あっこ

鎌倉から南伊豆へ移住、 とともに母の介護生活始まりました。 日々の暮らし、介護初心者の…

あっこ

鎌倉から南伊豆へ移住、 とともに母の介護生活始まりました。 日々の暮らし、介護初心者の記録。 50代夫婦+わんこ+老婆

最近の記事

お誕生日

母のお誕生日、前日 「今日は私の誕生日よ。」 とにこにこでテーブルにやって来た。 「お母さんの部屋のデジタルカレンダーを見てみて。」 と促す。 「あら、明日だった…」 このやり取りをこの日は何度もやった笑 誕生日、当日… 朝起きても何も言ってこない。 すっかり忘れてる笑 そして今日、数日遅れの母の誕生日のお食事へ。 「お誕生日には何が食べたい?」 「うーん、うなぎ!」 というお答え。 引っ越してきてから行こうと思っていた鰻屋さんへ予約して、デイサービスのお休みのお

    • 秋の香り

      朝起きて窓を開けると ふわぁっと甘い香り。 裏山の金木犀が咲き始めていた。 ほったらかしすぎた裏山へ行く。 木々に絡まったアケビの実を夫と2人がかりで 収穫する。 伸び切ったブルーベリー、 大きくなりすぎた柿の木、 今にも朽ちそうな桜の木、 枇杷、夏みかん、デコポン、 ニューサマー、レモン、 グァバ、など 手入れの行き届いていない木々が 自由にのびのびと成長している。 さて、どこから手をつけようか… ユーカリ、ミモザ、ライム、 カレーリーフ、パパイヤなど 新しい仲間も

      • 完璧な自由時間

        母のデイサービスは週4回。 9時〜16時過ぎまでが私達の自由時間。 あっという間に過ぎ去っていく。 週3回は一緒に行動を共にし外出するか、 同じ屋根の下で時間を過ごすかである。 トイレも行けるし、会話もできるし、 私の介助は別にいらないのだけれど 急にウロウロ、鍵やら財布やら探し出す。 今でも米を炊こうとごそごそ台所の扉を開けて 内釜を探す。 引越ししてからも、 炊飯器の内釜は別のところに置いてあり 炊飯できないようにしているが、 全然違う鍋を見つけ出し、 内釜にセット

        • 月光浴

          南伊豆へ引越してきてよかった事のひとつ。 夜は街灯がほとんどなく真っ暗闇。 特にうちの周りには家が少ないので 月のでていない日は闇夜である。 玄関を開けると真っ暗。 2〜3歩、歩くのがやっとで初めの頃は怖かった。 しかも山から鹿の鳴き声も聞こえてくる。 裏山からカサカサッなんて音が聞こえることもある。(野生動物も多い) 闇夜のおかげで満点の星空を拝む事ができるし、 雲のない夜空には月が輝いて明るく照らしてくれる。 鎌倉にいる頃もよく、仕事終わりに外へ出て 月光浴をして

        お誕生日

          普通で特別

          秋晴れ。 風が気持ちよくて、家の窓を全開にして過ごしている。 母は自分の部屋で編み物(夫のレッグウォーマーを編んでもらっている)して、わんこはソファでうたた寝して、夫は外で作業して、私はソファでまったりして… 外からは下のわんこが うぉーん って遠吠えしたり、草刈りの音がしたり、 鳥が囀り、虫が鳴いて、川のせせらぎが聞こえる。 幸せだ。と心底思う昼下がり。 いつからだろう。 何もない普通のことが幸せだと感じるようになったのは。 新しい事を体験したり、発見したり、出会

          普通で特別

          散歩

          デイサービスのない日は母を誘って散歩に行く。 意図的に外へ連れ出さないと、1日中家の中にいる事になる。 散歩といってもそれほどの距離は歩かない。 家の近所をゆっくり歩いて季節を感じる程度。 今日はいつもと反対方向の森の方へ歩いてみた。 木の上の方にカラスウリのオレンジの実を見つけ、 「高すぎて取れないね〜残念」 と言ってみたり、 「この花なんだろ?」 「大きな木だねぇ」 とか、たわいもない会話をしてゆっくり歩く。 今日も何度となく 母「お迎えに来るのかしら?」 私「今

          スピード

          10月もあっという間に過ぎ去りそうだ。 気がつけばもう10日。 工房の片付けが終わってない! 10月末までには保健所に許可取って、 ヤマトさんとも新規で契約して、 通販用の書類やらの住所変更して印刷頼んで、 整えなくてはならない事が山のようにある。 それが終わらなければ通販が再開できない。 嬉しい事に 通販の再開はいつからですか? と言うお問い合わせを多数頂戴している。 ありがたい。感謝である。 以前よりマイペースは変わらない。 今までは、 どちらかと言うとスピード

          スピード

          トリセツ

          今日は朝から雨が降っている。 デイサービスはお休み、午後から病院の検査がある日。 母はずっと日記を読んでいる。 アウターを着込んで、カバンを持った母は 「とりあえず帰りますね」 と言い出す。 今日はおセンチな日だ。 「お兄ちゃん達が帰ってくるから家で待ってなくちゃ」 と言い出す。 8月10日の日記に記された内容だ。 「お母さん、今日は何日?カレンダー見てみて。」 と母の部屋のデジタルカレンダーを確認させる。 母「10月9日っだって」 私「お兄ちゃんが来るのはいつだっ

