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【遊具は子供の遊びを促進するか】

おはようございます!!

東京工業大学の名誉教授であり、環境デザイン研究所の会長でいらっしゃる仙田満さんのご講演をお聞きして来ました。

お誘いいただいた東海林さんありがとうございました。

仙田さんは国家プロジェクトをいくつも手掛けてきた建築家でいらっしゃいます。

横浜のこどもの国や宮城県の巨大遊具の道、野中保育園等々、数えればきりがないですね。

新潟で言うと、柏崎の「アルフォーレ」とか新潟の「こども創造センター」とか「西川体育館」とか。「新潟大学の新しくなった図書館」もそうですね。

仙田先生は特に学校建築にご興味があり、「教室」の歴史についてもお話しいただきました。

現在の教室はランカスター方と言って、いわゆる「スクール形式」で机が並んでいますが、その形式は18世紀に入ってから導入されてきていて、それまでは、コの字型だったと。

先生はコの字の中の一部になってこどもたちと一緒に考えていく。子どもたちも互いに教えあい、学んでいくという形式だったとのこと。

考える力って大事ですね。

確かにスクール形式って、今回のご講演もそうだったのですが、教えてもらう、という意識になりやすいかなと。それもいい面ももちろんあるんでしょうが、「考える」「お互いの意見をすり合わせる」という点においてはコの字、ロの字もいいかなと感じます。

教室のカタチの改革が必要なのではないかと。なるほど。勉強になります。

日本の子ども・若者の自殺という面においては、

15歳の子どもたちの意識調査。OECDを対象にした調査で、

日本は孤独を感じる割合が突出して高い。「29.8%」

アイスランド10.3%。フランス6.4%。イギリス5.4%。

となっていて、日本は突出している。

日本の幸福度ランキングでも38か国中20位。

こどもの自殺率が高い。自殺率が前年代で下がっている中で10代だけが上がっている。

精神的幸福度が特に低い。

先生によると「幸せな瞬間が未来に回されがちな日本」と。

なるほど。将来を見据えて今我慢してとにかく勉強!という考えは結構広がっているかなと。

そして高層校舎はこどもたちの素との遊びを阻害することにも警鐘を鳴らしておいででした。

確かに私もマンションに引っ越してからは、忘れ物をしたときの絶望はかなりありました。。

今はだいぶ慣れましたが。。

それとこどもたちの遊ぶ場の減少。50年前と比べて100分の一に減少しているという研究も。

確かに、私がこどもの頃は駐車場で野球やってましたもんね。。車にボールぶつけたり。でも一回も怒られたことなかったな。。

サッカーやっててボールが何回も道路に飛び出して車に轢かれてパンク、とかよくあったもんな~。

走っている車にサッカーボールがどかん!!って当たったり。。

今やったら訴えられますね。。

用水路で遊んだりする子供も見ませんもんね。うちの子どもにもやらせないし。

昔は道路でも普通に遊んでいたことを考えるとアソビバ100分の一説もその通りかなと。

長野県には楽天の元副社長の方と作った「軽井沢風越学園」という学校があるとのこと。ぜひ視察に行ってみたい

さて、表題の件に戻ります。

遊具は子供の遊びを促進するか阻害するか。

この質問は一人の大学生がしました。

そして仙田先生のテーマでもあるとおっしゃっていました。非常に核心を突いた質問でした。

何もなくてもこどもたちは遊びを作り出します。

その想像力こそ磨くべきものだと思いますが、一方で滑り台、うんてい、鉄棒等でこどもたちの運動能力が上がることも確かでしょう。

遊びをどういう風に定義するかによって変わってくると思いますが、単純に遊具をたくさん設置すれば、こどもたちにとっていいんだ!ということではなくて、公園の目的に沿って考えていくことが大事なのかなと感じました。

正直言って2時間半があっという間で、まとめ切れません。今回書いたのが4分の一程度。

非常に学び多き時間となりました。

文教経済常任委員会の委員長としても教育についてしっかりと考える1年にしたいと思います。

皆さんのご意見はいつでも。

本日はここまで。

それでは本日もよろしくお願い致します!!

#仙田満

#環境デザイン

#環境デザイン研究所

#ランカスター

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