ニンジャスレイヤーTRPG：シナリオ案『進めソウカイ特派員！秘境ヤマ山地に空飛ぶ円盤を見た！』第２版対応改定版

１.始めに

　このシナリオは「ニンジャスレイヤーTRPG」第２版の基本ルールブック環境に対応したシナリオである。『成長の壁』突破数１～２程度のＰＣ３人での挑戦を想定している。想定される所要時間は２～３時間程度。

NM向け記号解説
：「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」
のような「：」から太字の文章が続く形になっている文は、シナリオの進行に合わせてNMが読み上げる文であることを意味する。「：」の前に発言者の名前や、読み上げるにあたっての条件が書かれていることもある。通常の太さの説明文の中に、太字の「セリフ」が挿入されることもあり、その場合は前後の文章を見てその「セリフ」を、いつ、だれが発するべきなのか判断すること。

＜DKKが最も高いキャラクター＞の前に、赤黒い影が現れた。
といった「条件」が＜＞で囲まれている箇所が出現した場合は、そこにその条件に適合するキャラクターの名前を入れる。

※ＮＭの情報：この部屋にはニンジャスレイヤーが潜んでいる。
のように※から文章が続く形になっている場合その情報はＰＬに開示することが想定されていない情報であることを意味する。

　これらの文にはＮＭの判断により、自由に修正を加えて構わないが、重要な情報が失われないように注意すること。

特殊ルール：このシナリオで『Wasshoi！』判定が成功した場合は直ちにニンジャスレイヤーが出現するのではなく『ニンジャスレイヤーの尾行』が発生する。

ニンジャスレイヤーの尾行：このギミックが発動した場合、ニンジャスレイヤーは直ちには出現せずＰＣたちの隙を伺う。この状態のニンジャスレイヤーはアトモスフィアがハードになるか『ボス級の敵』との戦闘が終了した時点で自動的に『Wasshoi！』判定と同様の処理で乱入する。

２.募集用テンプレート

第２版セッション：進めソウカイ特派員！秘境ヤマ山地に空飛ぶ円盤を見た！
シナリオの方向性：『ＰＣ次第』
日時：
想定時間：２～３時間程度。
募集人数：３人
募集条件：『成長の壁』を超えた能力値を１～２個持つＰＣ。
ソウカイヤに協力的であるかナンシー・リーの依頼を受けうる立場であることが望ましい。
危険度：★★（キャラロスト可能性あり）
開催場所：
その他：マップとキャラシートにGoogleスプレッドシートの使用を想定。
参加表明：
備考：『カルマロンダリング可能』
概要：ネオサイタマ南東部『ヤマ山地』に存在する小さな集落『デンエン村』で集団失踪事件が
発生した。この集団失踪事件は現在ＮＳＴＶを始めとした多くのメディアによって体の良い
ドキュメンタリー番組の題材として消費されている。ヤマ山地では以前より円盤やＵＭＡの
目撃情報が多数報告されており、そのような土地で村が人知れず無人の廃墟と化していた
というのは大衆の興味を惹くうえで非常に都合のよい出来事だからだ。しかしソウカイヤは
この事件に別の可能性を見た。すなわち、ニンジャの仕業である可能性だ。不可解な失踪も
円盤の目撃情報もニンジャの仕業と考えれば辻褄が合う。ソウカイヤに敵対する組織の
ニンジャであるならば看過はできない。野良ニンジャであるならばスカウトを試みるべきだ。
そのように考えたソウカイヤ上層部はＰＣたちをヤマ山地へと送る。ＰＣたちは無事
ソウカイヤ上層部の期待に応え、謎を解くことができることができるだろうか？

※ストリートニンジャも『謎のハッカーYCNANの依頼』という体で導入を行い現地で
ソウカイニンジャ組と合流することが可能です。

３.共通導入

※ＮMの情報：このシナリオはソウカイヤに与するニンジャでも善良なストリートニンジャでもプレイできる。プレイグループ次第ではそれらのニンジャを混在させてもよいだろう。ただしソウカイヤからのヌケニンなど難しい立場のＰＣがいる場合はＮＭが共闘の理由付けなどを行うことが望ましい。

