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「教育データ利活用ロードマップ」の対照表を作成してみた~「検討状況」から「決定版」で何が変わった?~

2022(令和4)年1月7日に、デジタル庁、総務省、文部科学省、経済産業省は、「教育データ利活用ロードマップ」を作成し、公表しました。
筆者は、2021年11月にこのロードマップが検討状況として公開した資料をまとめた記事を投稿しました。

デジタル庁〜教育データ利活用のロードマップ〜

筆者投稿記事:2021年11月1日

今回公表された資料は、2021年11月の資料に対して国民から意見を取りまとめて作成された決定版となります。
この記事では便宜上、2021年11月資料を「検討版」、今回公表された資料を2022年1月資料を「決定版」としてまとめていこうと思います。

多くの教育系メディアがこの話題について取り上げていたので、今回筆者は、「検討版」と「決定版」を比較した対照表を作成してみることにしました。
意外と多くの変更点があり、この短期間でも情報のアップデートがなされているなと感じました。

1.対照表について〜大きな変更点は、スケジュールの追加〜

対照表については、下記の資料を元に作成しています。

【決定版】
教育データ利活用ロードマップ(令和4年1月7日デジタル庁、総務省、文部科学省、経済産業省)
【検討版】
 教育データ利活用ロードマップ検討状況について(令和3年10月25日デジタル庁、総務省、文部科学省、経済産業省)

対照表では、資料のページタイトルを掲載して、「検討版」と「決定版」を比較できるようにしました。特に( )に記載されている内容を読んでいただくと、違いを見て取ることができるかと思います。


画像が見にくいという方は下記からPDFをダウンロードしてご確認ください。

「検討版」と「決定版」でもっとも大きく変更したのは、工程表(大まかなスケジュール)が新規で追加された箇所になります。「ロードマップのポイント」と記載された資料の最初に掲載される概要にもスケジュール(短期・中期・長期の目標)が追加で示されました。

2.概要「ロードマップのポイント」の比較

タイトル資料だけでは物足りないので、資料の最初にでてくる「ロードマップのポイント」という概要を比較したいと思います。

ロードマップのポイント①

画像は小さくて見にくいのですが、右下の図が変更しています。
具体的には下図のように、「教育データ」に関する全体像から「教育プラットフォームの在り方」を示す画像に変更となりました。

ロードマップのポイント②

ロードマップのポイント②では、「検討版」では決定していなかった閣議決定「デジタル社会の実現に向けた重点計画」についての記載が追加されています。これにより、関係省庁との連携をおこなっていく方針が示されました。

ロードマップのポイント③

ロードマップのポイント③では、前述したように「検討版」では示されていなかったスケジュールについて新規項目として追加されました。

デジタル庁では、日本のデジタル社会実現のためにこの壮大な取り組みを教育業界だけではなくさまざまな業界で行っています。文科省だけでは難しい取り組みではありましたが、大きく世の中が変化していくのではないかと期待しています。

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