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オンライン学習の5段階モデルとは

Gilly Salmonは、2022年6月8日にAQUEDUTOのオンラインイベント「Looking back;Looking forward」で、彼女が提唱されている「5段階モデル」についてご紹介します。

サイトはこちらになります。
https://onl.sc/zLCJaM6

Gilly Salmon(ギリー・サーモン)は、e-learning(オンライン学習)の分野で世界的に有名なイギリスの教育学者であり、著作家です。

「5段階モデル」は、オンライン学習において学習者がどのように進歩するかを示したもので、以下の段階から構成されています。

  1. アクセスとモチベーションの段階

  2. オンラインコミュニケーションの段階

  3. 情報共有の段階

  4. 知識の構築の段階

  5. リフレクションとデモンストレーションの段階

Salmonは、これらの段階が、オンライン学習のプロセスを理解する上で重要であると強調しました。特に、学習者がモチベーションを維持すること、オンラインコミュニケーションを効果的に行うこと、情報共有を促進することが、オンライン学習の成功に不可欠であると述べました。

1.「アクセスとモチベーションの段階」は、Gilly Salmonが提唱するオンライン学習の5段階モデルの最初の段階であり、学習者がオンライン学習に参加する前の段階です。この段階では、学習者がオンライン学習に参加するための必要なアクセスと、学習に参加するモチベーションを確保することが重要です。

この段階でのポイントは以下の通りです。

  1. アクセスの確保:オンライン学習に参加するために、学習者は必要なデバイス、ネットワーク接続、アカウント情報、教材などにアクセスする必要があります。このため、オンライン学習に参加する前に、学習者に必要な情報や設備の提供、アカウントの作成、利用規約の説明などが必要となります。

  2. モチベーションの確保:学習者がオンライン学習に参加するためには、モチベーションを維持することが重要です。学習者が自発的に学習に取り組むためには、学習目標や目的が明確であること、学習内容に興味を持っていること、学習の成果や報酬が得られることなどが重要な要素となります。このため、オンライン学習に参加する前に、学習者のモチベーションを引き出すために、目標設定や報酬の提示、学習の意義や興味を引く情報の提供などが必要となります。

以上が、アクセスとモチベーションの段階についてのポイントです。この段階での十分な準備とサポートが行われることにより、学習者がオンライン学習に参加し、学習を継続するための基盤が整えられます。


2.「オンラインコミュニケーションの段階」は、Gilly Salmonが提唱するオンライン学習の5段階モデルの2番目の段階であり、学習者同士や教師とのオンライン上でのコミュニケーションが重要となる段階です。この段階では、学習者同士や教師との間で、意見交換や情報共有、フィードバックや相互支援などが行われます。

この段階でのポイントは以下の通りです。

  1. コミュニケーションの活性化:オンライン学習では、学習者同士や教師との対話が重要となります。このため、学習者同士や教師とのコミュニケーションを促進するための措置が必要です。例えば、フォーラムやチャット、ビデオ会議などのオンラインツールを活用し、学習者同士や教師との交流を促進することが重要です。

  2. 相互支援の促進:学習者同士や教師との相互支援は、オンライン学習においても重要です。このため、学習者同士や教師がフィードバックやアドバイスを行うためのフレームワークを整備する必要があります。例えば、グループワークやペアワーク、ピアレビューなどの方法があります。

  3. オンラインコミュニケーションスキルの習得:オンライン学習では、学習者はテキストチャットやビデオ会議などのオンラインツールを使ってコミュニケーションを行う必要があります。このため、学習者はオンラインコミュニケーションスキルを習得する必要があります。例えば、相手の意見を尊重すること、適切な言葉遣いや表現をすること、オンラインツールの使い方などが挙げられます。

以上が、オンラインコミュニケーションの段階についてのポイントです。この段階では、学習者同士や教師とのコミュニケーションが円滑に行われるようにすることが重要となります。

3.「情報共有の段階」とは、Gilly Salmonが提唱するオンライン学習の5段階モデルの3番目の段階であり、学習者が情報を収集し、共有するための段階です。この段階では、学習者は情報収集、整理、共有のためのツールやスキルを習得します。

この段階でのポイントは以下の通りです。

  1. 情報の質の向上:情報共有には、情報の質が重要となります。学習者が収集した情報を正確かつ的確に整理し、必要な情報を選択して共有するためのスキルを習得することが重要です。

  2. 情報の共有方法の選択:情報共有には、様々なツールがあります。学習者は、情報を共有するための最適なツールを選択するスキルを習得する必要があります。例えば、ファイル共有サービス、グループウェア、チャット、メール、ブログなどが挙げられます。