共通導入：ネオサイタマ南東部『ヤマ山地』に存在する小さな集落『デンエン村』で集団失踪事件が発生した。この集団失踪事件は現在ＮＳＴＶを始めとした多くのメディアによって体の良いドキュメンタリー番組の題材として消費されている。ヤマ山地では以前より円盤やＵＭＡの目撃情報が多数報告されており、そのような土地で村が人知れず無人の廃墟と化していたというのは大衆の興味を惹くうえで非常に都合のよい出来事だからだ。

４-Ａ.ソウカイニンジャ向け導入

：しかしソウカイヤはこの事件に別の可能性を見た。すなわち、ニンジャの仕業である可能性だ。不可解な失踪も円盤の目撃情報もニンジャの仕業と考えれば辻褄が合う。ソウカイヤに敵対する組織のニンジャであるならば看過はできない。野良ニンジャであるならばスカウトを試みるべきだ。そのように考えたソウカイヤ上層部はあなたたちをヤマ山地へと送る。あなたたちは無事ソウカイヤ上層部の期待に応え、謎を解くことができることができるだろうか？

：あなたたちは現在ヤクザトラックでデンエン村へと向かっている。現地に到着するまでに自己紹介などを済ませておくべきだろう。

４-Ｂ.ストリートニンジャ向け導入

：この情報を手にした謎のハッカーYCNANはこの情報に強く惹かれた。この事件の裏にはメディアが隠している真実が存在するはずだ。そう考えた彼女はＰＣたちフリーランスニンジャに協力を募りデンエン村の調査へ赴くことを決めた。あなたたちは無事に報道特派員としてデンエン村の謎を解くことができることができるだろうか？

：あなたたちはＮＳＴＶの中継車に偽装した車でデンエン村へと向かっている。現地に到着するまでに自己紹介などを済ませておくべきだろう。

ナンシー・リー：『ごめんなさいね。本当は物理肉体で来たかったんだけど、ちょっと手が離せなくて』あなたたちの端末にYCNANからのメッセージが届く。

※ＮＭの情報：ナンシー・リーは通信機器などを用いてＰＣたちと連絡を取ることが可能だが、本人の主張通り物理肉体が手の離せない状態にありかつ土地などの条件によりネットワークを介した調査が難しい案件でもあるため彼女が『調査判定』などをＰＣの代わりに行うことはできない。

５.さびれた村

：あなたたちを乗せた車は無事デンエン村へと到着した。事前の情報通り、村には人影１つなく、静まり返っている。

※ＮＭの情報：ソウカイニンジャとストリートニンジャが混在するセッションであった場合はここで以下の描写を行い合流する。争いが発生しそうになったり互いに様子見したまま事態が膠着した場合は共通の敵として後述の『ロングウッド』を出すことで収めること。

：しかしこの静まり返ったこの村の入口へ、あなたたちと同じタイミングで停車した車が存在した。そう。もう１組のＰＣたちである。

：既に互いの存在はニンジャ第六感で察知できているだろう。あなたたちはどう出るべきだろうか？

：その時！

：ZOOOM......ZOOOOM......

：何か巨大なものが歩んでいるかのような音が周囲に響く。

◆ロングウッド（種別：ニンジャ）アイコン：ロ
カラテ　　　  3　　体力　　 14
ニューロン　  1　　精神力　  4
ワザマエ　　  7　　脚力　　  4
ジツ　　　　  3　　万札　　  9
スキル：『●連射２』『●大型（２×２）』『★●欠損部位再生』『☆◉巨木』
『●回避不可』『●連続側転不可』『●脆弱性：火炎（ダメージ１）』
『◉回転斬撃強化』『◉疾駆』『◉頑強なる肉体』
装　備：『ムチ』
ジ　ツ：『☆謎めいたニンジャソウルLv3』
サイバネギア：なし

☆◉巨木：【ジツ】値から得る【体力】が３倍となり『大型（２×２）』『★●欠損部位再生』を
得るが『●回避不可』『●連続側転不可』『●脆弱性：火炎（ダメージ１）』も得てしまう。

