「通常騒音被害」と「低周波騒音被害」はどう違うのか

汐見文隆の二冊の著作にて、通常騒音による被害と低周波騒音被害の違いに関する比較表がありましたので、引用・紹介いたします。

1.汐見文隆「低周波音被害を追って」(2016)


誤解が生じそうな箇所があるため、以下に補足説明します。

・「10 防音対策」については、被害者世帯側での対策と推定します。
・「12 対策」について困難としているのは、被害者世帯側での対策であろうと推定します。ただ、著者は、室外機設備側の対策(制振材、防音材、防振ゴム、消音器、防音壁等)、盛り土、土嚢、植栽等の対策の可能性について言及していません。

2. 汐見文隆「隠された健康被害」(1999)



前述と同様、誤解が生じそうな箇所があるため、以下に補足説明します。
・遮音壁は無効としていますが、設置場所近くで環境基準を超える通常騒音等発生している室外機の場合、発生源を囲う防音壁は必要となります
・防音室化とあるのは、被害者側建築物の防音室化であろうと推定します

この種の文献情報が限られているため、行政機関、事業者、施工会社宛要望書提出の際の参考情報として使えそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?