模倣の欲望

最近、「模倣の欲望」という言葉を耳にしました。
ざっくりとどんなことかというと、
「みんなが欲しいと思っているから、無意識に自分もそれを欲しいと思うようになる」
といったような意味でしょうか。
とても興味深いと同時に、このことを自覚していないとちょっと危険だなとも思います。

人間は他人をライバル視する生き物

この「模倣の欲望」という言葉は、フランス人哲学者、ルネ・ジラール氏が提唱?したものだそうです。

人間はどうやら、他人をライバル視する生き物だそうです。
なので、無意識のうちに他人の持っているものを意識するのだとか。
それは、地位や名誉かもしれないし、物理的な車や時計かもしれません。

そして、みんなが同じものを求めるから、争いが起きるのだと。
そういえば、子どもは子どもで友達が持ってるおもちゃが原因でケンカしたりするし、大人は大人で争い事が起きますよね。

自分の欲望はどこからきたもの?

自分の中の欲望は、本当に自分の中から湧き出たものなのか?と考えると、実はそうではないことが多いような気がします。

時には企業のマーケティングによって、時にはSNSで見た情報によって、欲望が作り出されるということはよくありそうです。

SNSによって比較対象が爆増した

SNSによって、情報源が一気に世界に広がりました。
そして、比較する対象が劇的に増えました。

そうすると、そのSNSから生み出される欲望も以前とは比べ物にならないくらい増えていると考えられます。

特に、自分と同じ年代の人とはどうしても比較してしまいますよね。
そして、どうしても自分が劣っている部分に目が入ってしまう。
それがいい方向に向かって、人生を良くするようになればいいんですけどね。

欲望が生まれた時はいったん冷静に

なので、「自分の中の欲望はどこから生まれたものなのか?」ということを、いったん冷静になって考えてみることが大事だと思います。
もしかしたら、誰かと比較してそれを模倣している自分がいるかもしれません。
欲望が自分自身の中から生まれたものではなく、誰かの影響で作り出されたものかもしれません。

そのような「模倣の欲望」に振り回されないようにしたいですね。

なかなか深いテーマかと思うので、またなにか考えが浮かんだらnoteに書きたいと思います。

今日はちょっと短いですが、こんな感じで終わりたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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