ストーリー:BACDEF説明

「ゲームって例えばどんなのをやっているんですか?」

「さっきまでやっていたのは
BACDEF(バックデフ)ってゲームね
これ。最近のお気に入りよ♪」

「そうそう。まだ途中だったな!
すぐに終わるからちょっと待っててもらって良いかい」

「ええ。」

ーーーーー

「デッキはできてる?」

「オーケー」

「じゃあ僕から行くよ」

賢吾と京香はカードを手に取りゲームを始めた

「じゃあゲームスタート!
僕のターン!
ブルーアイズを召喚!滅びのバーストアタック!」

「それならブラックマジシャンガール召喚!キュア!」

「あれ?これ遊戯王?」

「今度はわたしのターン!」

「悟飯君を使うわ!さらに悟空も同時に使って親子二人でかめはめ波ー!」

「え??ドラゴンボール?」

「それはバンジーガムで跳ね返す!」

「ハンター×ハンター??!!」

「くっ。仕方ない。守札が1つ落ちるけど
ここで綾波が助けてくれる
『私が死んでも替わりがいるわ』発動
ライフを1回復」

「僕のターン!さあ!強気で行こう
鏡音リンとレンのコンボでダブルアタック!」

「カウンター発動!
悟空が大猿になってバーサク攻撃
ダメージは食らっちゃうけど2アタックを返すわ」

「痛いけど、まぁまだアドがあるな」

「私のターン。んー。守札無いし、もうダメかもなぁ普通にノック」

「そこはルフィでカウンター!ゴムゴムの銃でアタック!」

「あーぁ。負けちゃった
バンジーガム強いなぁ・・・。」

「お待たせ。こういうゲームなんだけどわかった?」

「いやいや!パニックですよ!なんですかこれは?!
ジャンプオールスターゲームですか?
でも、途中でボカロとかエヴァがいましたよね??」

「あはは。これはね
『あらゆるイラストカードを使えるカードゲーム』
なんだ」

「そんなことできるんですか?」

「元のカードの効果は無しにして、このゲーム用の効果を付けちゃえば良いんだよ。
だから極端に言えばトランプや名刺でもできるのさ」

「へー。そうなんだ」

「良かったら真知ちゃんたちもやってみるかい?」

「でも、なんか難しそう」

「全然難しくないわよ。このゲームはね
基本的には6種類のシンプルな効果だけ覚えちゃえば
対戦できるゲームなの
だから覚えやすくて誰でもできるわよ」

「へー。そうなんだ」

「じゃあ今度は説明しながらやってみるね
京香。とりあえずイージーモードでやってみよう」

「OK!」

「このゲームではお互いが手札5枚、守札2枚を持つ
そして
ターン毎に手札から1枚ずつ裏向きに場に出して
バトルをしていくんだ」

ーーーーー
<1ターン>

「さぁ行くぞ。ノック!」

賢吾は場札を裏向きのまま横向きにした

「『ノック』っていうのは通常攻撃のこと
場に出したカードを横向きにすることで発動する
攻撃された方は
場に出したカードのスキルを使うか
ライフで受けることを選べるんだ
京香。どうする?」

「とりあえず受けましょう」

「ダメージを受けたらその守札を1つ横向きにする
横になった守札が次にダメージを受けたらこれは捨札になる
守札が2枚とも捨札になって
防御がガラ空きの状態でダメージを受けたら負けよ」

「守札1枚で2回防御できるから、5ダメージで負けるわけね」

「そうだね」

「バトルが終わったら
スキルを使っていない場札は手札に戻る
ここまでが1ターン
次のターンは攻防が入れ替わる」


<2ターン>

「今度は私の攻撃ね。じゃあ。わたしもノックで」

「んー。それは防御しよう
オープン!ブロック!」

「あ。クリリンが太陽拳をしてるカードだ」

「このゲームではイラストはあくまでイメージ
大切なのはスリーブ(カードを入れる小袋)の方の記載」

「B:ブロック?」

「そう。
裏向きのカードを表にすると
このスリーブに記されたスキルが使えるんだ
『ブロック』の効果は
『ノックを全て無効化』
これで京香のノックは防げる」

「それなら防御の時にはいつも
ブロックを出しておけば良いんじゃないの?」

「そういうわけにもいかないんだ
バトル終了時、スキルを使っていなければカードは手札に戻るけど
スキルを使うとそのカードは捨札になるんだよ
つまり、スキルを使うと手札が減っていくのさ
このゲームは手札は5枚しかない
だから迂闊には使えないんだよ」

「なるほどね」


<3ターン>

「さぁ。再び僕のターン
攻撃はノックだけじゃない
いくよ!オープン!」

「攻撃側でもスキルが使えるのね」

「今度は悟空のかめはめ波ね
って、大切なのはこっちか。A:アタック?」

「そう。アタックは貫通攻撃だ
相手がブロックを持っていても
突き抜けてダメージを与える」

「(あーあ。ブロックを出してたのに・・・)
受けます」

「アタック強いですね
あ、でも使うと手札がなくなるから
毎回アタックというわけにも行かないんですね」

「そういうこと」


<4ターン>

「ダメージが増えてきたから
ここは積極的に攻めないとね
オープン!ダブル!
ダブルの効果で手札から1枚カードを出す
そしてこのカードでアタック!」

「2枚カードを出すことができるの?」

「このゲームはカードによって性質が分かれていてね
AからCは通常カード。
DからFは特殊カードになっているの。
特殊カードは使用制限がある代わりに強いのよ
このダブルはDカードね
手札から通常カードを1枚出して
それを2回行動させられるの
つまりこれは貫通2ダメージ!くらえ!!」