          トリセツ

          コーヒータイム

          母がデイサービスから帰ってくると コーヒーを淹れて おやつを食べながら 今日あった出来事、お昼ご飯、おやつは何を食べたかなど聞いてゆっくり過ごす。 デイサービスの連絡帳に今日のお昼ご飯、おやつ、やったことなどが細かく書いてあるので、 答え合わせをする。 正解率は50%くらいだろうか。 いつぞやおやつに「おはぎ」が出た日。 次の日も、次の日も、おやつは 「おはぎ」と言っていた。 よほど美味しかったのであろう。 「ちらし寿司」が続く日もある。 よほど美味しかったのであろう

          コーヒータイム

          進行形

          今朝(夜中?)2時過ぎから着替えだし うろうろモード。 で、4時頃ガタガタし始めたので 夫が起きて対応してくれた。 お腹が空いて寝れないとの事で 残り物でご飯を食べさせて パジャマに着替えさせて眠りにつかせてくれた。 らしい… 私(とワンコ)は熟睡していて何にも気が付かなかった。 申し訳ない… (朝方トイレに起き母の部屋を見ると寝ていたので、今日はよく寝てる!なんて思っていた。) 本当にありがたい。 夫には頭が下がりっぱなし、頼りっぱなしだ。 私が母の事でキーってなっ

          スクラップブック

          実家には至る所に写真が飾ってあった。 私と兄の小さい頃から結婚式、家族写真、 孫たちの小さい時から今まで、イトコ家族、 犬、母と父の若い時、父の両親、母の両親、 壁一面、棚の上も写真立てが沢山あった。 さすがに引っ越した家にはこんなに飾る場所はないので、主要な写真立て以外は 写真だけ取り除き持ってきた。 引っ越しで持ってきた写真をアルバムに整理しようと思ったが、大きさもまちまちで(家族写真は引き伸ばして大きい)さてどうするか?と悩んでいた。 スクラップブック!! そう

          スクラップブック

          美味しい記憶

          「何も手伝わなくてごめんね。 感謝して、いただきます」 母はご飯を食べる時必ずこう言う。 食べる事が大好きな母は 好き嫌いなくなんでも食べる。 スパイスカレーやタイ料理も食べちゃう。 なので献立は和食が多いが、 私たちの食べたい物を作れてしまう。 何を食べても美味しいと 喜んで完食してくれる。 「何か食べたい物ない?」 と聞くけど 「うーん、なんでも食べるわよ」 と答えは聞けない。 以前なら 「餃子とビール」とか 「うなぎ」とか 言ってくれてたのに… 母の好物を思

          美味しい記憶

          いつまでも

          母がデイサービスに行き始めて2週間が経った。 今日は疲れたようで、帰ってきてから 「疲れたから横になるね」 と部屋に行ってしまった。 いつもならコーヒーを淹れて、飲みながら 今日の出来事などを話すのだが、 コーヒーも飲みたがらない。 よほど疲れたのだろう。 知らない土地で初めて会う方ばかり、 気も使うし緊張もするだろう。 少し慣れてきた頃だから疲れが出たのかもしれない… 帰り際スタッフの片付けが、 「途中からで疲れたら横になるベットもあるから 明日からお声がけします

          いつまでも

          読み返し

          2009年頃だったろうか、 父が前立腺がんになり 色々な本を読みあさった。 その中で、人間も自然の一部だと気付かされ、 すっと腑に落ちた本たち。 マクロビ、自然療法、びわの葉エキス、 酵素ドリンク、アロマ… 色々試した。 けど、父は亡くなった。 そりゃそうだ。いつか人は死ぬのだ。 あの頃は 何百万円もの壺を買っちゃう気持ちも、 神様にすがる気持ちも、 何かに頼りたい気持ちも、 いろんな健康法を試す気持ちも、 経験した。 父の死から私の死生観は変わったと思う。 どう生きて

          読み返し

          喜び

          母はデイサービスに毛糸とかぎ針を持っていく。 毛糸は4色、かぎ針は2本。 最近では、昔編んでいてまたやりたい。 という方が出てきて、 思い出すまで母が教えてあげてるらしい。 スタッフの方が 「とっても丁寧に教えてくれて助かってます! みんな楽しそうに編んでます!」 と教えてくれた。 「お母さんすごいね!教えてあげてるの? 編み物の先生じゃん。」 と言うと、とても嬉しそうである。 夕食の時も嬉しそうに 「今日は編み物を教えてあげて みんなでコースター編んだのよ。楽しかっ

          食器棚

          夕食後は母と後片付け。 私が洗った食器を 母が拭く。 一旦食器はテーブルへ並べてから、 食器棚へしまう が、母にはだいぶ難しい作業になってきたようだ。 どこに何があるのか、あったのかわからない。 3枚ずつ並べていた食器を 1枚増やしてしまう事にする。 食器棚に同じお皿があるとすんなりと 片付ける事ができるから… できる事ができなくなる不安、もどかしさ、 苛立ち、全ては拭いきれないけど、 まだ出来るという自信、 役に立っているという喜び は感じてほしい。 寝る前に必ず