【フィギュアNHK杯】2021年11月12日

約1年前の予想通り、松生理乃、河辺愛菜の2人が活躍中。期待した選手が活躍する姿がスポーツライターの醍醐味。いや自動車系編集者だった。

松生はとにかくスケーティングが綺麗。世界的にもここまで美しい滑りをする選手は少ないと思われる。ただ、1〜2年前はジャンプがまるでダメで、高得点につながる演技構成が難しい選手だった。ここでのSP7位は立派。残念ながらクワドループルもトリプルアクセルも持っていない彼女がFSで上位を狙えるとは思えず、表彰台には届かないだろう。

対して紀平梨花の代役出場ながらSP2位という大活躍の河辺愛菜はあらゆるジャンプが得意な選手。日本人でトリプルアクセルを完璧に飛ぶことのできる数少ない選手だ。冒頭のトリプルアクセルの成功から始まり、高い精度を持ったトリプルルッツ&トリプルトゥーループのコンビネーションでの高い得点力は紀平、坂本に匹敵するレベルだ。

今回、紀平の棄権に続き、世界ジュニア2位のダリア・ウサチョワが練習中のケガで棄権ということでレベルが一気に下がってしまった感があるが、それでもSPが73・88は素晴らしい。FSでの冒頭トリプルアクセルが成功するか否かにかかっているが、坂本花織を脅かす唯一の存在であることは間違い無い。

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