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『くき おやじの会 プロジェクトMTG vol.2』振り返り “一緒に遊んで育つ子どものチカラ”

『子どもとの遊び方とか接し方に迷います』
 ...と言うオヤジさんにも、標準装備で子ども時代があったのです。
     自身の記憶をたぐるとヒントが見えてきそう!?


 今回の勉強会では、
 遊びの専門職"プレイワーカー"の岡野洋子さんに教えていただきました。
 東京のNPOで自治体から遊び場を請け負うお仕事をされています。

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<子どもの頃の「楽しかった」を思い出して、紙の上で絵にしてみる>
 参加した皆さんからは、なかなか素敵なエピソードも出てきました!


 ☆夏休みの田舎の田んぼ道、
   自転車で坂を駆け降りるのが好きでした

 ☆厳しい北国、みんなで作ったヒミツ基地、
   本やオヤツをシェアした拠点は降らない季節の楽しみでした

 ☆保育園、狭い園庭、お昼ゴハンを急いで食べたら、
   2台しかない自転車にいつもまっしぐらでした

 ☆家のすぐ前の水路、電車がすぐ横を通る音、
   ゲンゴロウ(絶滅危惧種)を見つけた高揚感を思い出します

 ☆一番の遊び場近くの漁港、毎日飽きずに釣りばかり
   娘と釣り堀に行ったときに思い出よみがえりました

 ☆コックリさんの終え方が分からない...
   誰か詳しい奴いないか~!?ってみんなで大騒動!


 気が付けば、ほとんどの思い出が親とのものでは有りませんが(笑)
 子どもと何して遊ぼうか? オヤジの引き出しに仕舞ってありませんか?
 オヤジの趣味がその子に合わなくてもお母さんの引き出しにはあるかも。
 正に、正に、童心に返ってみるのが大ヒントになりそうです!

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<子どもと楽しむ外遊びのコツ>
 週末、川沿いの歩道を歩いていると父子でのお散歩を見かけます。
 中にはオヤジさんは歩きスマホで...なんて光景もあったり。
 楽しめていますでしょうか? (お母さんとの連絡中だったかな?)

 お疲れの週末、子連れオヤジが生き生きしている事ばかり
 ...じゃあないのは、私にも心当たりがあります。
 聞けば、子どもとの接し方・遊び方に自信のある方ばかりじゃない。
 中でも多いな~と感じたのは、(私の同世代では)"オヤジさん自身も"
 そのまた親と遊んだ記憶がとても薄いというパターン。

 ではでは、そんな私たちがオヤジになったいま、
 先程の"子どもの頃楽しかったこと"を思い出してからの次のステージ、
 我が子と現場に入ったらば、さぁどうしたら良いのでしょうか!?

 大人になると、親としてのメガネ、教師としてのメガネ、などなど
 いろいろなメガネ(視点)を使い分ける様になりますが、
 子どもと遊び場に入ったなら『遊びのメガネ』なるものを掛けてみます。

 ☆子どもの遊びを"面白がって"見てみる
  元々おもちゃではない、そこら辺に転がっているモノでも、
  子供にはなにもかもが楽しいおもちゃになってしまうのでした。
  滑り降りるための滑り台だって"駆け上がる"のはもっと楽しい。
  遊具がまだ使えない小さな子でも
  お兄ちゃん・お姉ちゃんが楽しそうにしていると真似してみたくなる。
  汚れた服の洗濯だって遊び、焚火なんてのはみんなの大好物!
  うちの子は、どんな遊び方が一番楽しそうか、メガネで観察しちゃう。

 ☆見守りつつ、大人も一緒に遊ぶ
  ブランコ、鉄棒、遊具、なわとびや自転車、たくさん有ります。
  子どもが遊ぶとき、大人も一緒になって遊んでしまいましょう!
  実は体力勝負では敵わないことも気が付いてしまったり。
  楽しい時間を一緒に過ごせば、親も運動不足解消からの脳まで活性化?
  大人が先にバカ笑いしてると、子どももテンション上がります。

 ☆遊び仲間をつくろう
  一緒に遊べる他のファミリーを見つけられれば更に楽しさアップ。
  親自身も体力面で楽になったり、ストレス減ると笑顔も増えます。
  家族以外での繋がり(ななめの関係)が増えるのは教育上の効果も有り。


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<"単なる親のエゴになっていないか"心配する声もありました>
いろいろなことを調べ、思い巡らし、腐心しているオヤジさんは、
参考程度に、こんなことも思いに留めてみてくださいませ。

 「先生~、この大縄跳びが終わったら遊んでいい?」
    ※こどもの遊び環境を考えるデータ集
     http://www.hands-on-s.org/blog/2010/03/post_98.html

 オヤジの多くは誠実で、良かれと思って遊びを探しています。
 でも子どもにだってその日の気分や好み、得手・不得手があるもので、
 "その日のやりたい"と必ずしも一致しないという予測不能の現実(笑)

 遊びのメニューにこだわるのはオヤジの楽しみの一つではありますが、
 その日『やりたい気持ちはあるかな?』は思いに留めてみたいものです。

 あるオヤジさんの語り。
 「体格が良かったから縄跳びもドッジボールも大嫌いだった」
  私 (筆者自身) も同感・共感の子ども時代でした。
  運動が苦手で持久走大会がある度に学校辞めたいと思ったくらい(汗)

 あるこども食堂の、元管理者オヤジの語り。
  子どもたちがトランプカードを投げて大笑いしていた日があった。
  正式な遊び方?じゃあないのは分かっているけれど、
  子供たちにしてみれば、その時の"本当の遊び"がそれだったのかも。

 おぉ! 一緒に笑える何かにたどり着きたいものであります

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子どもと一緒に遊んでいると、
  子どもはいろいろなことに興味を持っていくことでしょう。
子どもの興味や関心を引き出すと
  「やる気」と「主体性」が身につくと言われます。
子ども自身から興味や関心が湧いてくると、
  どうやって実現しようかと考える様になることでしょう。
子どもが自分で特に好きなものや関心を見つけてきたら、
  興味を育くむサポートをしてあげる。一緒に楽しんでみる。
やってみたい→どうやって→できて楽しい→もっとやりたい
  この経験が大人になってからもきっと役に立つはずです。
「自分でやる気を出して主体的に行動していく練習」になりそうですね。

一流のスポーツ選手は、圧倒的に父親の関与率が高いと言います。
子どもと一緒に時間を楽しみ、それこそ一緒になって成長する。
オヤジにとって十分魅力的なミッション(役割)ではないでしょうか。


今回のMTGでも話は尽きず、
まだまだ皆さんのお話を聞いていたかったところですが、
リアルでお話するときにためにこの位に留めておくことにしました。
たくさんの皆様のご参加に感謝いたします。


次回は「呪いのことば」を考えてみたいと思います。


※写真は『くきぼー・久喜市に冒険遊び場をつくる会』さんの活動です。
  久喜市総合運動公園で毎月第4(土)開催
   https://www.facebook.com/boukenasobibakukibo/
   https://kodomoouen.pref.saitama.lg.jp/map/park/387


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