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【Bリーグ】チームスタッツで振り返る21~22シーズン 越谷アルファーズ編

継続路線で2年連続のプレーオフ出場を果たす

シーズン順位

B2昇格2年目にして、プレイオフ出場し、3位にまで躍進した越谷。チームはもちろん継続路線で、主力のほとんどが残留。さらにFE名古屋から、帰化枠のソウシェリフ選手、伸び盛りの若手ガード・松山選手を獲得。しっかりとB2上位を狙える戦力を整えました。

開幕節は優勝候補のFE名古屋相手に連敗。続く第2節も熊本相手に黒星発進と、まさかの開幕3連敗を喫してスタートダッシュに失敗。しかしそこから、開幕の鬱憤を晴らすかのように怒涛の10連勝。あっさりと出遅れを取り戻します。

ただそれ以降はなかなか連勝が続かない苦しい戦いが続きます。組み合わせのあやもあったように思いますが、なんとか勝率5割を上回り、東地区4位、ワイルドカード下位でプレイオフ進出を決めます。

対戦相手は東地区王者のFE名古屋。レギュラーシーズンでは絶対的な強さをほこり、4戦して一度も勝つことができなかった強敵。越谷も気合を入れて試合に臨むも、初戦はまさかの50点差をつけられる大敗。2戦目では一転接戦に持ち込み、前半リードで折り返すも、試合終盤で力付き連敗。プレーオフ初戦敗退でシーズンを終えました。


ベーシックスタッツ

各種チームスタッツは下記の通り。前年の数値と、リーグ内での順位も記載しています。なんとなく強みと弱みがわかるように、絵文字で装飾してみました。

ベーシックスタッツ

アイザック・バッツみ溢れるチームスタッツ

いくつかぶっ飛んでいるスタッツがあるのですが、やはり一番目が行くのがその圧倒的なリバウンド力でしょう。前シーズンでも平均リバウンド数ではリーグ1位だったのですが、21-22シーズンではさらにその数字を伸ばして、全項目でリーグ1位を達成。平均リバウンドの45.3本という数字がいかに抜けているかですが、2位の愛媛が39.7本なので、軽く5本以上の差がついているという状況。ちなみにB1では琉球の40.9本が1位なので、どれぐらいリバウンドを奪取できているかがわかるかと思います。

この数字を牽引したのが、B2リバウンド王に輝いたバッツ選手。実に600本以上のリバウンドを奪い、2位のフェルプス選手に100本以上の差をつけています。とにかく圧倒的でした。

フリースロー成功率の低さも圧倒的

リバウンドと並んでもう一つ圧倒的な数字を残しているのが、フリースロー成功率。60%台前半というのはあまり見たことがなく、手元集計ですが、Bリーグ初年度に山形が記録した62.2%以来、Bリーグ歴代ワースト2位じゃなかろうかと思われます。

この数字を牽引(?)したのもまたバッツ選手で、成功率は44%に沈んでいます。このほかブラッキンズ選手やソウ シェリフ選手もフリースローを苦手としており、バッツ選手の数字を補いきれなかったという印象です。


アドバンスドスタッツ

小難しいことは私も分からないのですが、アドバンスドスタッツを見るとより特徴が見えてくるらしいです。一応補足説明を簡単に書いていますが、詳細は各自で調べてもらえると嬉しいです。

アドバンスドスタッツ

ゴール下を完全制圧

こちらでもやはり目立つのはインサイドの強さ。オフェンスリバウンドからの得点はリーグ1位。またペイント内での失点はリーグで最も少なく、オフェンスでもディフェンスでもゴール下を制圧していたことがわかります。

スティールの少なさが分かりやすく数字に出ている

リーグでも下に沈んでいるのが、ターンオーバーからの得点と、相手チームのターンオーバー比率。ここはベーシックスタッツにおけるスティールの少なさがそのまま形に表れているような内容で、分かりやすいですよね。


B1ライセンス取得で狙うは昇格

プレーオフは苦い結果となってしまった越谷ですが、明るい話題といえば、晴れてB1ライセンスを取得できたことでしょうか。前シーズン開始時点ではその辺りが不透明だっただけに、新シーズンははっきりと昇格を意識して戦うことができる状況です。

既にロスターは確定。バッツ選手や畠山選手、松山選手、長谷川選手といった主力選手はもちろん継続。唯一驚きがあったとしたら、ブラッキンズ選手の契約解除でしょうか。それに代わるピースとして、京都からハーパー選手を、そして海外からチャップマン選手を獲得。チームにどのような変化をもたらしてくれるでしょうか。

また話題を呼んだのは、長年A東京でプレイをしていた菊地選手の獲得。B1でのプレー経験豊富で、B1の頂点も知っているベテランだけに、昇格を狙うチームにもたらしてくれるものは大きいのではないでしょうか。

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