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ニンジャスレイヤーTRPG:シナリオ案『進めドラゴン特派員!タマチャン・ジャングルのモケーレ・ムベンベ伝説!』

1.始めに

 このシナリオは「ニンジャスレイヤーTRPG」第2版の基本ルールブック環境に対応したシナリオである。超えた『成長の壁』の数が1~3個程度のPCでの挑戦を想定している。ボスの【体力】を調整することで3人でも4人でもプレイ可能。想定される所要時間は2時間半~3時間半程度。

NM向け記号解説
:「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」
のような「:」から太字の文章が続く形になっている文は、シナリオの進行に合わせてNMが読み上げる文であることを意味する。「:」の前に発言者の名前や、読み上げるにあたっての条件が書かれていることもある。通常の太さの説明文の中に、太字の「セリフ」が挿入されることもあり、その場合は前後の文章を見てその「セリフ」を、いつ、だれが発するべきなのか判断すること。

「イヤーッ!」(命中判定)「グワーッ!」
のように、内部に判定や条件が書かれた()で文章が区切られている場合、判定が成功するか、シチュエーションが条件に合致していないと、それに続く文章は読み上げられない。

<DKKが最も高いキャラクター>の前に、赤黒い影が現れた。
といった「条件」が<>で囲まれている箇所が出現した場合は、そこにその条件に適合するキャラクターの名前を入れる。

※NMの情報:この部屋にはニンジャスレイヤーが潜んでいる。
のように『※NMの情報』から始まる文が枠に覆われている場合その枠内の情報はPLに開示することが想定されていない情報であることを意味する。

 これらの文にはNMの判断により、自由に修正を加えて構わないが、重要な情報が失われないように注意すること。

2.募集用テンプレート

第2版セッション:進めドラゴン特派員!タマチャン・ジャングルのモケーレ・ムベンベ伝説!
シナリオの方向性:『善良』
日時:
想定時間:3~4時間程度。
募集人数:3人
募集条件:超えた『成長の壁』の数が1~3個程度のPC
危険度:★★(キャラロスト可能性あり)
開催場所:
その他:マップとキャラシートにGoogleスプレッドシートの使用を想定。
参加表明:
備考:『カルマロンダリング可能』
概要:「タマチャン・ジャングルにモケーレ・ムベンベが出たんですって!調査に行かない?」
PCたちはナンシー・リーからこのような呼び掛けを受けそれぞれの思惑を持って調査への
同行を決めた。今回のメンバーにはドラゴン・ユカノの姿もある。はたして
PC達はNSTV報道特派員の衣装を着た彼女たちと共に
モケーレ・ムベンベの謎を解くことができるのか?

3.導入

ナンシー・リー:「タマチャン・ジャングルにモケーレ・ムベンベが出たんですって!調査に行かない?」そのようになった。

:というわけで君たちは今ナンシーの提案でタマチャン・ジャングルに来ている。

◆ナンシー・リー (種別:モータル)
カラテ    1  体力   1
ニューロン  12  精神力  12
ワザマエ   4  脚力   2
ジツ     -  万札   10

攻撃/射撃/機先/電脳  1/4/14/19
回避/精密/側転/発動  12/4/-/-

 ※モータルのため、ナンシーの行う『回避判定』は難易度が+1される。
 ナンシーは監視カメラ網などの複数レイヤー視界を常時有し、敵の攻撃を察知して物陰に隠れるのだ。

◇装備や特記事項
 デリンジャー(チャカガン)、キーボード・オブ・ゴールデン・エイジ、トロ粉末、
 ステルス・グレネード、ZBRアドレナリン注射器、
 ▶︎▶︎生体LAN端子LV2、▷電脳戦用デッキ、▷ファイアウォール

 『◉kill-9』、『◉killall』、『◉sudo_kill-9』、『◉ニューロンブースト/チルアウト』、
 『◉◉監視カメラレイヤー没入』

 『◉◉監視カメラレイヤー没入』:
  『集中状態』に入ったナンシーは、別な部屋にいる敵に対しても電脳戦系スキルを使用できる。
  ただしこの場合、各スキルの発動難易度は+1されてしまう。
  また、それが『対抗判定』を必要とするスキルならば、ナンシー側の判定難易度のみ+1されてしまう。

