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【Bリーグ】チームスタッツで振り返る21~22シーズン 三遠ネオフェニックス編

好スタートを切るも失速し勝率1割台に沈む

シーズン成績


高校生の河村選手の起用や、フィリピンの至宝であるサーディ・ラベナ選手といち早くアジア枠で契約するなど、話題を集めるロスター作りをする一方で、開幕16連敗、開幕9連敗といずれもリーグ下位に沈んだ近2年。早々にラベナ選手の契約継続が発表されたものの、日本人選手たちは大きく入れ替わり、田渡凌選手、松脇選手、杉浦選手、山内選手、津山選手など、派手さはないものの、B1実績のある選手たちを獲得し、シーズンに臨みます。

近2年は開幕から連敗が嵩み、早々にシーズン下位に沈んでいましたが、今シーズンは開幕節で滋賀に勝利。肩の荷が降りたとでも言いましょうか、妙な安堵感があったことを覚えています。第4節を終えた時点で3勝5敗と、例年と比較すると悪くないスタートを切った三遠でしたが、そこから悪夢の14連敗を喫し一気にリーグ下位に。

シーズン中にはHCが交代し、さらに渋谷からヒサタケ選手を獲得するなどテコ入れを図りましたが、結局連勝は2度だけ。昨シーズンを下回るわずか10勝に止まり、西地区最下位でシーズンを終えました。


ベーシックスタッツ

各種チームスタッツは下記の通り。前年の数値と、リーグ内での順位も記載しています。なんとなく強みと弱みがわかるように、絵文字で装飾してみました。

ベーシックスタッツ

リバウンドがリーグ最下位に

シーズン成績が成績だけに、どれも厳しい数字が並んでいますが、リーグ最下位に沈んでいるのが平均リバウンド数。昨シーズンもリーグ下位だったのですが、今シーズンはそこからさらに数字を下げて、リーグ最下位に。ここは外国籍選手の負傷が相次いだことなども要因となっているでしょうか。

フリースローがもらえない&決まらない

この他でリーグ最下位となっているのが、フリースロー関連の数字。そもそも試投数が少ないのは、平均被ファウル数が少ないから。加えて成功率も高くないので、少ない得点のチャンスを、より無駄にしているということであり、なかなか厳しい状況となっています。

ヒサタケ選手が4割台とかなり低い数字になっている他、多くフリースローを獲得しているラベナ選手も7割に届かない成功率と苦戦。しかしそれよりも、そもそも8割を超える成功率を残しているのが津山選手ぐらいで、押し並べて成功率が高くないな、という印象があります。


アドバンスドスタッツ

小難しいことは私も分からないのですが、アドバンスドスタッツを見るとより特徴が見えてくるらしいです。一応補足説明を簡単に書いていますが、詳細は各自で調べてもらえると嬉しいです。

アドバンスドスタッツ


レーティングは昨シーズンから変わらず

昨シーズンと比較すると、オフェンスレーティングは微減、ディフェンスレーティングはやや向上で、結果的にネットレーティングは昨シーズンと同じ数字となりました。昨シーズンから選手の入れ替えも多かった三遠ですが、終わってみれば昨シーズンと全く変わっていなかったということで、ダウンしていなかったことをポジティブに捉えるべきか、変わっていなかったことを悔やむべきか、判断が難しいところですね。

ターンオーバー誘発率が改善

そんな中、昨シーズンからの向上が見られるのがターンオーバーがらみの数字。まずターンオーバー誘発率が昨シーズンから上がっており、リーグ7位に。それに引っ張られるように、ターンオーバーからの得点も、昨シーズン比で伸びています。この辺りは、厳しい数字が並ぶ中で、一つの希望ともなっているのではないでしょうか。


大型補強で上位を目指す

本日来シーズンの体制が発表されましたが、かなり気合の入った補強となっており、大きな話題を集めています。

まずはスタッフ陣。千葉で指揮をとった大野HCを招聘すると共に、チームスタッフの多くが千葉から移籍してきており、チームの根幹からガラリと変えていこうという意図が見て取れます。

もちろん選手の方も抜かりなく、島根と契約解除し行き先に注目が集まっていた金丸選手を獲得。さらには三河のコリンズワース選手など、外国籍選手を一新。その他、根來選手、大宮選手といったベテランのほか、京都で主力として活躍した細川選手、これまたB2の熊本で活躍していた佐々木選手など、手堅い補強を実施。もちろん、ラベナ選手や太田選手など、チームの顔もしっかりと契約継続しており、一気に来シーズンへの期待感が高まりました。

ここ3シーズンとは打って変わって、上位進出を明確に目指していることが伝わってくる陣容。まだCS常連チームとは戦力差も感じますが、今シーズン台風の目となった島根のように、サプライズを起こすことができるでしょうか。長い間ブースター達は苦しい時間を味わってきただけに、来シーズンこそは喜びの多いシーズンとなることを期待しています。

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