見出し画像

【Bリーグ】チームスタッツで振り返る21~22シーズン 佐賀バルーナーズ編

2年連続のプレイオフ出場を果たすも初戦で涙をのむ

シーズン成績

2019年よりB3リーグに参画し、最短で昇格。続くB2でもプレイオフに出場するなど、B1昇格へ向けスピーディかつ着実にステップアップしてきた佐賀。勢いのあるうちに一気にB1へと駆け抜けていきたい佐賀でしたが、昨オフは、HCやACのほか、主力選手やプロスペクトたちがごっそり退団するなど、難しいチーム作りを強いられました。それでもイギリス代表のヘソン選手を獲得したほか、北海道から帰化枠のファイ・パプ月瑠選手や、Bリーグでのプレー実績のあるスタツ選手など、しっかりと穴を埋める補強を実施。

シーズン開幕直後はチームケミストリーや選手のコンディションの問題などもあり、なかなか連勝ができない状況が続いていましたが、選手の入れ替えなども経て、チーム状態も上向きに。年末から年明けに7連勝したほか、何度か連勝を重ね、ワイルドカード圏内をキープ。2年連続のプレイオフ出場を果たします。

プレーオフ初戦の相手は、西地区1位の香川。初戦はリードチェンジを12回も繰り返す接戦となりましたが、ファウルゲームを逃げ切られ敗戦。続く2戦目は1戦目とは打って変わって、一度もリードすることなく、終始10点差以上つけられ完敗。2年連続、プレーオフ初戦でその姿を消しました。


ベーシックスタッツ

各種チームスタッツは下記の通り。前年の数値と、リーグ内での順位も記載しています。なんとなく強みと弱みがわかるように、絵文字で装飾してみました。

ベーシックスタッツ

スリーポイントは影を潜め平均得点は微減

昨シーズン、リーグ1位だった3ポイント成功数ですが、今シーズンは成功率、試投数ともに低下。これはシューターの相馬選手移籍の影響が大きいでしょうか。また昨シーズンはビッグマンもシュートタッチが良く、ローソン選手やマタ選手なども高確率で3ポイントを沈めていたのですが、今シーズンはそれに替わる選手がいなかったような印象です。最も手数が多いのはヘソン選手なのですが、確率はそこまで伸びずでした。

平均失点は減少しディフェンスが良化

得点は微減という状況でしたが、平均失点は明確に良化しており、上位進出の原動力になっていたことがうかがえます。平均スティールはリーグ1位ですが、昨シーズンもリーグ2位であまり変化は見られません。何が平均失点を抑える要因になっているのかはよくわからないのですが、アドバンスドスタッツにおける相手チームの実質FG%などは大幅良化しており、全体的にディフェンスが改善していたようです。また平均ファール数もリーグ順位的には下位ながらも、昨シーズン比で数値は改善。フリースローを与える数が減っていることも、地味に効いているのかもしれません。


アドバンスドスタッツ

小難しいことは私も分からないのですが、アドバンスドスタッツを見るとより特徴が見えてくるらしいです。一応補足説明を簡単に書いていますが、詳細は各自で調べてもらえると嬉しいです。

アドバンスドスタッツ

リバウンドの改善が得点に直結

昨シーズンに比べてリバウンドが大幅改善しているのですが、アドバンスドスタッツで見ると、特にオフェンスリバウンドからのセカンドチャンスポイントが明確に伸びており、得点に直結していたことが見て取れます。昨シーズンはスティールからの速攻+3ポイントというのが得点パターンだったようですが、今シーズンはスティールからの速攻+リバウンドからの得点+フリースローというのが得意とする得点パターンであったようです。


3度目の正直で昇格を目指す

2年連続でB2で足踏みをする形となった佐賀。新シーズンへ向けて、チーム得点王のヘソン選手が退団となってしまいましたが、B1で優勝を果たした宇都宮からフィーラー選手を獲得したほか、琉球から満原選手を獲得。またオーストラリアリーグでチームをファイナル進出へと導いた(らしい)、マッキントッシュ選手を獲得するなど、勝者のメンタリティを持っているであろう選手たちが次々とチームへ加入しました。新興チームの長崎やA千葉に対して、B2の先輩として洗礼を浴びせることができるでしょうか。


この記事が参加している募集

Bリーグ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?