「すいません」の口癖を「ありがとう」には変えない。僕はこのように変えている。
「はい、すいません……」
「ん?何か、やったの?」
「いや、そんなことはないのですが……」
思い出すこと、5年前。常に、私は、何かがあるたびに、「すいません」と言っていました。
上司から「古山さん、ちょっといい?」と言われたら、
私の脳内では「うわあ、仕事でミスったんだ。また怒られる…」と考えていました。なので、一番最初に出てくる言葉は、謝罪を込めた「すいません」。
上司からすると、ただ単純に日程確認をしたかったり、進捗状況を確認したかったり、ただのコミュニケーションをとりたかったりする「だけ」なのに、いきなり「すいません」と言われるものだから、
何かでトラブルが起こっているか、不安になりますもんね。
この口癖を変えようと思っても、すぐに変えることができません。
本に「すいません」を「ありがとう」に変えてみよう、と書かれていました。
「古山さん!」
「ありがとうございます!」
素直な性格なので、実際にすぐやってみたんです。すると上司は「???」となりました。当然ですが……。
嘘じゃん、本に書いてあること嘘じゃんか。ふざけんな。
そこで思ったんです。
本に書かれていることは、そのまま使うのではなく、変形が必要だと。
もちろん、そのまま使うことで効果が発揮することも多いですよね。
ただ、今回のように、ただ書いていることをそのまま実践しても、ダメなことも少なくないのです。
本は基本的に1度書いたら、書く直すこともできませんし、ページ数も限られています。
本の性質を考えると、本は、ベースが書かれているのであって、100%の正解が書かれているわけではないんです。
そこで、私は「すいません」という言葉を、どのように変形すればいいのかを考えてみました。
「はい、なんでしょう!」
「お呼びですか?」
「無言」
…少しずつ考えていくと、思考が複雑になっていったので、反対に、シンプルにしてみました。
それは上司に声をかけられたら、元気よく「はい!」というだけにしたのです。
オドオドしている自分も変えなかったので、背筋を伸ばし、少しだけ胸をはってみることも試してみました。
これが、大当たり。
上司からは「変わったな」「しっかりしてきた」と言われるようになったんです。もちろん、それだけが、褒められた理由ではないと思うのですが。
最近、本だけではなく、SNSでも無限にコンテンツが流れていますよね。
鵜呑みにするのは、危険です。
その知恵を、あなたなりに変形させていきましょうね。
今回は、以上です。
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