小学生の頃は、千円札が大金に見えた。 地球最後の日、放棄されたコンビニで好きなだけ飲み食いすることを夢見ていた。 将来は、何にでもなれると思っていた。 小学生の頃は、大人になるということは、多くのものを得ることだと思っていた。 大人になれば、学区外にも一人で行ける。 大人になれば、お小遣いを好きに使える。 大人になれば、たくさんの友達ができる。 大人は、何でも持っている。 しかし、大学生になった今、私は何かを得ることができたろうか。 世界一のパスポートを持ちながら、どうし
「正しさ」という概念を絶対的なものであると認識する者は多い。しかし、そうではない。「正しさ」とは、時代や地域によって容易に変容する、おぼろげで相対的なものである。そのため、我々の営為は、現時点現地域における暫定的な「正しさ」を定義するところにある。この方法として、我々は専制ではなく自由を選んだ。しかし、これを指して「衆愚政治」や「無責任の体系」と訴える者は多い。このように、確たる「正しさ」が存在しない世は、つらく息苦しい。しかし、「政治は未完の象徴」と呼ばれるように、我々は常
ここ10年間ほど、インターネットが急速につまらない場所になってしまったように感じる。10年前といえば2010年。私が小学6年生のときである。 古参を気取るつもりはないが、私は小学2年生のときからインターネットに触れ続けている。現在大学4年生なので、実に14年間。ダイアルアップだとか ADSL だとかを持ち出されると勝てないが、私が初めて触れたインターネットだって、その通信速度、実に 10Mbps。実測値は 1Mbps 程度のため、YouTube で動画を視聴するときは、基本
