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高卒支援会 PTAだより 2021年5月号

前回、保護者会に参加すると先輩さんたちと出会えるとお伝えしました。
その後、たまたまお話した保護者の方に、また先輩さんを発見したのです。
サポート校を支援会も含めてご兄弟で3校も経験した方がいらっしゃいました。
なぜ、3校も経験したのかも、非常に興味のあるところですが、今回はほかのサポート校の特徴と支援会との違いについてお伝えしたいと思います。


「ほかのサポート校ってどんな感じ?」

●サポート校Aの場合


高校卒業を最大の目的としていたため、学校への登校は義務付けられていないので登校するのは、以下の時です。
•特別活動(以下、特活)のため
•高校のレポート作成でフォローが必要な場合
•自習等で登校したい人
•レポートの提出(期日前なら郵送も可。代理提出は保護者のみ)
•友達とおしゃべりしたい時


来たい時に来て、行きたくなければ行かなくて良いというスタンスです。
先生もレポートのフォローはするが、その他の学習の補助はしないという形でした。サポートが限定されているので、サポート校の費用はかなり安かったです。


友達関係も、仲良しがいれば、ずっと学校に居るし、みんなでディズニーランドに特活として行っていたりしたそうです。


●サポート校Bの場合


進学率を最大のメリットにしているサポート校。
高校のレポートに関してのフォローは行ってくれますが、それはあくまでも、必要な人だけ。通常の時間は、個別に組むカリキュラムで受験対策を進めていきます。ほぼ予備校です。


授業は個別授業だったので、その時間に授業がある人、自習に来ている人は、一緒にお昼を食べたり、休憩時間に楽しく過ごしたりということはありますが、個人の都合でいたりいなかったり。


A校もB校も、学校主催の行事はたくさん用意されています。強制はされないので、登校が少ない人、オンラインで授業を受けている人は、特活の単位不足という事態も生じることもあるそうです。


「いつも生徒たちがいっしょにいる!」


●高卒支援会の場合


支援会では、毎日、決まった時間に登校なので、いつも同じ顔のメンバーと顔を会わせている。なので、「生徒たちがいつもいっしょにいる!」と感じるそうです。

大倉さんによると、「できるだけ学校に近い形にしよう」という運営をしているそうです。ここら辺は、ミッションと関係しているのでしょう。

中学生の親としては、毎日登校はありがたいです。友達を作るのが苦手な子も、毎日同じメンバーのほうが、コミュニケーションを取りやすいかもしれません。先生たちの顔もいっしょですしね。

そのほかの支援会のサポート校としての唯一性は、

・訪問して、登校を支援する!毎日登校の習慣づけ!
・学生インターン制度によって、お金の大事さと仕事の厳しさを体感!「生きるチカラ」へつなげます。
・生徒による企画の立案と実行
・大学進学率80%以上(全国の通信制高校の大学進学率は約3割)
・卒業後のピアサポート(一生涯支援します!)

●●まとめ

もちろん、どのサポート校がいいか悪いかの話ではありません。前述した2校のサポート校も、あたたかく、親身であることには変わりはなかったそうです。それぞれに特徴があるので、どちらのほうが自分の子供にあっているかの話だと思います。

こんなに特徴がちがうのに、当事者は時間がなかったり、焦ったりして、たまたま巡り合ったサポート校にお世話なるというのが、ほとんどのケースではないかと思うそうです。


「PTAがあるサポート校は初めて」


支援会は企画が盛んです。しかも、生徒が決めた企画にみんなで参加します。
実はこの企画が、特活という単位になるのです。ほかのサポート校では、期末に特活の単位が足りたいという生徒がでてくるのに、支援会ではほぼそれがないそうです(大倉さん談)。


企画を生徒がつくるから、できるだけ実行させてあげたい!予算であきらめることのないようにPTAで支援する!そんな感じだから、「支援会にPTAがあるのは、なんとなく納得する」というということです。


経験してきたサポート校の中で、学校と親との距離が一番近いのが、支援会であることは間違いありません、とのことです。

「ちょっとちがう」


一方で、PTA会費の使い方で、ちょっとちがうと感じることもあるそうです。

「こんな企画をやりたいけど、お金が足りないから、PTAさん、お金ちょうだい!」といういうのも、ちょっと違うと感じているそうです。


確かに。


まず、予算が少なくて済む方法はないかを考える。


どうしても予算がほしい!この企画はこんなところが素晴らしいんだ!というアピールをPTAにプレゼンする。


または、PTAに交渉する。学校全体で遅刻率を下げるから、ご褒美として予算ください、など。


PTAに言えばもらえるではなく、なにをしたら予算を承認してもらえるかを考えていくのもいいことですね。

ということで、PTA会費のご協力もよろしくお願いいたします。


「お礼と追記:焦ってしまう理由」

○○さん、お忙しい中、ご協力ありがとうございました。おかげで経験しないと分からない貴重な情報となりました。

最後に、なぜ、サポート校選びで焦ってしまったかも教えていただきました。

高校生の場合(〇〇さん談)

サポート校選びに時間が少ないという点についての補足
高校の転学は、退学日から次の学校の入学日まで1日もあかずに在籍できない場合、3年間での卒業ができなくなります。
また、鹿島の場合、サポート校の数は全国に多数あり、場所以外の特色はそれぞれに伺ってみないとわからないのが現状。サポート校変更は、4月の学年の上がる時のみしか認められていないため、最大3校となります。
鹿島の金額はどちらも同じですが、サポート校の費用は、本当にピンキリ。

中学卒業で進学先を鹿島にするならばともかくとして、普通高校からの転学の場合は、退学の手続きの方が学校によってばハードルが高いため、うまく連携できるようにするには手続きでミスをしないように進める必要があり、結果としてサポート校を吟味する時間が削られることになってしまいます。

不登校中学生の場合(タカハシ談)

子供がどこにも行かないで、家にいる日々が続いていることに、ただただ、焦りました。親の性格の問題かもしれません。

フリースクールを探すのに、時間と体力も必要でした。

なんだったんでしょうね。

希望に満ちたキラキラした未来を探すというわけはなく、この学校でいいのかな?このフリースクールという進路でいいのかな?と迷いと不安とともに探していたからでしょうか?疲れましたね。

休みの日に、一校を見学。また、次の休みに、一校見学。

もう一校は、外から見ただけ。

本人だってやる気があるわけではない。

過ぎていく時間に焦りと疲労。

高卒支援会を見学して、子供が

「ここに通う」とはじめて言い、

「よし、行け」で決定!!でした!

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