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地震被害に「正解」を求めすぎない

能登半島地震について。
各所から、 状況に関する解説や取材依頼が来ています。

しかし、
僕自身が現地入りしているわけではないので テレビやネットによる情報から 耐震、地盤に関する一般論を述べています。

その際、
情報はある程度、細分化してお伝えしています。

耐震性、キラーパルス、液状化、津波など
当然ですが、地震被害は複合的に発生します。
能登半島地震の被害に「正解」などありません。

しかし、
どうしても「正解」を求める方が多いようです。
その気持は良くわかります。

繰り返しますが、「正解」はありません。

これは、過去の地震被害も同様です。
なぜ、「正解」を求めるべきではないのか
それは、
「正解」以外は「不正解」と 考えてしまうからです。

例えば、2011年の東日本大震災、
この地震では、津波被害が「正解」として 大きく取り上げられました。
そうすると、
・耐震性能は無意味
・木造住宅は津波に耐えられないからダメ
のような「不正解」を考えてしまう人が多いのです。

現に、
僕が各所で発信している能登半島地震の被害に関する内容に関しても、
発信している情報に盛り込まれていない部分を「正解」とするコメントが多く見られます。

具体的には、
耐震性能の発信をすると→「正解」は地盤の影響 みたいな感じです。
これ、どちらも「正解」です。
能登半島地震では、 液状化、それに伴う側方流動など 地盤被害が大きく報道されています。
だから地盤の影響も「正解」です。

しかし、
地盤の影響だけではなく、建物の耐震性能の低さによる被害も多く発生しています。
だから耐震性能も「正解」なのです。

情報をキャッチする時は、
「正解」、「不正解」を求めすぎず 俯瞰してみてください。
要するに「白黒つけすぎない」 ということです。

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