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【Bリーグ】チームスタッツで振り返る21~22シーズン 愛媛オレンジバイキングス編

開幕で躓くも中盤巻き返しプレーオフ争いを演じる

シーズン成績

庄司ヘッドコーチのパワハラ問題に揺れた20-21シーズンの愛媛。チーム状態も芳しくなく、過去最低勝率で西地区最下位に沈みました。

新シーズンへ向けて巻き返しを図る愛媛は、新戦力としてB1でプレーをしていた選手たちを多く獲得。富山から城宝選手、新潟から石井選手、三遠から山本選手がそれぞれ加入。外国籍選手はチーム得点王のフェルプス選手をキープし、クリーナー選手、フィッツジェラルド選手を加え体制を整えます。とはいえ個人的に一番印象に残っているのが、庄司HCがACとしてチームに残り続けたこと。どういう意図があってかは分かりませんが、色々な意味でなかなか思い切ったことをするなと感じたのを覚えています。

新シーズンの開幕戦は山形が相手。接戦で推移し、4Qまでリードを保ったものの、残り9秒で逆転のスリーポイントを浴びるという痛恨の逆転負け。そのダメージを引きずったのか、開幕からの10戦で1勝9敗と、スタートで大きく出遅れることになってしまいます。しかしそこから尻上がりに調子を上げ、気がつけばプレイオフの出場権を争うまでに。初のプレイオフ進出も射程に入っていましたが、あと一歩届かず、ワイルドカード3位、西地区5位でシーズンを終えました。


ベーシックスタッツ

各種チームスタッツは下記の通り。前年の数値と、リーグ内での順位も記載しています。なんとなく強みと弱みがわかるように、絵文字で装飾してみました。

ベーシックスタッツ

FG試投数が大きく伸び平均得点も上昇

平均失点はリーグでも下位ながら、平均得点はリーグでも上位。前シーズンからオフェンス優位なチームであったのですが、本シーズンもその傾向が引き続き見られています。

大きく数字が伸びたのが、FG試投数。フリースロー試投数は前シーズン不変、3P試投数が減っている中、平均得点が伸びたのは明確に2ポイントシュートが増えたから。後述しますが、リバウンドに関するスタッツも伸びており、インサイドに強みがあったように映ります。

被ブロックが増加

リーグ内順位で最も大きい変化があったのが、被ブロック数。前シーズンはリーグでも2番目に少なかったのですが、本シーズンではワースト2位に。個人別のスタッツを見ると、誰が高いというわけではなく、外国籍選手3人が満遍なくブロックを食らっているようです。


アドバンスドスタッツ

小難しいことは私も分からないのですが、アドバンスドスタッツを見るとより特徴が見えてくるらしいです。一応補足説明を簡単に書いていますが、詳細は各自で調べてもらえると嬉しいです。

アドバンスドスタッツ

リバウンドに自信あり

平均リバウンドがリーグ2位を記録した愛媛ですが、特に大きな伸びを見せたのがオフェンスリバウンドでした。それに呼応するかのように、ペイント内での得点はリーグ2位、オフェンスリバウンドからの得点はリーグ4位と、ゴール下での争いに強みを持っていたことが分かります。

またディフェンスリバウンドも健在で、相手チームのオフェンスリバウンド奪取率がリーグで最も低く、セカンドチャンスからの失点もリーグ3番目の少なさを記録しています。

レーティングに目を向けると、オフェンス、ディフェンス共に前シーズンよりも向上しており、チームとして確かな成長が見られたシーズンでした。特に序盤の出遅れを考慮すると、かなり健闘したと言えるのではないでしょうか。


庄司氏がヘッドコーチ復帰

ずっと庄司氏の話ばかりしているような気もするのが、やはり今オフ最も驚かされたのが、庄司氏のヘッドコーチ復帰でしょうか。その手腕を評価されてのことだと思うのですが、パワハラ騒動を乗り越えてどのようなチームづくりをするのか要注目です。

ロスターに関しては、外国籍選手は全員契約継続と、継続路線であることがうかがえます。日本人選手は俊野佳彦選手、坂田選手、石井選手などが残留。一方で城宝選手、アシスト王に輝いた俊野達彦選手の退団がそれぞれ発表されています。俊野達彦選手のポジションには新加入の古野選手が収まるのですかね。

なんとなく30歳ぐらいの選手が多い選手構成。言ってみれば油の乗った選手が多いということでもあり、完成度を高めたチームプレイで、来シーズンこそは初のプレイオフを掴み取ることができるでしょうか。

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