◆ドラゴン・ユカノ : 失意のドラゴン・ニンジャ  (種別:ニンジャ/リアルニンジャ)
カラテ    10  体力   20
ニューロン  10  精神力  20
ワザマエ   13  脚力   7/N
ジツ     6  万札   20

攻撃/射撃/機先/電脳  10/13/10/5
回避/精密/側転/発動  13/13/13/16

 緊急回避ダイス8個(アーチ級装束生成による)

◇装備や特記事項
 **ニンジャピルの小袋**、ナガユミ、
 『●連続攻撃2』、『●連射3』、『●マルチターゲット』、『●時間差』、『●弱点:浮世離れ』
 『◉◉グレーター級ソウルの力』、『◉◉アーチ級ソウルの力』、『★◉アーチ級装束生成』、
 『◉トライアングル・リープキック』、『◉ランスキック』、『◉チャドー呼吸』、
 『◉ヒサツ・ワザ(ポン・パンチ)』、『◉ヒサツ・ワザ(サマーソルト・キック)』
  『◉ニンジャピル作成』

『●弱点:浮世離れ』
 ドラゴン・ゲンドーソーとドラゴン・ユカノは、長らく人里離れた山奥でドージョーを営んできた。
 このため、UNIXやIRCなどの最新テックを用いたあらゆる判定時に、ダイス個数が半分となる。

『◉チャドー呼吸』
 その場で神秘的なアグラを組み、チャドー呼吸を開始する。移動したターンには使用不可。
 『その他の行動』として『ジツ発動判定』を行い、出目6だったダイスの個数だけ自らの
 【体力】を回復する。これによる回復の上限は【体力】の最大値の半分(端数切り上げ)
 までである。この判定時に出目6が1個もなかった場合、チャドーが乱れたとみなされ、
 そのシナリオ中に『◉チャドー呼吸』による回復はもう行えなくなる。

**ニンジャピルの小袋**:ニンジャピルはリアルニンジャが調合する謎めいた丸薬で、
  解毒効果や滋養強壮効果がある。ユカノは複数個のニンジャピルを小袋に入れて持ち歩いている。
  手番中に『その他の行動』として使用すると、自分の【体力】を1回復させる。
   隣接する仲間に咀嚼させ【体力】を1回復させることも可能。持続性の毒を受けている場合、
   マスターは任意でその毒を消し去ってもよい。使用後にD6を振り、出目が1だった場合、
   ストックが尽きたことになる。ストックが切れた場合、次のシナリオまでもう
   ニンジャピルを使用できない。
 
 『◉ニンジャピル作成』
  余暇スロットを1使用することで、ユカノは「ニンジャピルの小袋」を自動的に
  再使用可能な状態にする。

モケーレ・ムベンベとは?
:元は旧世紀よりアフリカで語り継がれてきたUMA(未確認生物)。
:語り継がれる姿はブラキオサウルスなどの竜脚類に似ている。
:水辺での目撃例が多い。
:毒を持っているという説がある。

:ナンシーとユカノはNSTV報道特派員の衣装を身に纏い大いに張り切っている。彼女らの胸は豊満であった。

ナンシー:「実際楽しみね。メガコーポが秘匿するバイオ生物だったとしても、白亜紀の生き残りだったとしても、ジャーナリストとしてこれを見逃す手はないわ」

ユカノ:「私はニンジャ大戦の時代にニンジャたちに使役されていたと言われるドラゴンたちの生き残りである可能性を推しますね。なにしろドラゴン・ニンジャですから」

ナンシー:「調査中に得た情報は私が整理していくわ」

ユカノ:「キャンプでの料理は私の担当です、皆さんの満足のいくものを作って見せましょう!怪我をした方の治療なども任せてください」

4.すごろく探索

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ルール

:このシナリオではすごろく形式で探索を行うことになる。進行ロールの際には『兵糧』を消費する。『兵糧』はユカノとナンシーが最低限の量(8)を確保しているが望むならPCの武器スロットも利用しより多くの『兵糧』を持ち込んでも良い。消費した『兵糧』と同数のダイスでの判定なども発生する可能性があるため持ち込む『兵糧』の量はよく検討することが望ましい。なお帰還時のための兵糧はこの数値とは別に確保されているため帰り道のために残しておく必要はない。

