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日中夫婦になるまでのエピソード

日本に来て一年くらい経つと共通の友人の紹介で、私と旦那が知り合いました。
その時友人から、自分の知り合いの中にある日本の青年は性格が穏やかで顔も私と似ていて、しかも独身だから紹介しようか?という話がありました。
好奇心が強くて、結婚してもおかしくない年齢にもなってたので、喜んで友人についていって立川駅前のケンタッキー店に行って、初めて彼に会いました。
ふたりとも丸い顔の上にちょっと四角いのメガネかけていたので、確かにどこか似ていました。 
あった時もなんの違和感もなく、すでに知ってるような感覚でしたが、自分は日本語をまだ使えてなかったので、彼との会話はほぼ漢字だらけの筆談でした。
お互いに好印象で、別れた際に電話番号を交換して帰りました。
彼とふたりとも東京に住んでたが、お互いにまぁまぁの距離で離れました。
彼は社会人で仕事してたし、私も学校の勉強があって、学費と生活費のためにアルバイトも忙しかったので、なかなか二人だけのデートの時間が取れませんでした。
ある日やっと一回目のデートの時間が取れて、お台場で一緒にご飯を食べてから遊園地で遊ぼうという話になりました。
日本のデートでも割り勘をするというイメージがありましたが、ご飯と入園料など全部彼が出してくれてちょっと意外でした。
もっと意外なのは、ご飯のときに彼は私が食べ残したものを全部心地よく男らしく豪快に食べてくれました。
私は潔癖ではありませんが家族の食べ残しとかですらあまり食べないから、その時は本当に感動しました。彼への好感度は超アップしました。
しばらく付き合ったら、お互いの性格の違いがまるごと見えてきました。
私は気が短くて、外交的でお喋りがすきですが、彼は穏やかで話が少なくて聞くのが好きなようでした。
ただ、やはりお互いに周りの環境が違っていたし、私の日本語も思うように使えなかったから、ある日なぜか喧嘩になってしまいました。
もうこの人とは絶交だと勝手に決めて、連絡も取らないようにして自分の学校とアルバイトに全集中してました。
しばらくすると、知人から変な話を持ちかけられました。
なんと私に電話かけた際に何回も日本人の男性が出てきて、話にならないという内容でした。
おかしいなあ、ずっと一人だし、自分の携帯を人に貸してなかったし、男の人?と怪しがってました。
知人の携帯で自分の携帯番号を入れてかけてみましたが、確かに私の携帯が鳴らずにどこかの携帯につながって、しかも本当に男の人のもしもしが聞こえてきました。
ビックリして、自分の携帯から自分の携帯番号を入力してかけてみましたが、やはり同じ声のもしもしが出てきました。
通話料のことを考えると怖くなって、絶対究明しないといけないと思い始めましたが、周りにうまく日本語が喋れるのは彼しかいなかったので、メッセージで彼に再び会おうと伝えました。
この件が終わったらもう彼と会うことはないなと思いました。
彼はすぐ会う時間をとってくれました。
あった際に私はすぐ本題に入り、問題を説明するために言ったり書いたりしました。
とにかく彼から相手と交渉して、この怪しい電話の原因を突き止めてほしかったんです。
そして、自分の携帯にまた自分の携帯番号を入力し、送信しました。
すると何故か彼の携帯がなり始めて、しかも私の番号が出ました。
あまりにも想定外のことで、頭の回転が回らずただ驚いて彼を見つめました。
彼も仕方がないと困った顔で、あ、最近なんかわけわからない電話が多くて、出るとすぐ切られるんですよ。と言いました。
これ私がかけた自分の電話番号ですが。ということはあの男はあなたですか?
やっと声を出して言えましたが、やはりふたりともその現象が起きた理由は分かりませんでした。
ただ、その男が彼だと分かってから安心しました。
彼は私に悪い仕掛けをするはずがないのはわかってましたから。
実はその時彼が使ってた携帯回線はDocomoで、私はAu回線でした。
全く違う通信会社の電波がなぜ乱入できたのかはいまでも分かりません。
小さい時からよく奇跡に近い事にあってきた私にとってはまた一つ不思議なことが増えただけでしたが、自分と彼の縁は終わるべきではないと察しました。
その怪しい電波の件のお陰で私と彼は再会できて、仲直りもしました。
面白かったのは、仲直りをすると決めたときにはその転送現象がなくなり、私の携帯も皆さんと同じように、自分の番号にかけることができず、もちろん彼の携帯に掛かることもなくなりました。
しばらくすると私たちは結婚を決めました。
結婚する前にまた小さなエピソードがありました。
ある夜、彼は私の夢の中で灯ってる蝋燭を持って私の前に出てきて、全身も光っててまるで守護天使のようでした。
結婚してもうすぐ20年経ちますが、私は一回も自分の選択を後悔してません。旦那は本当に夢の中の大天使のようにこの家と家族を守ってくれています。 
夫婦のご縁は本当に不思議ですね。
あなたもきっと自分なりの御縁とストーリーがあるはずです。
いつか私達にもシェアしていただきたいです。
では、今日の私達国際結婚、日中夫婦のエピソードはここまでにします。
いい一日を!

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