見出し画像

【Bリーグ】チームスタッツで振り返る21~22シーズン 新潟アルビレックスBB編

リーグワーストとなる26連敗を記録し最下位に沈む

シーズン成績

2年連続の債務超過に加えて、チーム内部ではHCによるパワハラ問題が表面化するなど、ゴタゴタが相次いだ新潟。オフシーズンに入ってもその余波は止まらず、HCの契約解除に加え、GM兼球団社長が辞任。さらに選手流出も相次ぎました。ダーラム選手、ウォッシュバーン選手の退団が発表されたのを皮切りに、林選手、柏倉選手、西田選手、そして長年新潟を支えた五十嵐選手も他チームへの移籍を決めるなど、大幅な選手入れ替えが発生。

他チームが早々に新加入やロスター確定の報告がなされる中、新潟はこれといった噂も特になく、新加入の選手が発表され出したのは、6月下旬から7月に入ってから。明らかに他チームと比べて、編成が後手に回っていたことが窺える状況でした。

そんな状況であっただけに、その戦いぶりにある意味で注目が集まっていた新潟でしたが、開幕節と第二節で1勝1敗ずつと勝率5割で折り返し、悪くないスタートを切ります。しかしそこからパタっと勝ち星が止まり、全く出口の見えない負けのトンネルへと突入。気づけばリーグワーストを更新する26連敗と、泥沼の状況に陥ります。連敗が明けてからは意地を見せ2連勝をするも、その後が続かず、リーグ最低の7勝で、東地区最下位となりました。


ベーシックスタッツ

各種チームスタッツは下記の通り。前年の数値と、リーグ内での順位も記載しています。なんとなく強みと弱みがわかるように、絵文字で装飾してみました。

ベーシックスタッツ

得点力の低さに苦しんだシーズンに

成績が成績だけに、どのスタッツも低い状況かと思いきや、リーグ内の順位で見るとそう悪くないスタッツも並んでいます。ただ致命的に低いのが、得点に関するスタッツ。平均得点がリーグ最下位になっているのですが、その原因がシュート数とその成功率の低さ。そもそもFG試投数自体がリーグ内でも下位に沈んでいるのですが、それに加えてFG成功率を4%も下げてリーグ最下位に。打てない、決まらないの二重苦状態であったことがスタッツから見て取れます。

またファウルドローも多いわけではなく、フリースロー成功数もリーグワースト3と、フリースローで補うことも出来ておらず、とにかく得点面で苦労したシーズンと言えるでしょう。

アドバンスドスタッツ

小難しいことは私も分からないのですが、アドバンスドスタッツを見るとより特徴が見えてくるらしいです。一応補足説明を簡単に書いていますが、詳細は各自で調べてもらえると嬉しいです。

アドバンスドスタッツ

ディフェンスでは奮闘

リーグ最下位に沈んだ新潟でしたが、昨シーズンよりも目に見えて伸びているスタッツもありました。

一つがペイント内での失点で、ここは5点近くも減らすことに成功しています。またセカンドチャンスからの失点も減少。これは、ディフェンスリバウンドが伸びていることに起因していると思われ、特にインサイドが奮闘していたことがうかがえます。

オフェンスが崩壊している一方で、平均失点は昨シーズンよりも下げているほか、ディフェンスレーティングもわずかながら改善しているなど、ディフェンス自体は昨シーズンよりも良化していました。


ターンオーバーとペイント内での得点

得点パターンにおいて目に見えて数字が下がっているのが、ペイント内での得点でした。昨シーズンはリーグ中位に位置していたのですが、今シーズンはリーグ最下位。ペイント内のディフェンスは向上している一方で、得点は下がっているというのは面白い傾向ですが、昨シーズン比で5点以上も下げており、ここがウィークポイントとなっていました。またターンオーバーからの得点もリーグ最下位。一方でターンオーバーからの失点もリーグ最下位と、ターンオーバーを奪えず、一方で奪われ失点するという悪循環となっていました。


平岡HC2年目で浮上を狙う

昨シーズンはチーム状況がチーム状況だっただけに、よく最後まで走り切ったなという印象がありました。厳しい環境下で選手達も奮闘し、成長もあったことでしょう。

今シーズンは平岡HCの続投が既に発表されている他、選手達の契約継続も続々と発表されています。主力で言うと、ロスコ・アレン選手が3シーズン目の契約を結んでくれています。またフランチャイズプレーヤーの池田選手はもちろん、ベテランの綿貫選手、今シーズン成長を見せた遠藤選手なども来シーズンも新潟で戦うことを選択してくれました。

その他、滋賀から澁田選手、群馬から杉本選手、北海道から玉木選手と、伸び代のありそうな若手達を獲得しており、チームの勝利もさることながら、選手達の成長も楽しめそうなラインナップとなっています。まだ外国籍選手の加入が発表も残されており、昨シーズンよりもワクワク感のあるオフシーズンを、ブースターは送れているのではないでしょうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?