基本:全員で一塊となりマップをすごろく形式で進んでいく。また通常のすごろくとは異なり
『兵糧』『ペース配分』のルールがある。

進行ロール:マップを進む際に振るダイスのこと。固定値の選択は不可。
左に向かっての進行は基本的に不可。

兵糧:初期値8。PCは出発時に『即応ダイス』を消費することでその分だけ上乗せが可能。
進行ロールやイベントで増減する。進行ロール時の消費量については『ペース配分』の項を参照。
足りない場合は全員の【体力】【精神力】を同数消費することで代用が可能。
これにより【体力】【精神力】が0以下になることはなく必ず1で止まる。

ペース配分:振るダイスにD6ダイス以外の選択肢がある。基本は「ふつうに調査」となり
「じっくり調査」「いそいで調査」を選択したい場合は個別に宣言を行う必要がある。
回復アイテムを使用したい場合は「ゆっくり休憩」を選択する必要がある。

ゆっくり休憩:兵糧1消費:『**ニンジャピルの小袋**』を含む回復アイテムを1回使用できる。
じっくり調査:兵糧1消費:D3
ふつうに調査:兵糧1消費:D6
いそいで調査:兵糧2消費:D6+D3

マス解説:

 友好イベント:PC側に有利なランダムイベントが発生。内容はD3ダイスで決定。

 中立イベント:有利とも不利とも言えないランダムイベントが発生。内容はD3ダイスで決定。

 敵対イベント:不利なランダムイベントが発生。内容はD3ダイスで決定。
 
  固有イベント:強制的に移動を停止させられた上で設定されたイベントが発生。

備考:ナンシーやユカノは判定に参加できずイベントからデータ的な影響を受けることもない。

:またこのマップにはルート分岐が存在する。探索開始時に代表者1人が【ニューロン】判定U-HARDに成功することで各ルートから聞こえてくる『音』を確認できる。

成功時:上のルートからは巨大な何かが空を飛び風を切る音が聞こえる。

:下のルートからは「サイゴン!」とナムめいた声が聞こえる。

友好イベント

1:象よりも大きな足跡だ。沼地で途切れてこそいるものの有力な痕跡だ。
処理1:モケーレ・ムベンベの痕跡らしきものを見つけたことでモチベーションが上がり全員の【精神力】を+1(最大で最大値+1まで回復可)。
処理2:代表者1人が【ニューロン】判定U-HARDを行ってもよい。成功した場合は追加の情報が開示され全員の即応ダイス+1。複数回この出目が出た場合はイベント決定ダイスを振り直す。

追加情報:この足跡の持ち主は『二足歩行』をしていたようだ。体重は数トンといったところか。

ナンシー:「二足歩行ならブラキオサウルスじゃないわね。サイズもブラキオサウルスにしては小さいわ」

2:オーガニック・パインが実っている。自然の恵みに感謝しつつ頂こう。
処理1:『兵糧』を+1する。
処理2:全員以下の処理のうちどちらかを選ぶ。
・【体力】を+1する(最大で最大値+1まで回復可)。
・【万札】を+3する。

3:旧世紀のショッピングモール遺跡だ。調べてみてもよいかもしれない。
処理1:以下の表に従いランダムトレジャーを得られる。

1:【万札:12】
2:『チェーンソー』
3:『ブードゥー』
4:『伝統的礼装』
5:『キーボード・オブ・ザ・ゴールデン・エイジ』
6:『ラジオ・グリモア(マキモノ・オブ・シークレット・ニンジャアーツ)』

