【231128日記】『The Unanswered Question : Six Talk at Harverd』Disc 3 他

・『The Unanswered Question : Six Talk at Harverd』Disc 3
Disc 3は音楽的意味論です。
非常に難しい内容です。
「音楽は反復で作られている」
作曲をやる人なら誰でも知っていることです。
音楽的に直接的な意味があったとして、それを事前の知識なしに万人が連想することは可能でしょうか。
それは不可能です。
「ジュリエットは太陽だ」
この文は「ジュリエットは輝いている」「太陽は輝いている」
だから「ジュリエットは太陽のようだ」
「ようだ」を削除して「ジュリエットは太陽だ」と変形しているとバーンスタインは言います。
異論はないでしょう。これが隠喩です。
AはBだと言うための共通項Xを人間は1/1000秒で判断できると言います。
音楽の意味とは隠喩だと、最初から隠喩だから芸術的なのだと。
私が説明を端折っているので正確ではありませんが、そういうことを言っていると思っています。
その隠喩は反復に現れる、すなわち反復の中で徐々に変化する素材に現れるということです。
この素材の変化のさせ方はモーツァルトやベートーヴェン、シューベルトのメロディをバーンスタイン自らピアノで演奏しながら解説をします。
その後、オーケストラの演奏を聴くのですが、驚くべきことに『ベートーヴェン 交響曲 第6番 ヘ長調 op.68』を聴くと言います。
この曲はベートーヴェンが自ら『田園』と名付けた標題音楽で五楽章全てに副題までついています。
音楽が反復と変化によって隠喩という意味を持つという説明とは矛盾する選曲のような気がします。
バーンスタインは「矛盾はしてるようだが、標題や副題を無視して小鳥の声や小川のせせらぎに聞こえるその音までも、ただ音楽として捉えれば音楽的な意味がある」と、そのことを体験してくださいという。
ピアノで演奏しながら構造的な解説をした後にオーケストラの演奏を聴きます。
この曲を聴くことにおいて「知らない」ことは幸せなことです。
『ファンタジア』のアニメーターたちが曲から受けたインスピレーションだけでアニメーションを制作したように『交響曲 第6番』の多彩な反復や変容のバリエーションから自由に音楽を感じることができます。
「音楽を作るには反復が重要」
それはそうですが、ここまでの説明が出来るでしょうか。
本当に大変な講義です。

・麻婆茄子を作った

とろみ少なめ。

・なんか朝の寒さトラップに引っかかって厚着すると日中暑い日が続いてるよな
ムカつくな

以上です。

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