  3. グループワークの促進:情報共有には、グループワークが重要となります。学習者は、グループワークで協力し、情報の共有やアイデアの交換を行うことで、より深い学習を行うことができます。

  4. デジタルリテラシーの習得:情報共有には、デジタルリテラシーが必要となります。学習者は、情報を扱うためのデジタルツールやソフトウェアの基本的なスキルを習得することが重要です。

以上が、情報共有の段階についてのポイントです。この段階では、学習者が情報を収集し、整理し、共有するスキルを習得することが重要となります。

4.「知識の構築の段階」とは、Gilly Salmonが提唱するオンライン学習の5段階モデルの4番目の段階であり、学習者が自分自身の知識を構築するために、情報を分析し、評価し、統合する段階です。この段階では、学習者は自分自身の理解を深め、知識を構築するためのスキルを習得します。

この段階でのポイントは以下の通りです。

  1. 批判的思考スキルの習得:知識構築には、情報の分析や評価が必要となります。学習者は、批判的思考スキルを習得することで、自分自身の判断力を高めることができます。

  2. ディスカッションの促進:知識構築には、ディスカッションが重要となります。学習者は、他の学習者と議論を交わすことで、異なる視点から情報を見ることができ、より深い理解を得ることができます。

  3. プロジェクトワークの実施:知識構築には、プロジェクトワークが効果的です。学習者は、自分で課題を設定し、情報を収集し、分析し、評価し、自分自身の理解を深めることができます。

  4. メタ認知能力の習得:知識構築には、メタ認知能力が必要となります。学習者は、自分自身の学習プロセスを振り返り、自己評価を行うことで、自分自身の学習方法を改善し、より効果的な学習を行うことができます。

以上が、知識の構築の段階についてのポイントです。この段階では、学習者が自分自身の理解を深め、知識を構築するためのスキルを習得することが重要となります。

5.「リフレクションとデモンストレーションの段階」とは、Gilly Salmonが提唱するオンライン学習の5段階モデルの最終段階であり、学習者が自分自身の学習成果を振り返り、評価するための段階です。この段階では、学習者が自分自身の学習成果をデモンストレーションし、他の学習者と共有することで、学習成果を確認し、自己評価を行います。

この段階でのポイントは以下の通りです。

  1. デモンストレーションの実施:学習者は、自分自身の学習成果をデモンストレーションし、他の学習者と共有します。このプロセスにより、学習者は自分自身の学習成果を確認することができます。

  2. フィードバックの受け取り:デモンストレーションによって、他の学習者からフィードバックを受け取ることができます。このフィードバックをもとに、自分自身の学習成果を評価し、次の学習に生かすことができます。

  3. リフレクションの実施:学習者は、自分自身の学習成果を振り返り、自己評価を行います。このプロセスによって、学習者は自分自身の学習方法を改善し、次の学習に生かすことができます。

  4. コミュニティの形成:デモンストレーションやフィードバックの交換によって、学習者間でコミュニティが形成されます。このコミュニティによって、学習者は相互に学び合い、支援し合うことができます。

以上が、リフレクションとデモンストレーションの段階についてのポイントです。この段階では、学習者が自分自身の学習成果を振り返り、評価することで、自己評価を行い、自分自身の学習方法を改善することができます。また、コミュニティの形成によって、学習者間で相互に学び合い、支援し合うことができます。

上記の「デモンストレーション」とは、学習者が自分が学んだことを、実際に他の人に見せることです。オンライン学習の場合、デモンストレーションは、例えば以下のような形で行われることがあります。

  1. プレゼンテーション:学習者が自分が学んだことを、プレゼンテーションの形式で他の人に説明することがあります。この場合、学習者は自分自身の理解を深めるとともに、他の人に説明することで、自分自身の理解を確認することができます。

  2. プロジェクトの発表:学習者が自分が学んだことを、実際にプロジェクトの形で他の人に発表することがあります。この場合、学習者は自分自身の知識とスキルを実践的な形で表現し、他の人に評価してもらうことができます。

  3. ディスカッション:学習者が自分が学んだことについて、他の人とディスカッションを行うことがあります。この場合、学習者は自分自身の理解を深めるとともに、他の人の意見を聞くことで、新たな知識や視点を得ることができます。

デモンストレーションを通じて、学習者は自分自身の学習成果を確認し、他の人からのフィードバックを受け取ることができます。また、デモンストレーションを行うことで、学習者は自分自身の理解を深め、自己評価を行うことができます。そして、他の学習者との交流を通じて、新たな知識や視点を得ることができます。

オンライン学習やオンラインでファシリテーションする際の参考になれば幸いです。

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