※NMの情報:ラジオ・グリモアは旧世紀のラジオ雑誌でありハッカーたちの魔導書である。詳細については以下の公式記事を参照。

中立イベント

1:このあたりの地形は特に入り組んでいる。迷わないよう注意が必要だ。
処理1:代表者1人が『調査判定:U-HARD』を行う。
処理2:失敗時は『兵糧』を1消費する。
処理3:成功時は近道を見つけ次の進行ロールの出目が+D3される。

有効な知識スキルと増加ダイス:最大+6:NMはこれに囚われず柔軟に状況判断してもよい。
最も適した知識スキル(+2):『危険生物』『テックガジェット』
次に適した知識スキル(+1):『山岳エリア』『古代ニンジャ文明』

2:バイオモンキーの群れが食事の匂いにつられて集まってきた。
処理1:追い払うか手懐けるか決める。追い払うなら全員『ダメージ2』を2回受ける(回避:NORMAL)。
処理2:手懐けを試みる場合はユカノと協力し調教を試みることになる。その場合は最低でも1個の『兵糧』を消費し消費した兵糧と同じ個数のダイスで『難易度:NORMAL』の判定を行うこと。『◉知識:危険生物』を持つ場合はダイス+2。成功した場合、このシナリオ中のみ以下のルールでバイオモンキーの支援を受けられるようになる。

支援カード:バイオモンキー
:手番「開始フェイズ」に「瞬時行動」として発動を宣言できる。
視界内の敵1人に『射撃』による『ダメージ1』を与える(回避:NORMAL)。使い捨て。
複数回この支援カードを入手した場合はその回数だけ使える。

3:「ロウオオオーン!」荒れ狂うバイオ水牛が姿を現した。
処理1:全員『ダメージ2』を2回受ける(回避:NORMAL)。
処理2:ユカノは水牛を手懐ける知識を持っているらしい。彼女を手伝い手懐けを試みる場合は最低でも1個の『兵糧』を消費し消費した兵糧と同じ個数のダイスで『難易度:NORMAL』の判定を行うこと。『◉知識:危険生物』を持つ場合はダイス+2。成功した場合『バイオ水牛』を1体ビークルとして使用可能となる。バイオ水牛に乗った状態で戦闘を開始することも可能。

名称       脚力   全力移動  その他のルール
バイオ水牛   4     4     轢殺攻撃1、ダメージ軽減1、駄載獣、突進

 『駄載獣』:
  連れ歩いている場合『進行ロール』の出目が+1される。このボーナスは累積しない。

 『突進』:
  『●全力移動』時にも『轢殺攻撃1』を利用できる。
  『●全力移動』時の轢殺攻撃は『ダメージ3』となる。

敵対イベント

1:「パンダアアアア!」バイオパンダだ!
処理1:全員『ダメージ2』を2回受ける(回避:NORMAL)。

2:ナムめいたトラップが無数にしかけられた危険ゾーンだ!
処理1:全員【ニューロン】判定HARDを行い失敗者に『ダメージ1』。
処理2:全員【ワザマエ】判定HARDを行い失敗者に『ダメージ1』。

3:危険な沼地だ。吸血ヒルなどに注意しつつ進もう。
処理1:全員【脚力】判定HARDを行い失敗者に『ダメージ1』『精神力ダメージ1』。『飛行移動』可能なキャラは判定不要。

ナンシー:「これはちょっと厄介そうね……」吸血ヒルの沼を前にしたナンシーが呟く。

ユカノ:「ナンシー=サンは私が背負わせてもらいましょうか」

ナンシー:「そうね、頼むわ」

固有イベント:マップ上

:その時!

