小学生年代におけるそれぞれの『現場』

日本サッカーで小学生年代は4種年代にあたります。

日本は世界でも珍しく、「スクール」というものが存在します。
わかりやすく言うと、塾みたいなイメージでしょうか。

土曜日・日曜日はそれぞれの選手が所属している少年団やクラブチームでプレーし、平日の放課後は通っているサッカースクールで練習に励む。

ざっくりではありますが、少年団やクラブチームでプレーしている半分くらいの選手は平日のサッカースクールで日々練習に励んでいると思います。

僕が代表を務めさせて頂いているグラビスフットボールクラブも園児・小学生向けのサッカーを運営しておりますが、近隣の地域の少年団やクラブチームから選手が通ってくれています。

日本中どこのサッカースクールもそうだと思いますが、ドリブルなどの個人技を磨くことを最優先に指導していると思います。
グラビスフットボールクラブでも、いわゆる個人技や個人戦術を日々指導しています。
これが『サッカースクールの現場』。

で、ほとんどの選手は土曜日・日曜日の少年団やクラブチームでの活動がメインとなっているはずです。
時々、僕自身もスクール生の試合を観戦しに行って、そこから指導のヒントを得ているのですが、子ども達の『サッカースクールでのプレー』と『少年団でのプレー』が全然違うんですね。

先程もお伝えしたように『サッカースクールの現場』は個人技や個人戦術を主に指導されていることが多いのですが、『少年団の現場』はいかに監督やコーチに指示通りに動けるか・いかに遠くにボールを蹴れるか、になってしまっているように感じます。
(※全ての少年団やクラブチームが上記のようになっているという訳ではないのでご理解を。
中にはそういうチームがあるよ、って事を伝えたいだけです。)

指導者は選手の成長を第一に考えて指導するべきですし、子どもも自身の成長に良い意味で自己中になり、何よりサッカーを楽しむべきです。

僕個人的には、小学生年代はもっと『ボールを持てる環境』を作らないといけないと思ってます。
個人としてボールを奪われない技術もそうですし、チームとしてグループとしても味方と連携して奪われない戦術を育んでいくべきです。

『少年団の現場』と『サッカースクールの現場』

2つの現場があるという世界的にも珍しいこの日本だからこそできる指導の形があると思うんですよね。

それぞれが良いところを子どもに還元することで、相乗効果を得られそうな気がしています。

いずれはここに何かしらの仕掛けをしていきたいですね。

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