【小説】ブレインパートナー 第8話
それは本当に突然のことだった。
自宅でいつものように明音と話していると、自分の横に同じように座り込んでいる明音の姿が像を結んだのは。
何度も瞬きを繰り返してしまった。
何も言えずにいる俺を、明音は不思議そうに見つめた後、その表情を崩した。
「一夜だ。」
「・・はじめまして、というべき?」
俺の言葉に、さらに弾けるような笑みを浮かべる。
ずっと、目に映したかった明音の姿は、やはり、以前会った『三輪さん』の姿そのままだった。
『三輪さん』に会ったことを、俺は結局、明音に話