【出資者】ダイヤモンドハンズを救いたい【聞け】
ダイヤモンドハンズが骨折してしまいました。全治6ヶ月以上。うーん、母がメチャコルタということでかなり楽しみにしていたのですが、残念です。
すべてが順調にいけば、4月くらいには復帰できるでしょうか。でも、すべて上手くいくなんてことはありえないので、3歳上半期は無理かなぁという印象です。まぁ、怪我は誰も悪くないですし、野次や文句を言えば治りが早くなるわけでもないですから、気長に待ちましょう。
仮に3歳下半期に復帰できたとしても、色々な不安が纏わりつきます。能力が失われていないかとか、血統的に早熟なんじゃないかとか、また怪我をしたらどうしようなどなど……。
ダイヤモンドハンズは怪我から復帰して活躍できるのか?
今回はこのテーマを、ダイヤモンドハンズの母父エルコレドールのアルゼンチンでの種牡馬成績から見ていきます。怪我の程度どうこう、調教どうこう、馬体どうこう、サトノダイヤモンドどうこうは無視です。とにかくエルコレドール・オンリーです。
エルコレドールは2002年にアメリカで種牡馬入りしました。2008年から2012年までアルゼンチンのラ・ケブラーダ牧場にシャトルされたので、アルゼンチンでの産駒成績も豊富です。それでは、父エルコレドールのアルゼンチンでの成績を見ていきましょう。
数字で見ると、エルコレドール産駒は2歳の成績がもっとも良いことが分かります。3,4歳でも数字をキープしており、5歳から徐々に下降していくという感じです。
重賞馬は4頭おり、重賞は4勝しています。1頭1勝です。重賞の内訳は、3歳GⅠ(芝1600m)、2歳GⅡ(ダ1200m)、2歳GⅢ(ダ直1000m)、2歳GⅢ(ダ直1000m)です。つまり、ダイヤモンドハンズのお母さんメチャコルタはアルゼンチン・エルコレドール産駒で唯一のGⅠ馬ということです。
2歳~4歳が競走馬としての旬であり、距離はマイルくらい、重賞を勝つなら早い時期、というのがエルコレドールの産駒傾向と見ていいのではないでしょうか。
ですが、これは父エルコレドールの成績です。ダイヤモンドハンズから見ればエルコレドールは母父にあたります。したがって、次は母父エルコレドールのアルゼンチンでの成績を見ていきましょう。
2歳時の成績が良いのは父の場合と同じですが、4歳時の成績もかなり良いです。複勝率は2歳時を上回っています。5歳になると勝率がガクっと落ちるので、エルコレドールを母父に持つ馬は基本的に2歳~4歳がピークと見ていいでしょう。
エルコレドールは母父として重賞5勝をあげています。3勝はクラーラデンジャー(Clara Denger)という牝馬、2勝はメリーローラン(Mery Laurent)という牝馬によるものです。内訳は、2歳GⅢ(ダ直1000m)、2歳GⅡ(ダ直1000m)、3歳GⅢ(ダ1400m)、3歳GⅡ(ダ直1000m)、3歳GⅡ(ダ1500m)です。
母父としての通算64勝のうち、短い距離での勝ち鞍が多いです。千直とか1200mとか。しかし、2000mで2勝した馬やマイルで3勝をあげた馬もいるので、距離適性は気にしなくていいのかなぁと思います。さすがに3000mは厳しいと思うけど。
そりゃね、ダイヤモンドハンズに3冠路線を歩んでほしかったですよ。エルコレドールの血を持つ馬の重賞勝ちはすべて2歳 or 3歳なので、データ的には早い時期のほうが有利ですから。
でも、ダイヤモンドハンズはまだ舞えます。3歳上半期を棒に振っても、万が一3歳全休を強いられたとしても、4歳で活躍できる可能性は充分に残っています。もちろん、怪我がちゃんと治って、競走能力がしっかり戻ればという条件つきですが。
個人的には、3歳の終わりくらいに条件戦を使って、4歳で白富士S、大阪城S、都大路S、エプソムC、鳴尾記念、新潟記念あたりを目標にして、あわよくば天皇賞秋・マイルCSに出走、みたいな形になれば最高なんじゃないかなと思っています。とにかく無理をせず、万全の状態で戻ってきて欲しいものです。
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木下 昂也(Koya Kinoshita)
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