AED問題

少し前にSNS界隈を騒がせていたAED問題についてのお話です。


・AED問題 

AED問題とは何か、簡単に説明します。

道端で知らない若年〜中年くらいの女性が倒れていたとします。医療従事者であれば周りの安全を確認後、駆け寄ってABC確認し、電気ショックが必要な状態の可能性も考え、AEDを用意するでしょう。

しかし、AEDは服を着たままでは使えない、もしくは適切に使用できない場合があるため、服を脱がせざるを得ないのです。救命しようとした医療従事者が男性であり、もしその瞬間に倒れていた女性が目を覚ましたら、痴漢、セクハラ扱いを受けてしまう可能性があるというものです。

もしくは本当にAEDが必要な場合でも、他の人がいる中で服を脱がされたとして後から訴えられる可能性があるというものです。

・裁判

実際のところAED使用のために服を脱がされたことで裁判になったり、訴えられたりしたケースはないようです。(おそらくですが)

しかし、この世の中はとんでもないことで裁判になるケースも多々あります。少し古いですが、産婦人科医が逮捕、起訴された大野病院事件など完全無罪を勝ち取っても裁判になるだけでとんでもない負担がかかります。

ましてや強制わいせつなどの性犯罪の容疑となれば逮捕されるだけでもSNSで個人情報が拡散され、社会的に甚大な被害が及ぶことは想像に難くないでしょう。そんなリスクを犯してまで赤の他人を助ける必要があるのか?と考える人がいても責められないでしょう。

・周りの反応

この件についてSNSだけでなく、周りの男性職員の反応としてはやはり、「君子危うきに近寄らず」の考えの方が多いように感じます。もし、自分に家族がいれば尚更でそんなリスクに誰が首を突っ込みたがるでしょうか。そもそも、性別関係なく、誰が倒れていても関与しないという考え方もありました。

考え方はそれぞれなので個々に責める気はありませんが、誰でもAEDが使用できて、ありえない冤罪がない社会になればと思います。


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