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【Bリーグ】チームスタッツで振り返る21~22シーズン ファイティングイーグルス名古屋編

積極補強が見事機能し悲願のB1昇格を勝ち取る

シーズン成績

長年B2で安定した強さを誇っていたFE名古屋。B1昇格のチャンスと見るや積極補強を実施し、B1の名古屋Dから笹山選手を獲得した他、群馬からクウェリ選手、野崎選手を、またライバルの熊本から石川選手を、さらに山形からランダル選手を獲得。加えて帰化枠として、エバンスルーク選手を獲得と、強力な新戦力達をロスターに加えました。

前評判通り開幕節を連勝で飾ると、その後も安定して勝ち星を重ねていきます。目を見張るような大型連勝こそないものの、とにかく負けないFE名古屋。終わってみれば一度も連敗をすることなく、42勝8敗で過去最高勝率を達成。

B2プレーオフでもその安定感を十二分に発揮し、越谷、熊本を危なげなく退け、B1昇格を掴み取ると、その勢いのまま決勝でも仙台に2勝1敗で勝利し、B2優勝を達成。日本リーグ時代から30年以上続いた2部生活からついに抜け出し、来シーズンは夢に描いたB1の舞台で戦うことになります。


ベーシックスタッツ

各種チームスタッツは下記の通り。前年の数値と、リーグ内での順位も記載しています。なんとなく強みと弱みがわかるように、絵文字で装飾してみました。

ベーシックスタッツ

スリーポイントとフリースローが劇的改善

さすがB2優勝を飾っただけであり、壮観とも言えるスタッツが並んでいますね。各項目で伸びを見せているのですが、中でも大きく数字を伸ばしているのがスリーポイントとフリースローに関する数字。

スリーポイントは昨シーズン試投数、成功数ともにリーグ下位に沈んでいたのですが、今シーズンは一気にリーグ上位に。成功率は元々悪くなく、そのままの水準をキープしたので、試投数が増えた分そのまま得点力アップへとつながっていたようです。個人スタッツを見ても、ジョーンズ選手を筆頭に、どの選手も満遍なくスリーを決めており、誰でも打てるしどこからでも決められる強みがあったように映ります。

またフリースローも昨シーズンは試投数、成功数共にリーグ下位だったのですが、こちらも被ファール数と共に一気に増えて、リーグ1位に。成功率は微減しているものの、そんなの関係ないほどに試投数が増えており、こちらもそのまま得点力アップへとつながっていたようです。こちらはランダル選手が300本近いFTを獲得しており、7割5分の確率で沈め、一つの得点パターンとなっていました。


アドバンスドスタッツ

小難しいことは私も分からないのですが、アドバンスドスタッツを見るとより特徴が見えてくるらしいです。一応補足説明を簡単に書いていますが、詳細は各自で調べてもらえると嬉しいです。

アドバンスドスタッツ

オフェンス以上にディフェンスが良化

アドバンスドスタッツも、ベーシックスタッツ同様に壮観ですが、圧巻なのはそのディフェンススタッツ。失点パターンはどれも伸びを見せており、ファストブレークからの失点、ターンオーバーからの失点はリーグ最少。また昨シーズンはリーグ中位〜下位に沈んでいた、セカンドチャンスでの失点もリーグ2位に改善していました。

ディフェンスレーティングは昨シーズンから10ポイント近く伸ばし、リーグ1位。元々平均失点が少ないチームであったのですが、今シーズンはそのディフェンンス力に一層磨きがかかり、B2では鉄壁とも言えるレベルにまで向上していたことがうかがえます。

日本人選手達は継続路線

初のB1で戦うことになる来シーズン。昇格チームは、更なる戦力アップを狙い大幅にロスターを変えるチームと、チームの完成度を高めてロスター維持をする継続路線の2パターンに分かれるのですが、FE名古屋は後者の道を選択したようです。得点源のランダル選手、ジョーンズ選手をはじめ、日本人選手達も、笹山選手、石川選手、相馬選手などの主力選手達が契約を継続。

個人的に注目しているのは石川選手。B2では信州、熊本、FE名古屋とそれぞれで記憶に残る鮮烈なプレーをしていた印象があり、Bリーグ初年度以来となるB1の舞台でどれだけやってくれるのか、非常に楽しみです。


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