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LFC2020に参加して(1)

LFCとは〝LegalForce Conference 2020”の略です。
リーガルフォースさんが主催されたものですが、一日通して今をときめく企業法務のトップランナーを招致して講演の場を設けられました。
イチ企業がここまで大掛かりなカンファレンスを開くなんて、『ゴイスー』の一言です。こんな貴重な場に(無料で)出ないわけにはイカン!と思い、会社も休んで参加いたしましたよ。

ちなみに私は、プロフのとおり入社プロパーで製造メーカー&当該会社の純粋持株会社の企業法務を14年ほどやってきた、なんちゃって法務パースンですが、自己紹介はまた別の機会に。
更に本投稿がnote初投稿ですので、読みにくかろうと存じますが、あいやご容赦ください。

さて、当該カンファレンスのスケジュールはホームページをご覧いただくとして、私が参加したのは以下の5講演です。


[Keynote]  佐山展生氏
『日本型バイアウト投資・リスクを取る経営と法務~人生は「面白そう」を追求する旅』

[Session B1] ユニリーバ・ジャパン・HD(株) 北島敬之氏 & 松井さやか氏
『法務の力で社会を変える』

[Session A2] サントリーHD(株) 明司雅宏氏
『これからの経営と法務の関係性~ 「ビジネスパートナー」からの脱却 ~』

[Session B3] 太陽誘電(株) 佐々木毅尚氏
『法務業務改革へ向けたリーガルテックの活用』

[Session A4] ヤフー(株)/Zホールディングス(株) 妹尾正仁氏
『経営の視座と法務の視座は違うのか?』

そして最後のTalk Session及びClosingは、残念ながらマイエンジェル娘ちゃんの保育園お迎えにより拝聴できませんでしたが、大変実りの多い講演でした。

当該カンファレンスに出席しての感想文を、全3回に分けて記していきたいと思います。なお録音はできませんので、必死にメモったキーワード+コメントの構成となります。

[Keynote]
『日本型バイアウト投資・リスクを取る経営と法務~人生は「面白そう」を追求する旅』

・佐山氏は別段法曹を目指すなどはしておらず、33歳で壁にぶち当たってしまった。その時我妻憲法を読んでみたら「面白い」と思った。(憲法が面白い…だと…⁇)
その後、LEC通信教育で勉強して、司法試験受験。
(本編)

企業法務音影響力の構造は、
①ガバナンス、②コンプライアンス、③諸契約に分けられる

②コンプライアンスは「あるべき姿」が明確なため企業法務が有効に機能しやすい(わかりやすい)。

③諸契約は「あるべき姿」が不明確で、相手方との「力関係」による。
 やりたいのかやりたくないのか。(法務の影響力は低い?)

①ガバナンスが一番の問題。これは「あるべき姿」の基本概念は明確にできるが、具体論は不明確なもので経営に深く関係するため、企業法務の関与が極めて困難=有効に機能しにくい。

ガバナンスを考える際は、原点に立ち返ること。

①最終的に「社員満足度」を高めることで企業価値を高める仕組みに
 なっているか?
②能力のない経営陣が居座れる仕組みになっていないか?

(略:スカイマークの取組紹介、M&Aの考え方紹介など)

結びにて
・成功者は「運が良かった」と言う。
ただ、成功者は「成功するかどうかわからないことに果敢に挑戦してきた」人である。挑戦したからこそ達成し、自分は幸運だと思える。挑戦しなかった者は、「不運」だと思う。

「成功率1%」しかないことにも「挑戦」する姿勢が大切だ

・今の年齢に10歳加えると別世界。10年後に「やろう」と思ってもできないが、「今」なら10年後より10歳若いのだからできる。

「今」当たり前のことは、「今」楽しんでやろう
いくつになっても、10年後より10歳若い「今」の方が可能性が大きい

以上

(所感)
いやあトークが快調で、1時間があっという間でした。

質疑応答の際も繰り返し言っていたのは「従業員満足度だ」ということで、従業員満足度が向上すれば自然とやれることも増えていく、とのこと。
満足度と切り離せないのが「評価制度」で、スカイマークでは360度5段階評価を行っている。最も多いのは上司への不満だが、これを無くすため「この人が良い」といった従業員の意思を入れた経営を行っていく、とか。

これはその通りで、世の人事担当者は早く雇用従業員を「退職させない」「留める」という後ろ向きな制度を変え、従業員がめっちゃ前向きに頑張って働いちゃう仕組み・制度設計を実現して日本を元気にしてくださいニッポンノジンジブチョウ。

意外にも「経営とはかくあるべき」的なお話なのかと思っていましたが、法務あんま出番なかったし、当該イベント中、唯一の「経営者視点」からのお話でしたので、参加者みんなの挑戦を促すような、応援するような温かみのあるご講演でした。

こんなところで(1)はお開きとさせていただきます。

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