見出し画像

教養としてのアート 投資としてのアート #塚本本棚

インテリアアートではなく投資用のアートに興味があります

今日は「教養としてのアート 投資としてのアート( https://amzn.to/39hfusP )」徳光 健治 (著) #塚本本棚

本書はアートの投資本です。

お金は刷れば増えて希薄化しますが、ゴッホの描いたひまわりはもう増えません。企業は不祥事を起こしますが、過去の偉人は何も起こしません。それがアートが資産として優れている点なのでしょう。

医療人時代に、とある大きな病院の院長が”飾らないのに”院長室の横に大量のアートを保管していた理由がようやくわかった気がします。

本書はアートがどのように資本主義に組み込まれ、どう”資産”として値決めされているか、ギャラリーやオークションハウス、美術館や評論家、キュレイターの基本的な構造理解から紐解いてくれます。

株は16年、為替は15年、商品先物も(投信も債権もビットコインもソーシャルレンディングも)やってきましたが、骨董品やアートには全く手つかずでした。資産としてのワインがあるという事も最近知りましたが、アートはワインよりは保存が容易だと感じます。今後の教養のためにも、本書はとても多くの知識を僕に与えてくれました。

アートがなぜ株よりも安全と言われるのか、それは株より容易に”ステークホルダーが介入できる”点にありそうです。うちでは置く場所に困るのが難点なので、買う事はないと思いますが、投資ポートフォリオの一端としてのアート、興味深い市場です。

日本は成熟国家です。他国と比べて小さすぎるアートマーケットを育てる事で、新しい産業を産めるかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?