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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮)

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何かと厄介ごとに巻き込まれやすい魔王カミュスヤーナ。 今回は同じ魔王ディートヘルムが、カミュスヤーナの伴侶テラスティーネに手を伸ばす。 「目が覚めたら夢の中」「魔王らしくない魔王…
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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 目次

「恋愛なんてよく分からない(仮)」は、異世界を舞台にした恋愛小説です。「目が覚めたら夢の…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第27話(最終話) 恋愛なんてよく分からな…

第27話(最終話) 恋愛なんてよく分からない 「ディートリヒ様!」 名を呼ばれて、振り向い…

【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第26話 秤

第26話 秤 ディートヘルムから話を聞き取ったカミュスヤーナは、大変大きな重い息を吐いた。…

【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第25話 解術

第25話 解術 玉座に深く腰掛け、目を瞑って、膝の上で手を組んでいた魔王ディートヘルムは、…

【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第24話 混乱

第24話 混乱 寝台の上で向かいあって、試験管に入った赤い液体を飲み干したテラスティーネが…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第23話 別れ

第23話 別れ テラスティーネ。 自分の名を呼ぶ声に振り替えると、そこには最愛の人が立って…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第22話 震える心

第22話 震える心 「変わりないようで何よりだ。シルヴィア」 「ブルーノ様もご機嫌麗しく」 シルヴィアは、婚約者であるブルーノに向かって微笑んでみせる。でも、突然会いたいと呼び出された理由が分からず、シルヴィアは内心首を傾げている。 傍から見ても、ブルーノの様子は普段とは変わらない。灰色の髪に、茶色の瞳。思慮深げな眼差しだが、正直シルヴィアには彼が何を考えているかはよく分からない。 「突然のお呼び出しですが、何かご用でもございましたか?」 「……実はそなたが院で親しくし

【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第21話 雷蝶の鱗粉

第21話 雷蝶の鱗粉 アルフォンスは、自分の頬に流れる汗を、手の甲で強引に拭った。これほど…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第20話 雪兎の氷羽

第20話 雪兎の氷羽 人間の住む地、エステンダッシュ領に冬が来た。 辺り一面が雪に覆われる…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第19話 黒飛竜の鱗3

第19話 黒飛竜の鱗3 「父様。その方々は?」 寝台に横たわっていた少年が、その上に身を起…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第18話 黒飛竜の鱗2

第18話 黒飛竜の鱗2 カミュスヤーナとテラスティーネが案内されたのは、谷間に形成された小…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第17話 黒飛竜の鱗

第17話 黒飛竜の鱗1 魔人の住む地は、大陸中央に巨大な山脈がそびえている。黒飛竜が住んで…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第16話 人魚の涙石2

第16話 人魚の涙石2 カミュスヤーナの目の前で、紫の髪、水色の瞳を持つ青年が、跪いて礼を…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第15話 人魚の涙石1

第15話 人魚の涙石1 「人魚の涙石か。知っておるぞ」 ユグレイティの隣の地、ジリンダを治める魔王ミルカトープは、カミュスヤーナの言葉を聞いて、艶やかに微笑んだ。 「誠か?」 「あぁ、取得した場合は、私宛に収められる。その希少さ故に」 「それを譲っていただくことは可能か?」 「そなたには大きな恩があるからな」 魔王ミルカトープは、以前、魔王の座を狙った身内から襲撃されたところを、カミュスヤーナによって命を救われている。その際にカミュスヤーナは、致命傷を負って海に落ち、