老の可能性を正しく理解していると見える!」
  報酬:『◉知識:サイバネティクス』/『◉忠誠心:ヨロシサン』

親密度3:「俺はヨロシサン製薬のCEOを目指す。そのために力を貸してもらおう」
  報酬:『◉交渉:超然』/『◉不屈の精神』

爆発四散:「馬鹿な……馬鹿な……!グワーッ!サヨナラ!」
  報酬:『**△△アーム・オブ・ロブスター**』

【万札:UR】:『**△△アーム・オブ・ロブスター**』
 ロブスターのソウルが残留したハサミ。次のロブスターは君だ。

 『△△ロブスターアーム』とみなす。装備には通常通り余暇での手術が必要。
  加えて装備者には以下の効果が適用される。

 『●海老の可能性』:『◉忠誠心:ヨロシサン』を2個以上持つ場合のみ有効。
 『バイオ武器』での『●切断攻撃』宣言時を除いて『●アドレナリン・ブースト』を使用できなく
  なるが1回の戦闘で使用できる『●アドレナリン・ブースト』の上限回数が+1される。

セッション用Googleスプレッドシート

おまけ.ニンジャ名鑑などの資料

◆忍◆ニンジャ名鑑#XXXX【ホワイトスモーカー】◆卓◆
ヨロシ・バイオサイバネティカの研究員『ソトヤマ』の正体は邪悪なアマクダリニンジャ『ホワイトスモーカー』である。白衣ニンジャ装束に隠されたその肉体は硫化鉄のバイオスケイルに覆われており、掌からは有毒のガスを噴射することが可能だ。

一人称:「私」敵対:「君」味方:「君」

◆忍◆ニンジャ名鑑#XXXX【シュリンプボーグ】◆卓◆
ロブスターのデータを元に作られた新型のバイオニンジャ。バイオサイバネのボディにオナタカミの技術を用いたサイバネ改造を施すという実験的コンセプトの元で開発されており、右の鋏には銃器が、左の鋏には毒ガス噴霧装置が備え付けられている。

一人称:「俺」敵対:「お前」味方:「貴様」

利用規約

 この記事に含まれる自作データは非商用の場合に限り、セッション中に利用したり、自作シナリオ、自作記事へ流用することができる。ただし当シナリオのデータを流用して作成したものを公開する場合、可能な限りこの記事を引用元として明記することが望ましい。加えて『ロブスター』『イセ研究員』『クローンヤクザ』などが持つ公式に存在するデータに準拠した個所は公式の引用ルールに従い扱うこと。尚『イセ研究員』のデータは公式NPC『スプレマシー』のものを参考にしている。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は一部の例外を除いて原則不可。

参考資料:「ソウルワイヤード」ダイハードテイルズ

ヘッダーと挿絵:「Midjourney」※加工有

「Midjourney」のドキュメント:
https://midjourney.gitbook.io/docs/

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