:風を切る音が頭上から響いた。

:そちらを見たものの眼に映ったのは紫色の体を持った翼竜。

:ここで代表者1人が【ニューロン】判定U-HARDでの『調査判定』に挑戦してもよい。

:成功した場合はこの翼竜がニンジャであることに気付くことができ全員『即応ダイス』を2個得る。

出目【6,6】:得られる『即応ダイス』が2個から3個になり「ウイングドテラー」のデータが開示される。

固有イベント:マップ下

フォレスト・サワタリ:「おお!ナンシー=サン!このような地で出会えるとはな。ドーモ、フォレスト・サワタリです!」

◆フォレスト・サワタリ (種別:ニンジャ)
カラテ    10  体力   17
ニューロン  7  精神力  13
ワザマエ   11  脚力   6/N
ジツ     5  万札   20

攻撃/射撃/機先/電脳  10/11/7/7
回避/精密/側転/発動  11/11/11/12

◇装備や特記事項	
 マチェーテ二刀流、タケヤリ、サバイバルナイフ、ショートボウなど多数(カタナx2とスリケンとみなす)
 『●連続攻撃2』、『●連射2』、『●時間差』、『●マルチターゲット』、『●弱点:ナム妄想』、
 『◉頑強なる肉体』、『◉不屈の精神』、『★◉即死耐性』、『★◉トラップ設置戦術』

『●弱点:ナム妄想』:
 フォレスト・サワタリは彼自身の精神とグエンニンジャソウルがもたらす狂気にさいなまれている。
 アトモスフィアがハード化した場合、サワタリの回避ダイスは−1個され、
 以降戦闘終了まで1ターンごとに−1個ずつ増えてゆく。
 また上記とは別に、味方のバイオニンジャが一撃で2以上の『火炎ダメージ』を受けて【体力】を失った場合、
 サワタリのナム妄想はナパーム幻覚によって悪化し、サワタリ自身も直ちに【精神力】を1失う。

『★◉トラップ設置戦術』:
 サワタリは『連続側転』によって移動した手番中に、
 「その他の行動」としてトラップ設置を行ってもよい。
 トラップを設置できるのはこの手番中に彼が通過したマスで、
 かつ他のキャラや罠が存在していないマスに限る。
 サワタリは【ワザマエ】判定を『難易度:HARD』で行い、成功した個数までのトラップを設置できる。
 トラップの種類は以下の2種類が存在し、設置時は色分けなどで区別する。
 設置時はこの2種類を自由に混ぜてよいが、同じマスに2種類のトラップを置くことはできない。

 「致命トラップ」:『ダメージ1』、『回避:NORMAL』
 「捕獲トラップ」:『回避ダイスダメージ2』、『回避:NORMAL』
        『ボス級の敵』でない者が捕獲トラップを踏んだ場合、そこで直ちに移動を停止する。

 マップ上に同時に存在できるサワタリのトラップは、最大で合計6個までである。
 トラップは味方には作用せず、手番中にこれらのマス上を移動した敵は、その都度回避を強いられる。
 一度発動したトラップはマップ上から取り除かれる(回避された場合は残り続ける)。

ナンシー:「げ」

フォレスト・サワタリ:「ここで会ったのも何かの縁だ。俺のヨメに……」

:隣で聞いていたユカノが顔を顰める。

:その直後サワタリの来た方向から黒い渦巻き模様の装束に身を包んだニンジャが飛び出してきた。

ディスカバリー:「すみません!ドーモ、ディスカバリーです」

◆ディスカバリー(種別:ニンジャ/バイオニンジャ)
カラテ     2  体力    4
ニューロン   8  精神力   8
ワザマエ    4  脚力    2/N
ジツ      2  万札    0

近接/射撃/機先/電脳 3/5/8/8
回避/精密/側転/発動 8/5/5/9

◇装備や特記事項
 『●時間差』『●マルチターゲット』
 『◉バイオニンジャ』『◉スリケン乱射』
 『☆プロト・ヨロシ・ジツ』

『☆プロト・ヨロシ・ジツ』:
 バイオ生物やバイオインゴットに関わる『調査判定』の際にダイスを追加で12個振れる。
 加えて手番「攻撃フェイズ」に【精神力】を2消費して『難易度:HARD』の判定に
 成功することで隣接しているキャラが受けている『☆ヨロシ・ジツ』由来の
 ペナルティを解除することができる。

