点と点が繋がって、クラフトビールをつくることになりました
偉人の名言を殊更にまつりあげるのは好きではありませんが、それでもスティーブ・ジョブスの「Connect the Dots」という有名なフレーズについて、「ほんと、そうだよなぁ」と最近強く実感しています。
というのも、長らく関わってきたプロジェクトがようやくスタートラインに立つところまで来たのですが、自分にとってはまさに点と点が繋がった感じなのです。
アメリカで来年30周年を迎えるクラフトビールのブランドが、海外初進出として日本の仙台市を選んだのですが、その立ち上げにどっぶり関わっています。こちらが3日前にスタートしたクラウドファンディングのページです。めちゃくちゃ長い文章なのですが、気合を入れて書いたので、よろしければ読んでください。
僕がチームに加わったのが2019年。チームとしてはそれ以前から動いていましたから、6〜7年越しのプロジェクトです。コロナで計画変更も余儀なくされましたし、資材高に円安のダブルパンチで当初想定よりも投資額が2倍近くまで膨れ上がってしまいましたが、何とかかんとか操業を開始できそうです。
冒頭の「Connect the Dots」については、まったくの個人的なお話です。
・学生時代からビールが大好きだったこと
・学生時代のゼミではブランド論を学んでいたこと
・大学の卒論のテーマがビールだったこと
・最初に入った広告代理店のマーケティングの仕事では、メインクライアントが大手ビールメーカーで、ビールのことばかり考えていたこと
・その後に転職した外食産業の世界ではレストランをたくさん作ってきたこと
・その中には「よなよなエール」の公式レストランの1号店も含まれていたこと
・書籍や連載などで文章を書くということをライフワークにしてきたこと
・出版した本がきっかけで、今回のクラフトビール案件の創業メンバーと2009年に出会ったこと
こうした点と点がすべて繋がって、自身がプロジェクトの創業メンバーに加わることになり、
●アメリカで30年の歴史があるとは言え、日本ではゼロからの立ち上げとなるビールブランドのマーケティングに携わることになった
●併設のレストランの店作りにもどっぷり関わることになった
●プレスリリース、ウェブサイト、パッケージのラベル、そしてクラウドファンディングのページまで、ありとあらゆる文章を書くことになった
のです。
傍から見れば「ふーん、そうなんだ」というだけの話ですが、自分にとっては「よくもまあ、バラバラだった点と点が繋がって、うまいことひとつの形になったもんだ」と、しみじみしているのです。まさに「Connect the Dots」です。
つい先日、為末大さんがフェイスブックでこんなことを書いていました。
まさにそうだなぁと思います。自らの意志で点をつないで未来を切り拓いたというカッコいいものでは決してなく、振り返ったときに、あちこちに踏み跡としての「点」があり、たまたまそれを結ぶルートを歩いてきたというだけのことなのかもしれません。大人になって、為末さんが言うところの「意味を理解した」ということなのでしょう。
いずれにしても、まだスタートラインに立っただけです。美味しいビールを皆さんにお届けできるように頑張ります。
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