【短編小説】君が好きだと叫びたい
受験が終わり、4月から新しい環境で、新しい生活が始まる。
不安がないとなれば、嘘になる。
でも、自分で選んだことだから、頑張らなきゃ。
放課後や休みの日に、頻繁に訪れていた川べりは、今日も人がいなかった。
少し緑が多くなってきているところに、ごろりと仰向けに寝転ぶ。
髪とか服とか汚れるけど、家に帰って着替えればいいんだし、別に誰かに会う予定もないし。
この場所に来るのは、本当に久しぶりだ。
受験勉強期間は、ひたすら自分の部屋にこもってたから、こんな風にのんびりすることも