近接/射撃/機先/電脳 3/7/1/-
回避/精密/側転/発動 -/7/-/-

：廃墟の屋根の向こうから樹木のようなメンポを身に着けた巨人の貌が見えた。巨人は地響きを上げながら歩み、廃墟の影からその全身をあなたたちの前に現す。

：巨人の背には金属でできた籠が備え付けられていた。そして......ナムアミダブツ！その籠の中にはアルミホイルを頭に巻いたモータルが横たわっているではないか！

：「アー......」巨人は貴方たちを見下ろし、やがて合点したようにうなずくとゆっくりとオジギした。

：「ドーモ、ロングウッドです」

：アイサツを終えた巨人は両腕から伸びたツタをムチのように構えあなた達に向かってきた！

戦闘描写案

精密攻撃：「アバー......」巨人が片腕のツタを＜対象となったＰＣ＞の頭上へと叩きつける！

回転斬撃：「アババー......」巨人が両腕のツタを振るい周囲を薙ぎ払う！

戦闘終了

：その時！

：あなたたちは目にした。空に浮かぶ円盤の姿を！

：円盤は空中で静止しあなたたちを値踏みするように見下ろしている。

：その直後、円盤はジグザグに飛行し山の彼方へ飛び去って行った。

◆陰謀論者の『スズヨシ』（種別：モータル）
カラテ　　　  1　　体力　　  1
ニューロン　  3　　精神力　  3
ワザマエ　　  1　　脚力　　  1
ジツ　　　　  0　　万札　　  5
スキル：なし
装　備：『ティンホイル・ハット』『ZBRアドレナリン注射器』
ジ　ツ：なし
サイバネギア：なし
カルマ：善（加害時最低増加DKK+D3）

◇ティンホイル・ハット：シナリオアイテムであり装備スロットは消費しない。
所持しているキャラはこのシナリオのボスから受ける『精神攻撃』の抵抗難易度が−１される。

近接/射撃/機先/電脳 1/-/3/3

：ふと見るとロングウッドが落とした籠の中で１人のモータルがもがいていた。

：「助かったのか......？」頭にアルミホイルで出来た帽子を被った様子のおかしいモータルがあなたたちを見上げる。

：「あんたたちは......ニンジャ？」

：「本当にありがたい。感謝するよ」

：「既に知ってるかもしれねえがこの村はもう駄目だ。助かったのは俺だけだと思う。他の連中は俺よりずっと前に連れていかれちまった。あいつらは抵抗もできなかったんだ。円盤からの電波で思考を操作されて......！」

：「俺は電波から身を守るためにこの帽子を被っていたから、自らの意思で身を隠すことができたんだ」

：「その後は、なんとか攫われた連中を助けようと様子を伺ってたんだが、結果は見ての通りさ」

：「本職のエージェントにはいらんお世話かもしれんが、助けてもらった手前なにか手伝いがしたい。ティンホイル・ハットのスペアがあるから、あんたらに１つやるよ」

：そう言うと彼はアルミホイルでできた帽子を貴方たちに手渡した。妙な代物だがこうして彼が村に残ることができていたのを考えると敵の能力にある程度有効である可能性は高いと言えるだろう。

：ここでＰＣたちは彼の装備しているものと同様の性能を持つ『ティンホイル・ハット』を１人分入手できる。彼が装備しているティンホイル・ハットを力づくで奪い２人分確保することも可能だがその場合は【DKK】が最低でも＋D3される。

：「......１つ伝えたいことがあるんだが、構わないか？」

：「ティンホイル・ハットを被って身を隠していたのは俺だけじゃない、俺の友達......ヤタマギも俺と一緒に身を隠していた」

：「だがあいつは昨日、あの大木みてえな宇宙生物に捕まって、連れていかれちまった。一週間以上前に連れていかれた他の連中は望み薄だろうが、あいつはまだ助けられるかもしれねえ」

：「もし生きていて、脳改造も受けていねえようなら、助けてやってほしい」

：「もちろん、助けてくれればカネは出す。友人の命、いや、魂がかかっているんだ」

：どうやら彼はこの事態を宇宙人の仕業であると考えているようだ。ニンジャ真実を知らぬモータル故仕方ない事であるともいえるだろう。

６.円盤の調査

：基本的にＰＣたちはここで円盤が飛び去って行った方角の調査に向かうことになる。

：ここで全員『調査判定：U-HARD』を行うこと。全員失敗した場合は調査に手間取り全員が【精神力】を１失う。ただし負の値にはならない。【6】の数によっては追加のボーナスも与えられる。

