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ジオグリフとイクイノックスで皐月ワンツーの木村哲也厩舎・・・過去に起こしたパワハラ事件とは・・・?

2022年の皐月賞はジオグリフとイクイノックスの木村哲也厩舎のワンツーとなった。この前のドバイでもオーソリティで健闘し、ネオムターフでは見事海外制覇を達成するなど今一番注目を集めている調教師の一人だろう。しかし、そんな木村哲也厩舎には過去にパワハラ事件があったことを知っているだろうか?今回はそんなことを解説していこうと思う。
木村哲也厩舎には過去師弟である騎手がいた。その名前は「大塚海渡」。団野大成や岩田望来などと同期のジョッキーである。団野、岩田騎手など同期で活躍する面々は多い一方で、大塚騎手は今もなおレースに復帰できていない。理由は、パワハラ事件があったからだと言われている。

事の発端は、2019年12月25日。美浦トレセンの調教スタンドの調教師室で調教見学中だった大塚騎手を廊下へ引きずり出し、頭をたたくなどの行為を繰り広げ、裁判沙汰になった。これなら競馬界ならよくある?(あってはならないが)パワハラ事件であるが、大塚騎手と木村哲也調教師のいざこざはあまりにも酷すぎる仕打ちであったのだ。 大塚騎手を弁護した弁護士によると、「大塚騎手が競馬学校在籍中の頃から木村師のもとで指導を受けていて、その頃から暴言、暴行を受けていたことを聞いていました。」とのこと。さらにフライデーの記事によると木村哲也調教師が他人に厳しく接していたことがわかる。「開業時は厩舎運営方針を巡って、片手じゃ足りないほど厩務員が辞めていきましたね。その1つが馬主への感謝の手紙を書かせることでした。『それは調教師の仕事だろう』と反発すれば、『辞めてもらって結構です』と頑なに押しつけて来たものです」などと周りに厳しく接していたことが分かる。さらにフライデーの記事の専門記者によると、「殴っているところは見ていませんが、‘19年秋ごろに調教スタンドの調教師ルームで叱責を浴びていた。(中略)『すみません、すみません』と何度も謝り続ける大塚騎手の萎縮した姿は忘れられませんね。あれは言葉のパワハラに映りました」とのこと。やはり日頃から師弟にパワハラを浴びせ続けていたのだろうか? さらにパワハラは言葉だけでなく、暴力にも及ぶ。パワハラに関する裁判では、木村師の度重なる暴力や、「のろま」「おまえは底辺なんだよ」「厩舎のお荷物」などの暴言により精神的に追い込まれたという。 大塚騎手は実は大変まずい騎乗をして、三浦騎手などを怪我させてしまい、馬を予後不良にさせたことがある。これももしかしたらパワハラの影響も多いにあったのかもしれない。木村哲也調教師を訴えた訴状によると、大塚騎手が19年12月21日に自転車での転倒によって脳震盪を起こし、医師の指示もあって年内のレース騎乗を見合わせていた中、同25日に木村調教師から頭部を殴りつけられたことなど、同騎手が鮮明に記憶している事案に加えて日時不明ながら複数回の暴力、暴言を受けていたことが記されていた。また、20年1月の落馬負傷による療養中に、かねて木村師より受けていた精神的苦痛から2度の自殺を図ったことや、うつ病の診断を受けたことなども記されていたという。 もしかしたらこれがあの落馬に繋がったのかも知れない。馬の調教が出来ても騎手を成長させることができないのであるならば、木村調教師としての資質が疑われてもおかしくはないだろう。 日本の騎手は現在ではフリーになる騎手も多いが、伝統的に師弟関係によって調教師が騎手を自厩舎の馬に乗せて騎手に花を持たせるという面がある。沖調教師が管理したナリタトップロードの渡辺薫彦や岩元調教師が管理したテイエムオペラオーの和田竜二などは、師弟関係によって厩舎のジョッキーをG1というトップレースに乗せ続けてきたのである。そして現在でも矢作調教師などは女性騎手の古川奈穂騎手にかなりのバックアップをつけているのだ。日本の名調教師の多くは騎手を育てるということでも一流であるのだ。「 現在、この事件に関しては和解がすんでおり、大塚騎手も調教に復帰し、木村哲也調教師も3ヶ月の調教師資格停止や80万円の罰金を払うなどの社会的制裁を受けたうえで、調教師に戻っている。無論、和解が済んだならこの事件は終わりであると思うし、これ以上外野が追求することもないだろう。しかし、木村哲也調教師に人の心があり、パワハラをして申し訳ないと思うのなら、大塚騎手にせめてものチャンスを与えてはどうだろうかと思った。なんともいえない後味の悪い事件である。最後に・・・木村哲也調教師は、ノーザンファームの馬を集め、外厩制度を上手く活用することで今回の皐月ワンツーという歴史的快挙を成し遂げた一流の調教師である。しかし、こういったパワハラ事件が風化されるのはどうかと思い、今回この動画を作成するに到った。パワハラはもはや時代遅れであり、どのような理由であれ過剰な暴力・暴言で言うことを聞かせようとするのは間違いである。スポーツ界は現状暴力に甘い面が見受けられるが、日常社会でパワハラが発覚した場合には即刻解雇となる。木村哲也調教師には、クラシックを制覇したからこそこれからは二度とそういう過ちを繰り返して欲しくない。そして、大塚騎手にチャンスをもう一度与えて欲しいと願っている。

YouTube版もぜひ視聴よろしくお願いします。



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