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【Bリーグ】チームスタッツで振り返る21~22シーズン 福島ファイヤーボンズ編

ホームで無類の強さを発揮 初のB2プレーオフ進出

シーズン成績

森山HC体制6年目。これまで一度も出場することが叶わなかったB2プレーオフに、2021-22シーズン、ついに初出場を果たした福島。B2参加チーム数も少なく、ここをチャンスと見たのか、新加入の選手たちはいずれもB1経験が豊富な選手たちでした。横浜や新潟で活躍したナイスガイのウォッシュバーン選手、代表選出歴もある市岡ショーン選手、B1の3チームを渡り歩いた長谷川選手、富山や横浜などで活躍した橋本選手…。

その補強が功を奏し、これまでになく順調に勝ち星を重ねた福島は、終始プレーオフ圏内をキープ。見事東地区3位で、初のプレーオフ進出を決めます。

プレーオフ初戦の相手は、同じ東北地方で東地区2位の仙台。レギュラーシーズンの対戦成績3勝3敗の5分で、アウェイと言えど十分に勝機のある相手でした。初戦を落としたものの、折り返しの2戦目を勝利し、勝負は3戦目へ。ロースコアな立ち上がりの中、2Qと4Qに突き放され、悔しい敗戦。初のプレーオフは初戦敗退という結果に終わりました。

シーズン成績を見てみると、2021-22シーズンは特にホームで無類の強さを発揮していたことが分かります。ちなみにこれと同じような傾向を示しているのが、プレーオフで当たった仙台。お互いホームを得意(アウェイを苦手)としていただけに、プレーオフはなかなか厳しい戦いでした。勝負にたらればはありませんが、仮にシーズン順位が逆だったら、全く違った展開になっていたかもしれないですね。


ベーシックスタッツ

各種チームスタッツは下記の通り。前年の数値と、リーグ内での順位も記載しています。なんとなく強みと弱みがわかるように、絵文字で装飾してみました。

ベーシックスタッツ

3P中心から2Pメインへとシフト

昨シーズン、リーグ1位だったのが3P試投数でした。成功数でもリーグ2位と、明確に3Pをメインとした戦い方をしていました。それが今シーズンは打って変わって、3Pは試投数、成功数ともにリーグでも中位以下に。

FG成功率が伸びているのは、3Pから2Pにシフトしたからでしょうか。フリースローでの得点も昨シーズンより減らしているので、明確に2P主体のオフェンスへと変化が見られています。後述のアドバンスドスタッツでも、ペイント内での得点が4点近く伸びており、より確実性の高い得点パターンを選択し、わずかながら平均得点を伸ばすことに成功していました。


アドバンスドスタッツ

小難しいことは私も分からないのですが、アドバンスドスタッツを見るとより特徴が見えてくるらしいです。一応補足説明を簡単に書いていますが、詳細は各自で調べてもらえると嬉しいです。

アドバンスドスタッツ

インサイド強化でペイント内で有利に展開

スタッツの上昇が見られる箇所がいくつかありますが、顕著なのがペイント内での得点が大幅に伸びていること、そしてペイント内での失点が大幅に減っていることでしょうか。

特にペイント内での失点は、昨シーズン、リーグワーストだったものが、今シーズンはリーグ中位にまで改善。ディフェンスリバウンドもリーグ上位に改善しており、インサイドでの失点が減ったことが、平均失点の減少に大きな影響を与えていたように見受けられます。

また地味に影響がありそうなのが、相手のフリースロー比率。平均ファール数自体も減っているのですが、特にフリースローを相手に与えなかったことで、失点を地味に減らすことに成功していたようです。


積極補強で今度こそB1昇格を

初のプレーオフ進出も、初戦で涙をのんだ福島。新シーズンに向け、今オフも積極的に動いています。Bリーグ開幕以来指揮をとった森山氏が退任し、新たに長年ACを務めていた佐野氏がHCに就任。

日本人選手についてはサプライズはありませんでしたが、外国籍選手はB1でも主力を担っていた、エチェニケ選手とハレルソン選手を獲得。福島の本気度が伝わってくる補強に驚かされました。果たしてこの重量級の補強が、どのようにチームを変えるのか、来シーズンの戦いぶりに注目が集まります。

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