【6,6,6】：全員の【精神力】が上限を超えて＋１される。
【6,6,6,6】：全員の【精神力】が＋１ではなく＋２される。

有効な知識スキルと増加ダイス：ＮＭはこれに囚われず柔軟に状況判断してもよい。
最も適した知識スキル（＋２）：『オカルト』『犯罪』『セキュリティ』『山岳エリア』
次に適した知識スキル（＋１）：『大型兵器』『危険生物』『ビークル』『テックガジェット』

７.山奥の施設

：あなたたちは山奥に電子戦争以前のものと思われる建造物を見つけた。見ようによっては軍事施設のようにも見える。

：奥へと進んでいくと通路の奥から何やら叫び声が聞こえてきた。

：「ヤメロー！ヤメロー！」

◆陰謀論者の『ヤタマギ』（種別：モータル）
カラテ　　　  1　　体力　　  1
ニューロン　  3　　精神力　  3
ワザマエ　　  1　　脚力　　  1
ジツ　　　　  0　　万札　　  5
スキル：なし
装　備：なし
ジ　ツ：なし
サイバネギア：『生体LAN端子』
カルマ：善（加害時最低増加【DKK】+D3）

近接/射撃/機先/電脳 1/-/4/5

：「ヤメロー！ヤメロー！」部屋を覗くとサイバーサングラスをかけた黒スーツの男たちが施術台に横たわった男に何やら不気味な機械をかぶせようとしていた。

：あなたたちは介入してもよいし、無視して先に進んでもよい。

：介入する場合は介入を希望するＰＣ全員で【カラテ】または【ワザマエ】を用いた難易度U-HARDの判定を行うこと。１人でも成功した場合は救出できる。全員失敗した場合ヤタマギは脳改造が中途半端な段階で終了したことによりニューロンを焼き切られて死亡する。

：「「「「グワーッ！」」」」

：「ア、アイエ、助かったのか......？」

：「ドーモ......！あ、あんたらは政府のニンジャか？」

：「そ、そうだ！俺のティンホイル・ハットは......」

：「確か、俺の所持品と一緒にあっちの段ボールに入れられてたはずだ」

：これにより次の『調査判定』で出目に関わらず追加の『ティンホイル・ハット』が入手できるようになる。

：この部屋を調べる場合は全員で『調査判定：U-HARD』を行うこと。全員の判定に含まれていた【6】の数によっては追加のボーナスも与えられる。

成功：男が装着されそうになっていた機械はペケロッパ・カルト等で使われている洗脳装置と同様のものであることが分かる。全員『即応ダイス』を１個得る。

【6,6,6】：『即応ダイス』を１個ではなく２個得る。またこの施設を修めるニンジャが使用するジツについての資料を得られる。
【6,6,6,6】：『即応ダイス』を１個ではなく３個得る。またヤタマギが死亡していた場合も『ティンホイル・ハット』を見つけられる。

有効な知識スキルと増加ダイス：ＮＭはこれに囚われず柔軟に状況判断してもよい。
最も適した知識スキル（＋２）：『オカルト』『犯罪』『サイバネティクス』『電子ウイルス』
次に適した知識スキル（＋１）：『テックガジェット』『ドラッグ』『IRCネットワーク』『宗教』

ティンホイル・ハット発見時のヤタマギ：「これはあんたらが持っていた方がいいかもしれねえな」

【6,6,6】で開示されるデータ

★強制セプク：視界内の敵１人をターゲットに手番「攻撃フェイズ」に【精神力】を２消費して発動を試みられる。判定難易度はHARDである。対象となった敵は【カラテ】または【ニューロン】で難易度U-HARDの抵抗判定を行わなければならない。この判定に失敗した場合は自身に以下の戦闘スタイルで攻撃をしなければならない。『●連続攻撃X』を使用するかなどの判断やダイスロールは術者が行う。このジツは『精神攻撃』として扱う。