ディスカバリー:「うちの大将がすみません。よく言っておきますから」

ディスカバリー:「ほら、戻るぞ大将」

ナンシー:「ちょっと待って、あなたたち、モケーレ・ムベンベについて何か知らない?」

ディスカバリー:「モケーレ……何?」

:『交渉判定:U-HARD』に成功すればディスカバリーからモケーレムベンベについての話を聞ける。『兵糧』を消費することで消費量と同数のダイスを追加で振れる。

有効な交渉/知識スキルと増加ダイス:NMはこれに囚われず柔軟に状況判断してもよい。
最も適した交渉スキル(+2):『共感』『誘惑』『超然』
次に適した交渉スキル(+1):『欺き』『理路整然』
最も適した知識スキル(+2):『独立小組織』『危険生物』『バイオ系メガコーポ』
次に適した知識スキル(+1):『ストリートの流儀』『ファッション』『オカルト』

:成功した場合は全員『緊急回避ダイス』を2個得る。

ディスカバリー:「......この辺に来てから俺達以外のバイオニンジャの存在を感じることが増えたがもしかしてそいつか?」

出目【6,6】:得られる『緊急回避ダイス』が2個から3個になり「ロングモーン」のデータが開示される。

5.ダイナソーニンジャとの出会い

:ジャングルを進んでいたあなたたちは突然開けた空間に出た。

:そこにあったのは遺棄された研究施設であった。おそらくはヨロシサン製薬のものであろう。

:その時!

:あなたたちの元に近づく地響きあり。

:地響きは徐々に近づいてくる。

:そして木々の奥から水色をした恐竜の首が伸びた。

:首、胴、脚と姿を現したその怪物は「二足歩行のブラキオサウルス」とでも言うべき姿をしておりその瞳はあなたたちを興味深げに見下ろしている。

:続いて現れたのは赤茶色をしたティラノサウルスめいた怪物。そして......なんたることか!この怪物はニンジャ装束を身に纏っている!

ナンシー:「モケーレ・ムベンベ!?」

ヘルレックス:「モケーレ・ムベンベとはなんだ、ロングモーン=サン」

ロングモーン:「分からない。殺すしかない」

ヘルレックス:「なるほど。流石軍師ロングモーン、知的な判断だ。GRRRRR.......!」

ウイングドテラー:「こいつらニンジャですぜ。こりゃあ楽しいイクサになりそうだ!」空からプテラノドンめいた第三のダイナソーニンジャが現れ旋回を始める。

※NMの情報:体力調整目安
3人ならロングモーンの体力を24、ウイングドテラーの体力を8に。
4人ならロングモーンの体力を32、ウイングドテラーの体力を12に。

◆ロングモーン(種別:ニンジャ/バイオニンジャ)アイコン:ロ
カラテ    10  体力   24
ニューロン   2  精神力   2
ワザマエ    2  脚力    5
ジツ      0  万札    0

近接/射撃/機先/電脳 10/2/2/2
回避/精密/側転/発動 -/2/-/-

◇装備や特記事項
 『巨大サスマタ(超大型武器)』『▲▲▲▲▲▲ブラキオ・フレーム』『△ゴリラの下半身』
  『●連続攻撃2』『●脆弱性:火炎(精神力1)』
 『◉バイオニンジャ化』『◉忠誠心:ダイナソー(効果はヨロシサンと同様)』

 『▲▲▲▲▲▲ブラキオ・フレーム』:胴体+脚部を占有
 ・『●大型(2×2)』『●回避不可』『●連続側転不可』
  『●狂戦士化6』『●移動スタイル:進撃』『●リーチ+1』
  『●常時崩れ状態』『●即死耐性』『●能力値ダメージ無効』
 ・『超大型武器』の攻撃難易度が−1される。
 ・【精神力】がマイナス域になった場合【体力】0【精神力】0で
  『気絶状態』となるのではなく移動可能な『麻痺状態』となる。

 『◉移動スタイル:進撃』:
  『●轢殺攻撃4』を得るが続く『攻撃フェイズ』では『●連続攻撃1(固定)』で
   戦闘スタイルも宣言できない『近接攻撃』しか行えなくなる。

