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1 - 月夜見梅花

菅家文草(菅原道真)

「月夜に梅花を見る」

月耀如晴雪 
梅花似照星 
可憐金鏡轉 
庭上玉房馨 

月の耀(かがや)くは晴れたる雪の如し

梅花は照れる星に似たり

憐(あはれ)ぶべし金鏡(きむきやう)の轉(かひろ)きて

庭上(ていしやう)に玉房(ぎよくばう)の馨(かを)れることを

「月の輝きは晴れた日の雪のようだ。梅の花は光る星に似ている」(1-2)

「すばらしいことだ、月は揺れてきらめき、庭には美しい花がよい香りを漂わせている」(3-4)

斉衡二年(855)、道真が11歳のときの詩。

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