『●戦闘スタイル：セプク』：『近接攻撃』であれば武器種別を問わず使用可能。この攻撃は自身に対する回避不能ダメージとなる。『サツバツ！』は発生しない。

※ＮＭの情報：ストリートニンジャとしてナンシー・リーと通信しながら進めている場合ここで彼女はペケロッパの洗脳装置についてはっきりとした怒りを見せる。

：調査を行いながら先へ先へと進んでゆくと、大きな扉が目の前に現れます。その奥からはニンジャの気配もします。

ＮＭの情報：ここでＮＭは突入するかどうかをＰＬに確認すること。ＰＬが望むならこの場でアイテムの交換などを行っても構わない。

８.最奥

：扉の奥には細長い体を有機的なサイバースーツで覆った人物が座っていた。そのメンポの奥では魚介類めいた円形のサイバネアイが不気味に輝いている。

：「ドーモ、ドーバーデーモンです」

：「ふむ、見た所、都市からはるばる足を運んでいただいたようですね」

：「遠路はるばるお疲れ様です、といいたいところですが、ロングウッド＝サンがやられてしまった以上そうも行きませんね。とりあえず要件をお聞きしましょうか」

セリフ案

：「私はこの山奥に自身の居場所を作りたいだけなのです。君たちのような文明人を害するつもりはない」

：「それに、私がここに連れてきた人々も別段不幸にはなってはいません。私のジツとテックによって感情を制御され家畜として暮らすほうが文明の届かぬこのような地で蛮人として一生を終えるよりもはるかに幸福というものです」

戦闘開始

：「......ではイクサを始めましょうか」

：ドーバーデーモンは椅子と共に床へと沈みその姿を隠す！

：次の瞬間、電子的クラリオン音声と共に床から現れたのは円盤めいた浮遊機械！ドーバーデーモンはその窓からあなたたちを見下ろしている。

：「これぞ我が特殊ネンリキ・ジツと先進テクノロジーが産み出した新時代のニンジャビーグル！」

：円盤の底部が音を立てながら変形し最新鋭のレーザー銃が顔を出す！

：「この力を持って貴様らを捕らえロングウッド＝サンが欠けた穴を埋めるのに使ってくれよう！」戦闘開始！

◆ドーバーデーモン（種別：ニンジャ）アイコン：ド
カラテ　　　  1　　体力　　  2
ニューロン　  7　　精神力　 11
ワザマエ　　  5　　脚力　　  3/N
ジツ　　　　  4　　万札　　 18
スキル：『●時間差』『●マルチターゲット』『◉◉グレーター級ソウルの力』
『◉ニンジャソウルの闇』『◉邪悪なサディスト』
記　憶：『◉知識：オカルト』『◉知識：ビークル』
装　備：なし
ジ　ツ：『☆ネンリキ操縦』『★強制セプク』
サイバネギア：『生体LAN端子Lv2』『サイバネアイ』

☆ネンリキ操縦：『●ネンリキ駆動』を持つビークルを操縦可能となる。また
『●ネンリキ駆動』を持つビークルの操縦中『●操縦』による行動難易度ペナルティを受けない。

★強制セプク：視界内の敵１人をターゲットに手番「攻撃フェイズ」に【精神力】を２消費して
発動を試みられる。判定難易度はHARDである。対象となった敵は【カラテ】または
【ニューロン】で難易度U-HARDの抵抗判定を行わなければならない。この判定に失敗した場合は
自身に以下の戦闘スタイルで攻撃をしなければならない。『●連続攻撃X』を
使用するかなどの判断やダイスロールは術者が行う。
このジツは『精神攻撃』として扱う。

『●戦闘スタイル：セプク』：『近接攻撃』であれば武器種別を問わず使用可能。この攻撃は
自身に対するダメージとなる。回避やジツなどの受動的行動は不可。『サツバツ！』は発生しない。

近接/射撃/機先/電脳 2/8/9/11
回避/精密/側転/発動 7/8/7/12

：エンゲツリン：『ビークル』『大型（３×３）』『飛行移動（６マス）』『全力移動不可』
『ネンリキ駆動』『密閉』『レーザー』『増幅装置』『アイコン：円』

◇ネンリキ駆動：このビークルは対応する効果を所持していないキャラには操縦できない。

◇密閉：このビークルは操縦者への【体力】ダメージを最大で15まで自動で
肩代わりするが操縦者は回避判定やジツ以外での攻撃ができなくなる。
15ダメージを吸収し終わった時点でこのビークルは破壊され操縦者は回避不能の
『ダメージ2D3』を受ける。戦闘中に「降りる」ためには手番「攻撃フェイズ」を
２ターン続けて消費する必要がある。