「やられた!
・・・っていうと思ったかい?
オープン!リフレクション!」

「マジ?!」

「リフレクションはEタイプ特殊カードだ
この効果は
『アタックを受けた時、相手に跳ね返す』
ってやつ」

「あ!さっきのバンジーガムだ!」

「ほんと、さっきと同じパターンね
滅多に無いはずなんだけどな
あっという間に守札無くなっちゃった・・・」

「京香は場札を2枚スキルを使ったので両方とも捨札へ
僕はリフレクションを捨札に送る」


<5ターン>

「順調だな
これで止めだ。アタック!」

「アタックは防御できないから
これで決まりなのね」

「やられた!
・・・っていうと思った?
オープン!C:キュア!
キュアは通常カード
ライフを1回復する!」

「ギリギリ持ちこたえたね」

「細かい話なんだけど
スキルの解決は防御側から先に行われるわけね
だからまずわたしのキュアが発動
捨札から守札が1枚戻ってくる
そのあと攻撃側のスキルが発動
アタックで1ダメージを受けるけど
守札が復活しているのでまたその守札が落ちる
つまりプラマイゼロになったわけ
これでまだ負けてない!」

「しぶといね」


<6ターン>

「ライフが無傷対瀕死
もう逆転はできない
と、思うでしょ?
実は全て計算ずくなのよ」

「ほんとかよ」

「特殊カードはEとDそれぞれ1枚ずつしか使えない
普通、デッキは通常カード3枚と
D、Eを1枚ずつにしているはず
賢吾はすでにEは使っているし
通常カードはすでに3枚使っている
つまりそれはDカードのダブルだけど
ダブルはもう1枚カードを使うため
手札が1枚では使えない」

「ほう。なかなか読んでるね」

「あとはそのDカードで
何度もノックを繰り返して決めるつもりだったのだろけど
そうはさせない!
オープン!ノックダウン!
これは問答無用で
場札を全てドロップさせる!」

「なるほど!そう来たか」

「どういうこと?」

「ノックダウンはEタイプ特殊カードだ
ブロックし
相手がスキルを使わなくても
バトル終了時に場札を捨札に送る
これで僕の手札はゼロになっちゃうのさ」

「手札が無くなったら負けなの?」

「そうではないけど
事実上何もできなくなっちゃうからね
ずっと攻撃され続けて
結局負ける可能性が高い」

「そーいうこと!
立場逆転よ!」

「待って、まだ僕はカウンタースキルを使っていないよ?」

「え?まさかDを入れず通常カード?!」

「いや。確かにこれはDカードだ
ただし、Dカードはダブルだけじゃない
この状況を打破できるカードがある」

「え?!まさか?!」

「オープン!リアニメイト!
このカードは手札ではなく
捨札を1枚場に出して行動できる
呼び戻すカードは
アタックだ!」

「うそ?!まさか?!」

「ノックダウンでドロップされるのは
バトル終了時
つまり、このアタックのスキルは使える!
しかも!アタックはブロックで止められない!
貫通1ダメージだ!」

「うぎゃあ!!!」

ーーーーー
「こんな感じだよ
少しはわかってきたかな?」

「これってお互いが5枚のカードを持っているけど
その内容は違うものなんですか?」

「そうだね。
通常カードでアタック、ブロック、キュアがあり
これはどれを何枚入れてもOK
一方、特殊カードがD、E、Fってあって
それはそれぞれ10種類の中から
1ずつ選んで入れる感じなんだ」

「さっきFのカードってありましたっけ?」

「さっきはタイミングが悪くて発動出来なかったのよ。
Fは『この札がドロップした時』って条件での発動だから
状況によって使えない場合があるのよね」

「そういうこともあるんですね」

「相手が何を持っているかがわからないから
対処が難しそうですね」

「そういうこと。同じ手札でも出す順番によって展開は変わるしね」

「さっき京香さんがリフレクションを受けたようにですね」

「うっ・・・そういうこと
今日は連続して食らっちゃってるのよね」

「京香は読みやすいんだよ
割とアタックで攻めてくることが多いからさ
逆にリフレクションはノックには弱いから
地道に来られるとこっちも困ったんだけどね」

「地味なのは嫌いなのよ・・・」

「だから読みやすいのさw」

「読みかぁ。頭使いそう」

「ぶっちゃけこのゲームは高度なジャンケンみたいなものでね
絶対的にどれが強いというのはなくて
これには強いけど、これには弱いみたいな偏ったカードか
バランスは良いけど、効果が薄いみたいなカードが多い
だから実際はどれを出してもそこそこいい勝負をするんだよ」

「読むって言っても
相手がここで攻めてきそうだなとか
少し弱気になっているかなとか
そういった雰囲気の読みだから
ぶっちゃけ気分の問題ね」

「確かにジャンケンに技量は関係ないですものね」

「何はともあれ
二人も実際にやってみてよ!」

【BACDEF基本ルール】

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