五無散人

主に、政治的な話題をテーマにします。 ボケとアル中防止のために、筆を執ることにしました。 親も無し妻無し子無しnote有り金も無けれど死にたくも無し

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最近の記事

日本被団協にノーベル平和賞 受賞を勘ぐる

1.なぜ今なのか 10月11日、今年のノーベル平和賞が、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)に授与されることが決まりました。 私がその報を聞いて思ったのは、なぜ今なのか、なぜ被団協なのかということです。 日本被団協の結成は1956年であり、それ以来「核兵器の廃絶や被爆者の救済を訴える活動を続けている」(ウィキ)とのとです。 受賞理由は、「核兵器のない世界の実現に尽力し」たことと、「核兵器が二度と使われてはならないことを証言を通じて示してきたこと」であるという(注)

    • ウクライナの「勝利計画」の変遷

      ウクライナの「戦勝計画」は、二つに分けられそうです。 狭義の戦勝計画と広義の戦勝計画です。 前者は、10月16日ウクライナの国会で、ゼレンスキー大統領によって発表されたそれです。 一方、後者は、一昨年2月24日ロシアによるウクライナ侵攻前から実施されました。 ウクライナがこれまで行ってきた、広義の戦勝計画について、以下に記したいと思います。 第一弾。戦場で決着をつける 侵攻開始以前、ロシア軍はウクライナ国境へ終結していました。そのような状況で、なぜゼレンスキー氏は、プー

      • ハマス・ヒズボラ・フーシ派とイスラエルの紛争 何が問題なのか

        1.ヒズボラを調べていて気がついたこと 昨年10月7日、パレスチナ・ガザ地区のイスラム主義組織ハマスが、イスラエルに対して数千発のロケットを発射し、さらに、越境攻撃をして、同国民と同国に滞在している外国人を約1200人殺害し、250人前後を連れ去りました。 それ以降、イスラエルはガザ地区で、ハマス掃討戦を展開しています。 しかも、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが、ハマスに連帯し、イスラエルを攻撃、両者の戦いに発展しました。 ハマスやパレスチナとは直接関係のな

        • 主権国家は平等か

          主権平等の原則というのがあります。それは、 それは国連憲章で定められていて、その第2条1項は、下記の通りです。 それは、国際社会の現実なのでしょうか、理想なのでしょうか。あるいは、「あること」なのでしょうか、「あるべきこと」なのでしょうか。 各々の後者でしょう。 では、実際の国際社会、「あること」は、どのようなものでしょうか。 ジョージ・オーウェルの『動物農場』で説明できそうです。 荘園農場から人間ジョーンズ氏を追い出した動物たちは、彼らだけの農場を作りました。そこで

          みすみす負ける側に近づく国はない

          1.原理 a国とb国が、あるいは、A連合諸国とB同盟諸国が交戦中で、戦争の推移によって、戦況がa国やA陣営が優勢になり、b国やB陣営が劣勢になった場合、第三国は両者に対して、どのような態度をとるでしょうか。彼らは両者に対して、変わらずに等距離の立場をとるでしょうか。 そんなことはないでしょう。 第三国は前者に接近することはあっても、後者に対しては距離をおくようになるでしょう。なぜならば、<ほとんどの国は風見鶏である>だからです。 勝利する側に近づくのは、当然でしょう。

          みすみす負ける側に近づく国はない

          ウクライナにとって何が上策だったのか

          一般的に言って、戦争に関しては、戦わずに勝つが上策であり、戦って勝つが中策であり、戦って負けるが下策です。 一昨年2月24日、ロシアはウクライナへ侵攻しました。それに対して、ウクライナは武で応じました。その時点で、両国の内、一方が中策になり、他方が下策になるという運命になりました。 ロシアは侵攻しました。もしゼレンスキー大統領が直後に亡命していれば、臆病者または卑怯者の汚名を着せられたでしょう。 しかし、ロシアに抵抗することを決意しました。そして、彼は英雄になりました。

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          チェコ大統領パベル氏の発言が意味するもの

          9月25日に配信された「ウクライナ支援のチェコ大統領『一部領土の占領容認』論」という記事によれば、 そのような人物が、23日のニューヨークタイムスの電子版のインタビューで、 この発言は、何を意味するのでしょうか。 ウクライナ戦争の勝敗が、おおよそ決したということでしょう。 別記事によれば、パベル氏は、 戦況はロシア優勢、ウクライナ劣勢なのに、「紛争の終結は『その中間』になる」ということは、「単純にあり得ない」でしょう。 ロシアの勝利、ウクライナの敗北をあからさまに述

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          国際社会における国家の行動原理

          1.原理 今月3日の深夜、寝床の中で、ある考えが頭に浮かびました。 国際社会における諸国家の行動原理についてです。それは下記の通りではないでしょうか。 もっとも、これは現在の暫定的な考えであり、将来修正の余地ありです。 第一。すべての国は、自国の利益(1)を追求している。 第二。そのような諸国で構成される国際社会は、力の論理で動いている。 第二次世界大戦以降の国際社会も、基本的に、それは変わらない。 第三。各国の国内法とは違って、物理的強制力を有しない国際法等は、い

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          現副前米大領との会談 ゼレンスキー氏の最後の審判?

          ウクライナのゼレンスキー大統領は、22日に訪米しました。 今週国連総会出席を機に、26日にはバイデン大統領とハリス副大統領、そして、まだ決まっていませんが、トランプ前大統領と会談し、ロシアとの戦争終結のための「勝利計画」を説明、さらにロシア奥地を攻撃するための、長距離兵器の使用制限の緩和を訴えるとのことです。 アメリカ側から、良い返答が得られるでしょうか。 返答が、 yesの場合。戦争は継続もしくはエスカレートする、 noの場合。ウクライナは敗北する、 というのが、私の予想

          現副前米大領との会談 ゼレンスキー氏の最後の審判?