飽きないランニング ループは哲学だ

わたしはランニングに飽きない。
同じコースを走っていると飽きちゃうんだよねと言うのをよく耳にするが、わたしは逆である。むしろ同じコースをぐるぐる周回する所謂ループが堪らなくわたしの好みだ。

何故か。
1.ランニングに集中できる。
2.心身の変化に気づきやすい。そして分析することができる。
3.考えることに集中できる。

1.街中を走る場合、信号や車に気を使わざるを得ない。意外とストレスで気が散る。それに比べ公園内の周回コースは車の危険性がなく、走ることそしてフォームを意識することに集中できる。階段も同様にフォーム、特にお尻の使い方に集中できる。
2.ループは考えるべきことがシンプルになる。あと何キロであそこの角を曲ってとか、後ろから車が来るから注意しようなんてことを考える必要がない。
そのため距離を踏んでいく過程での、心の変化、体の変化を感じやすくなるのである。さらにそれを分析することもしやすくなる。
3.ランニング中何を考えているのだろうか。何も考えていない時もあれば、仕事や家庭、くだらないこと、雑念に考えがいくこともある。
ループのランニング時、はじめはいろんなことを考えていることが多い。周回が進むにつれ頭がすっきりし、雑念に考えをめぐらすことに飽きてくる。そして何も考えなくなる。さらに進むと考えるべきことだけ考えることができるようになる。

わたしのおすすめループコース。非常に狭い世界だが。
①川名公園
インナーループと呼ばれている1周500mジャストの公園内のコース。サーフェスは細かい砂利舗装。お気に入りの時間帯は深夜。もしくは夜明け前。まばらに配置された外灯が公園内を適度に照らす。住宅街にある公園だが、そこだけは異空間でクアラルンプールの都心部から少し外れた海岸線を想起させる。訪れたことはないが。
わたしはここで60ループしたことがある。公園のベンチに座って仲良くしていたカップルに、「やばいあの人また来た」とささやかれていた。
今年中に川名公園100マイル自主企画に挑戦したい。
②近所の坂
小学校脇の斜度17%の激坂。子供とよく走る。どっちが先に根を上げるか勝負するには最適な坂。無心になれる。子供も小学校の深い思い出のひとつになるはずだ。
③近所の階段
わたしが住む名古屋は山がないが起伏はある。つまり坂があり階段がある。
そのなかで近所の一番長い階段が好きだ。標高差10mジャスト、片道距離50mジャスト。何がいいって数字がジャストなところ。そして人目につかないところ。無心になれる。実は今日も走った。

ランニングは飽きない。面白さは道端に転がっている。
ループは哲学だ。


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