◇レーザー：操縦者が手番「開始フェイズ」に「瞬時行動」として『射撃判定：NORMAL』に
成功することで視界内の敵４体までを選択し『ダメージ１』を与えられる（回避：U-HARD）。
隣接射撃可能。

【6,6】：『ダメージ１』ではなく『ダメージＤ３』となる。

◇増幅装置：操縦者が持つ『★強制セプク』のターゲットを
視界内の敵１人から視界内の敵４人へと強化する。

戦闘描写案

強制セプク：「イヤーッ！」円盤が紫色の輝きを帯びネンリキの波動があなたたちのニューロンに干渉を始める！

レーザー：ZAP！ZAP！ZAP！レーザーがあなたたちの肉体を焼くべくヤブスマのように降り注ぐ！

エンゲツリン破壊：「こんなはずではーっ！？」ＫＡＢＯＯＯＭ！

：円盤は爆発炎上し墜落、後には黒焦げになったドーバーデーモンが残された。

戦闘終了後

：『気絶状態』になったドーバーデーモンをどうするかはＰＣ達次第である。スカウトしたい場合は『難易度：U-HARD』の『交渉判定』を行うこと。成功した場合ドーバーデーモンはソウカイヤに従うことに同意する。スカウトに失敗した場合はジツで自身のニューロンを焼き切りセプクする。

有効な交渉／知識スキルと増加ダイス：ＮＭはこれに囚われず柔軟に状況判断してもよい。
最も適した交渉スキル（＋２）：『誘惑』『威圧』『超然』
次に適した交渉スキル（＋１）：『欺き』『共感』『理路整然』
最も適した知識スキル（＋２）：『ヤクザの流儀』『オカルト』『犯罪』
次に適した知識スキル（＋１）：『ファッション』『重工系メガコーポ』『テックガジェット』

※ＮＭの情報：ドーバーデーモンに洗脳されていた人々は引き続きこの施設を維持し続けようとする。これを放置するか助けようとするかはＰＣ達次第である。

９.結末と報酬

　ヤマ山地から帰還した時点でこのシナリオは終了である。モータル２人の救出に成功しており時間に余裕があるなら最後にスズヨシとヤタマギの再開に立ち合うロールをしてもよいだろう。成功度の基準と得られる報酬は以下の通り。

Ａ+：ドーバーデーモンをソウカイヤに従わせた：【万札】プール＋63
　　全員の【名声】が＋2される。

Ａ：ドーバーデーモンを撃破した：【万札】プール＋45
　　全員の【名声】が＋1される。

Ｂ：ロングウッドを撃破した：【万札】プール＋27
　　全員の【名声】が＋0される。

Ｃ：敗北し逃げ帰って来た：報酬なし。
　　全員の【名声：ソウカイヤ】が－1される。

追加ボーナス：スズヨシ生存＋ヤタマギ救出：報酬に【万札：9】を追加。

余暇日数：4日

セッション用Googleスプレッドシート

進めソウカイ特派員！秘境ヤマ山地に空飛ぶ円盤を見た！

おまけ.ニンジャ名鑑と簡易ロールプレイガイド

◆忍◆ニンジャ名鑑#XXXX【ドーバーデーモン】◆卓◆
有機的サイバースーツを身に纏った不気味なニンジャ。元はペケロッパ・カルトの信者であったがニンジャ化に伴い信仰を捨て、自身のジツとペケロッパの技術を私利私欲のために活かすべく山奥に残された電子戦争以前の軍事施設を拠点にアブダクション行為を繰り返していた。

一人称：「私」敵対：「貴方」「貴様」味方：「貴方」

◆忍◆ニンジャ名鑑#XXXX【ロングウッド】◆卓◆
樹木のような外見をした大柄なニンジャ。ツタをムチのように使い戦う。ドーバーデーモンにニューロンを改造されており彼の指示でモータルの誘拐を行っていた。背中に捕らえたモータルを運搬するための籠を背負っており、元はドーバーデーモンのネンリキ・ジツに敗れた野良ビッグニンジャであった。

会話能力なし

利用規約

　この記事に含まれるデータは非商用の場合に限り、セッション中に利用したり、自作シナリオ、自作記事へ流用することができる。ただし当シナリオのデータを流用して作成したものを公開する場合、可能な限りこの記事を引用元として明記すること。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は一部の例外を除いて原則不可。

参考資料：「ソウルワイヤード」ダイハードテイルズ