◆ウイングドテラー(種別:ニンジャ/バイオニンジャ)アイコン:ウ
カラテ     4  体力    8
ニューロン   1  精神力   1
ワザマエ   10  脚力    7
ジツ      0  万札    0

近接/射撃/機先/電脳 4/10/3/1
回避/精密/側転/発動 10/10/-/-

◇装備や特記事項
 『▲▲戦闘用バイオサイバネLv1』『▲▲▲▲プテラ・フレーム』
 『△△△大型バイオ飛行翼』『△猛禽の下半身』
  『●連射3』『●脆弱性:火炎(精神力1)』『●即死耐性』
 『◉バイオニンジャ化』『◉空中制動』『◉忠誠心:ダイナソー×2(効果はヨロシサンと同様)』

 『▲▲▲▲プテラ・フレーム』:胴体+脚部を占有
 ・『●大型(1×1)』『●回避難易度+1』『●連続側転不可』『●即死耐性』
  『●常時崩れ状態』『イニシアチブ値+2』【脚力】+2
 ・【精神力】がマイナス域になった場合【体力】0【精神力】0で
  『気絶状態』となるのではなく移動可能な『麻痺状態』となる。

ユカノ:「ヘルレックス=サンは私が相手をします!皆さんはロングモーン=サンとウイングドテラー=サンを!」

◆ヘルレックス(種別:ニンジャ/バイオニンジャ/危険生物)
カラテ    13  体力   24
ニューロン   1  精神力   2
ワザマエ    5  脚力    8
ジツ      0  万札    0

近接/射撃/機先/電脳 13/5/1/1
回避/精密/側転/発動 -/5/-/-

◇装備や特記事項
 『▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲ティラノ・フレーム』『△吸血バイオ器官』『△ニンジャ肉消化器官』
 『●連続攻撃3』『●脆弱性:火炎(精神力1)』『●即死耐性』
 『◉忠誠心:ダイナソー×3(効果はヨロシサンと同様)』
 『◉バイオニンジャ化』『◉危険生物化』

 『▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲ティラノ・フレーム』:頭部+腕部+胴体+脚部を占有
 ・『●大型(2×2)』『●回避不可』『●連続側転不可』『●戦闘スタイル:肉体破壊』
  『●戦闘スタイル:拘束攻撃(脱出:U-HARD)』『●リーチ+1』
  『●常時崩れ状態』『●能力値ダメージ無効』
 ・『バイオ武器Lv4』を使用可能となる。
 ・【精神力】がマイナス域になった場合【体力】0【精神力】0で
  『気絶状態』となるのではなく移動可能な『麻痺状態』となる。

『◉ヘルレックスの捕食攻撃』:
 ヘルレックスによって『拘束』されている敵は、
 ヘルレックスの手番開始フェイズに回避不能の2D6ダメージを自動で受ける。
 これによる『△吸血バイオ器官』『△ニンジャ肉消化器官』の発動も可能。

※NMの情報:ダイナソーニンジャは基本的に即死耐性を用いた「ニンジャ耐久力の発露」を行う。

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戦闘描写案

ロングモーン/巨大サスマタ:「ウォーッ!」ロングモーンが巨大サスマタを突き出す!

ウイングドテラー/アブダクション:「イイイヤァーッ!」頭上からかぎ爪を構えウイングドテラーが迫る!

6.ダイナソーニンジャとの別れ

:PCが勝利すると同時にユカノもヘルレックスを下す。

ユカノ&ヘルレックス:「イイヤァーーーーッ!ドラゴン!」「アバーッ!」

:ここに3人のダイナソーニンジャが地に伏したのだ。

ヘルレックス:「俺達の負けだ。さあ、首を持っていけ......」

ヘルレックス:「戦いに勝った強い戦士には当然の権利だ......」

※NMの情報:ダイナソーニンジャが全員生き延びていた場合、PCたちは倒れたロングモーンの腹がぐうとなるのを聞くことができる。

:その時、ロングモーンの腹が大きく鳴った。

:ここで兵糧が残っていた場合ダイナソーニンジャの手懐けを試みられる。手懐けを試みる場合は最低でも1個の『兵糧』を消費し消費した兵糧と同じ個数のダイスで『難易度:NORMAL』の判定を行うこと。『即応ダイス』は使用不可。『◉知識:危険生物』『◉知識:バイオ系メガコーポ』『◉知識:高級嗜好品』『◉知識:現代的アート』を持つ場合はそれぞれダイス+2。成功した場合各PCは『ロングモーン』の親密度を+1してもよい。

