紺野登の構想力日記#04
構想力は「ゼロ」を生み出す力(その4)
◇ コロナ禍と構想力
構想というのは、現実には触ることができない概念や記号システムである。
それは想像の世界にはあっても、いまこの現実にはまだ「無」であり「空」である。しかもそれは未来という「いまだない」時間に関わっている。
構想力は、無から有を生む力ではなく、「無」を生みだす力だ。ゼロから1を生むのではなく、まさに「ゼロ」を生み出す力こそ構想力なのだ。そして「無」や「ゼロ」や「空」が見出されると、それに向かって、その不完全性を満た