『あくまでクジャクの話です』小出もと貴(モーニングKC)
高校の男性教師と高校生女子の恋愛というべたなシチュエーションに「生物学」というフィルターを通すとラブコメはここまで楽しくなるのか!と思わせるマンガ。生物学を駆使するのは女の子の阿加埜(あかの)の方で、生物学的に「メスにもてるオスにメスは惚れやすい習性がある」「生物の世界にフェアなんて言葉があると思うか?」「〇〇〇はメス全体に不利益が生じる」「オスは元いたメスに△△△△を持たなくなる」と身も蓋もない意見で恋愛を切り捨てていくのが面白い――という表向きのストーリーの裏でヒロインの阿加埜がどうしようもなくチャラデレでヤンデレでデレデレで自分がふだん言っていることと矛盾している一番面白いところ。
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