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栗石コロコロ #日光門前に暮らす #124

高橋広野です.4月21日は早朝から“栗石返し”に参加してきました.

“栗石返し”では,日光東照宮と輪王寺で境内に敷き詰められた石をひっくり返し,杉の葉などのゴミを手作業で取り除きます.江戸時代から行われているという清掃行事で,昔なかなか庶民は入ることができなかった社寺に,奉仕をする代わりに中に入れる貴重な機会だったとか.こぶしほどの大きさの「栗石」と呼ばれる石を一つ一つ持ち上げてゴミを払い,苔が生えないようにひっくり返して元に戻す.町内ごとに分担が区分けがされていて,今年の稲荷町は大猷院の右奥でした.

普段は観光客が入れない柵の向こう側で,石を黙々とひたすらひっくり返す.あっという間に時間が過ぎていきます.

境内には石と石があたるカチカチという音が気持ちよく響き渡り,綺麗になった姿をみると清々しい気持ちになりました.

そのあとは少しの間,山内を散歩して,普段行かないところを散策.

歩いてみると,実はあちこちに貴重な史跡がポツンと佇んでる.かつては整備されていたと聞くが,今はその影もなく,草に埋もれて風化して,ただ朽ちていくのを待つのみ…という状態でした.

実はあんまりよく見て歩いたことがない山内.大猷院に入るのも学生時代ぶり.また今度ゆっくり時間をとって散策したい.

高橋広野

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