親密度データ:ロングモーン

最重視するパラメータ:【カラテ】

備考:ロングモーンは記憶力が極めて低い。これを再現するため、彼に対する
親密度を持つPCは他のキャラを余暇終了時の『ユウジョウ判定』の対象とした際にD6を振ること。
3以下ならロングモーンの『親密度』が1段階減る。一度到達した
『親密度』に再度到達しても2回目のボーナスを得ることはできない。

親密度1:「これはなんだ。うまいな。うますぎる。もっとくれ」
  報酬:『◉交渉:誘惑』/『◉知識:危険生物』

親密度2:「お前はいいやつだな。いつでも来ていいぞ」
  報酬:『◉一瞬の勝機』/『◉知識:バイオ系メガコーポ』

親密度3:「恐竜の力が必要になったらいつでも呼んでくれ。お前はもう仲間だ」
  報酬:『◉危険生物化』/『◉知識:高級嗜好品』

爆発四散:「少し疲れているようだ。この武器はお前が持っていてくれ」
  報酬:『**サスマタ・オブ・ロングモーン**』

【万札:UR】:『**サスマタ・オブ・ロングモーン**』
 ダイナソーニンジャが扱うことを想定された巨大なサスマタ。
 超大型武器とみなす。通常の『ノダチ』のルールに加え、以下のルールを持つ。

・『リーチ+1』
・スロット占有数5
・装備時ペナルティ:『側転不可』『飛行移動不可』『回避ダイス−2』

:またあなたたちは今いる施設を調査しさらなる情報を求めてもよい。その場合は全員で『調査判定:U-HARD』を行うこと。

有効な知識スキルと増加ダイス:最大+6:NMはこれに囚われず柔軟に状況判断してもよい。
最も適した知識スキル(+2):『バイオ系メガコーポ』『セキュリティ』『サラリマンの流儀』
次に適した知識スキル(+1):『古代ニンジャ文明』『ハッカーの流儀』『テックガジェット』

成功時:あなたたちは『プロジェクト・ダイナソー』の情報を入手できる。

:その資料によると彼らダイナソーニンジャは『恐竜こそ最強の生物である』という信念に憑りつかれた研究者が琥珀スリケンから抽出したDNAを元に数年前作り出したバイオニンジャらしい。

:ヨロシサン内部で起きた政争の影響で研究予算が削られプロジェクトは頓挫となったが育成装置の中で育てられていた彼らダイナソーニンジャは研究者の死後無事に生を受けタマチャン・ジャングルでたくましく生き続けてきたのだ。

:幸い施設内部にバイオインゴットの蓄えは潤沢にある。いつかは切れるだろうがあと数年は彼らもジャングルで暮らし続けることができるだろう。

7.結末と報酬

 タマチャン・ジャングルから帰還した時点でこのシナリオは終了である。成功度の基準と得られる報酬は以下の通り。

A:プロジェクト・ダイナソーについての情報を入手した:【万札】プール+81
  全員の【名声】が+2される。

B:ダイナソーニンジャたちに勝利した:【万札】プール+72
  全員の【名声】が+1される。

C:ダイナソーニンジャを1人倒した:【万札】プール+36
  【名声】は変動なし。

D:敗北し逃げ帰って来た:報酬無し
  全員の【名声】が-1される。

余暇日数:4日

※ユカノとナンシーのユウジョウ判定表が必要な場合は以下記事のデータを利用できる。

セッション用Googleスプレッドシート

おまけ.ニンジャ名鑑などの資料

ダイナソー・ニンジャクランの登場するエピソード

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参考資料:「ソウルワイヤード」ダイハードテイルズ

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