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【CL新潟2023 10-4】いちげきアルセウスVSTAR


1. はじめに

こんにちは。東京都でポケモンカードプレイヤー兼会社員をしている「コヤマ」と申します。

こちらの記事は、アルセウスVSTARを軸に、ブラッキーVMAXやジュラルドンVMAXといった「いちげき」のバトルスタイルを持つアタッカーを採用した「いちげきアルセウスVSTAR」デッキの解説となります。

5月6日、5月7日に開催された「チャンピオンズリーグ2023 新潟(CL新潟)」にて使用し、7勝2敗でDay2へ進出し、最終的に10勝4敗(104位)という結果を収めることができました。

ジュニアリーグで似たデッキを使用されたアイザワ選手が優勝されており、CL新潟後の「シティリーグ2023 シーズン4」では入賞が散見されるようになったデッキですが、CL新潟当時に友人たちと一から作り上げた際に考えたことを、記事にまとめたいと思います。

「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2023(PJCS)」についても、環境はCL新潟と大きくは変わっていないため、「いちげきアルセウスVSTAR」デッキが活躍する余地は十分にあると考えています。PJCSに参加されるかたの参考になれば幸いです。(私は優先参加枠の獲得にCSPが25pt足りず、抽選にも落選してしまったため、残念ながら不参加です。)

2. デッキ選択の理由

「スノーハザード」「クレイバースト」発売後のシティリーグの結果から、CL新潟の環境は下記のようになると考えました。

Teir1(15%程度) サーナイトex
Teir2(10%程度) ルギアVSTAR  ギラティナVSTAR  ロストゾーン軸  アルセウスVSTAR  パオジアンex
Teir3(_5%程度) ミュウVMAX  他

サーナイトexデッキについては明確にシェア率が最も高く、それに強いデッキを作りたいと考えました。

まずは、サーナイトexの弱点である悪タイプのポケモンを検索するところから始め、サーナイトexを1回のワザできぜつさせられるうえに、ベンチポケモンを呼び出す強力な特性「ダークシグナル」を持つため、他のデッキとの対戦でも活躍が見込める、ブラッキーVMAXの採用を決めました。

次に、ブラッキーVMAXにエネルギーをつける手段を検討しましたが、ワザでその役割を担いつつ、特性「スターバース」によりデッキの安定性を向上させることもできる、アルセウスVSTARを採用することにしました。

その後、サーナイトex以外のデッキに強みを持つアタッカーを検討しました。アローラロコンVSTARやそらをとぶピカチュウVMAXを試しましたが、どちらも与えられるダメージが小さく1回のワザでポケモンVやポケモンexをきぜつさせられないため、相手に解決するための猶予を与えがちなのが気になりました。

そこで、その2匹よりは強みを持てる範囲が狭いものの、ポケモンVやポケモンexを1回のワザできぜつさせやすい220ダメージを与えることができる、ジュラルドンVMAXに着目しました。対ルギアVSTARデッキに限れば最も有効である点や、HPも330と高い点も魅力でした。

偶然にもブラッキーVMAX、ジュラルドンVMAXともに「いちげき」のバトルスタイルを持つカードであったため、その点も活かせるようにデッキを組み、何度か対戦をしてみました。山札を引く効果のサポートを使って場を整えながら、「ダークシグナル」でベンチのラルトスを呼び出してきぜつさせる動きが強く、サーナイトexデッキには有利だと感じられたため、このデッキを煮詰めていくという判断をしました。

そもそも、強力であることが分かっているTeir1やTeir2のデッキを使えばいいのではないかという考え方もあると思いますが、会社員ということもあり、ミラーマッチや対策されていた場合の対応に自信を持てるほどの練習時間を確保するのは難しいため、相手に初見での対応を強いることができる新規性の高いデッキを使うことにしました。

PJCSでも一定数の使用者数がいると見込まれるサーナイトexデッキとルギアVSTARデッキに対して有利であり、プレイングも簡単なため、「Teir1やTeir2のデッキがしっくりこず、使うデッキがない」「十分に練習時間が取れない」とお考えのかたには特におすすめできます。

3. デッキレシピと採用理由

CL新潟で使用したデッキレシピは下記の通りとなります。

有料部分では、詳細な採用理由と各デッキへの対応に加え、PJCSに向けての改善案を記載しておりますので、ご購読いただけると幸いです。

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