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高卒支援会 PTAだより 2021年11月号

だいぶ寒くなってきました。
今年もあと少しです。

さて、9月の保護者会は出席できず、10月は保護者会がなかったので、久しぶりの保護者会でした。

今回の内容は、授業の紹介です。プログラミングの授業と大学生による心理学の授業です。そして、保護者の座談会です。

完璧をもとめないプログラミング

まず、プログラミング授業!
(以下、身の回りの情報や体感のみで書いております。リアルと違う点がありましたら、ご容赦ください)

現役のITのマネジャーさんが、教えてくれているということでびっくりです。いま一番人材が不足しているといわれているのが、このIT関係のマネジャーです。

さすがだなあと思ったのが、ふたつ。

一つが、「完璧をもとめない。」とおっしゃっていました。

アジャイル式ですね。IT業界の王道ですね。
簡単にいうと、細かいことを決めるよりも、とりあえず、やってみる。エラーがでることが前提。で、だめならすぐ直す。PDCAのサイクルを短期間でなんども回す。

以前、杉浦会長とお話したときも「いまアジャイル式ですから」という言葉がでてきました。

もうひとつは、「一つの技術にこだわる」のではなく、複合して覚える。

プログラミングといっても、Web上で動かす、情報を集める、データベースを操作する、スマフォのアプリもあり、さまざまです。

それらをミックスさせて、目的にあった機能を持ったものをつくるわけですから、どのプログラムで、なにができるのかを知らなければなりません。
それがわからないと、全体を想像して、俯瞰的に見ることができません。俯瞰的に見ることができるひとがプロジェクトマネジャーになるわけです。

ゴリゴリ手を動かしてプログラミングする人は、これから飛躍的に増えていくといわれています。さらに、プログラミングはどんどん簡単になっていく、なので、これでは飯が食えない。部品を作る人はたくさん増える。

目的にあった機能を持つプロダクトをつくるには、どんな部品がいくつ必要で、どういう順番で作っていけばいいかを考えます。そして、だれに、なんの部品を作ってもらうかを考えます。それがプロダクトマネジャーです。

そこで、そういう能力を身に着けるにはどうしたらいいか!を聞いてみた。

カマタさん曰はく、

「支援会でやっている企画もそうじゃないですか。」
「いつ、どこで、なにをするとか。次、ここへ行って、あれして、次はなんで移動して、なにを準備するとか」
「プログラムのフローチャート(パート図)をつくるということではいっしょですよ」

いつどこでお昼を食べて、どこへ行って、そこでは、みんなにこんな楽しみを与えて・・・・
次は、ここへ行って、ちょっと勉強の要素いれて・・・・、
あれ、予算あうのか?時間は足りるのか?準備するものは?

となるほど!いっしょですね!

フロー

トランプでプログラミング思考?!

もうひとつ、支援会でやっていることでプログラミング思考っぽいことがあると思うんです。

それは、トランプ。生徒たちがやっている大貧民大富豪です。ところが、この大貧民、普通のではないのです。やたらルールが多いのです。

「5」のときはスキップ、
「10」のときは好きなカードを捨てられる、
「12」のときは指定した番号のカードを捨てさせることができる、
などなど、まだあります。カードによって機能があるのです。この機能を組み合わせて、早く捨てる。

なぜ、プログラミング思考っぽいのかは、ぜひ、やってみてください。


心理学の授業に感謝!

次は、心理学の授業です。

授業もとても興味深いものでしたし、授業以外でも積極的に生徒にかかわろうとする姿勢も素晴らしかったです。
なにより、勉強したいことが決まって、それを実践している姿は、うらやましい!と思う限りでした。

その後の座談会では、「そもそも、罰と報酬が効かない!どうしたらいいのですか!」などという保護者の難しい質問にも、一生懸命答えてくれました。

彼女たちなりに、いままで勉強してきたことと、今回体験したことを融合させて、ベストな答えを引き出そうと必死になっている姿が印象的でした。

ちょっと意地悪な質問だったかなと反省です。それほど、悩んでいるということで、ご容赦ください。

ゼミが終わったあとも、ボランティアとして参加していただき、感謝です。
ありがとうございます!

次は、コミュニケーション関係の授業もしてくれるそうです!!

プレッシャーは紙一重

座談会です。

いろんな話があったのですが、印象に残ったのは、カワカミくんの話です。
カワカミくんが、またもとの状態に戻ってしまいました。

「今回は失敗でした。」「うまくいくときもあるし、失敗するときもあります。」
と反省するのは、お母さんではなく、竹村さん。

竹村さん曰はく、
「不登校になる子は、困難な状況を克服する力が弱い。
プレッシャーや負荷をかけて乗り越えさせる。
根気よく続けさせる。
それが自信になる。」

「しかし、その負荷のかけ方が紙一重。
負荷が弱くても、自信につながらないし、
負荷が強すぎても、今回のようなことになってしまう。」

「本当は負荷をかけないほうが楽です。
楽しいし、こちらも嫌われないで済むし。」

「しかし、過去に負荷のかけ方が弱かったかなという学年がある。
その子たちが卒業してどうなったか?
大半が学校をやめてしまったり、なにもしていない状態になっている。
そのことを考えると、どちらがいいのかを考えてしまう。」

とのこと。

当日、保護者会の司会をくれたオカヤスさんも、生徒時代にプレゼンの前日は、いやでいやで泣いていた。
でも、いまでは、講演会で司会もできるようになった、とオカヤスさん。

保護者会に出席していたコシバくん
「生徒時代は竹村さんのこと嫌いでした」

そういえば、先の心理学の授業の報告で、
「ボランティアで学んだこと」のところに、「嫌われることを恐れない」とありました。

「嫌われることを恐れない」こちらも感謝でですね!

編集後記

カワカミくんのお母さんの発言が前向きすぎる!
「今回は大丈夫です。立ち直る時間は短いと思います!」と素敵でした!!


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