書きたいなら、話したいのなら
10年ほど前に、とある大学の文学部を卒業した。
わたしは、文学が世界一贅沢な学問だと思っている。
(お気を悪くされた他学部の皆さま、ぐっとこらえて、良かったら続きを読んでやってください)
文学部の永遠のテーマは、「人としていかに生きるか」を探求することである。
ただし、その問いの答えは、偉大な先人たちが出し尽くしてしまっていて、若輩者がひいひい言って辿りついたところには、大抵だれかの旗が立っている。
そうとわかっていても、足跡だらけの山を登りながら、「思想×時代性」の掛け算